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アンチエイジングの鬼

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2013年06月20日
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みなさん、こんにちは。
私は今九州にいます。

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今週はコスメのほうの農園で田植えだったんですよ。
いやー台風で雨の中だったんですが、スタッフ全員で行き、なんとか植えることが出来ました。

震災以降、関東では断念していた田んぼが、こういう形で復活できたことが、とにかく嬉しいです。
日本人の心はやはりお米と大豆だろうということで、大豆の種蒔きも予定していたのですが、この天気で大豆は難しくて、寺子屋のようなところに籠って、食品研修をしていました。
今回のテーマは「腸」。10回シリーズで私が社内でやっている中の6回目です。

このあとまだまだ続くのですが、やっぱり腸はすごいよな~ってことで、今回はまだブログに書いてないことを中心に、最近の世界中の腸研究であらたに分かってきた、ものすごいことをお伝えしたいと思います。

死ぬまで毎日、一生のおつきあいである便。
便とはうまく言ったもので、体からの健康診断の「便り」であると私は思っています。


太くて長いバナナ状、においがなく、色は黄味寄り・・・こうした便が出ていれば、まずもって健康!アンチエイジング道まっしぐらです。


便の色を決めるのは十二指腸に分泌される胆汁なんですが、胆汁の中のビリルビンという物質は、便が酸性なら黄味寄りで、アルカリ性なら黒っぽくなります。
善玉菌が多いとウンチは酸性なので黄色くなり、悪玉菌が多いとアルカリ性になって黒くなるので、腸内細菌の状況が、便を見てれば、手に取るように分かるのです。

小腸で食べ物が吸収されたあとのカスが、大腸に入ってから体外に出るまでの時間は30時間から120時間。
形作られる便が腐敗するか美しくなるかを決めるのは腸内に生息する常在菌たちです。
腸内細菌の総数は400種400兆個と言われていましたが、最近は1000種1000兆個という説に変わっています。

腸にはビフィズス菌、乳酸桿菌、腸球菌などの善玉菌とウェルシュ菌、大腸菌などの悪玉菌が住んでいます。どっちつかずの日和見菌もいます。これらは人によって、または日によって様々なバランスで生息していて、腸内フローラ(お花畑)と呼ばれています。
理想の比率は善玉菌3対悪玉菌1対日和見菌6と言われてます。

腸内の善玉菌がアンチエイジングに嬉しいビタミンB1、B2、B6、B12、パンテトン酸、ナイアシン、ビオチン、ビタミンKなどを腸内で合成してくれていたり、悪玉菌の繁殖を抑えてくれたり、全身の免疫の70%を司ってくれていたり。
いろいろすごいことは知っていました。

ところが最近のトピックスときたら!
もはやそれどころの騒ぎではありません。


腸は第二の脳どころか、第一の脳なのか?ってくらい、
とにかく、ものすごいということが分かってきています。



地球上に生物が誕生したのは約40億年前ですが、最初出来たのは臓器は腸でした。
脳が出来たのはたった5億年前で、 生物の歴史上約9割は脳がなかったということになります。
すべての動物は腔腸動物という腸だけしかない生物から進化したそうです。
腔腸動物とはヒドラやイソギンチャクなどだそうですが、脳も胃も肝臓も何もなく、腸しかないのですが、子孫を残そうとする欲望もあり、食欲もあり、消化も出来ます。

hidora

↑これです、全身腸とも言えるヒドラ様。
ご先祖様、お久しぶりです。お元気でしょうか?
わたくしは、なんとか美しき腸を保てていると自負しております。
多分、全身透明でもいっさいの宿便が見当たらないあなた様にはかないませんが(笑)


さて、アメリカの脳神経生理学者のマイケル・D・ガーション医学博士の研究で、脳に存在している神経伝達物質「セロトニン」が腸にも存在する事を発見し、より研究を進めて行くと、何と体内のセロトニンの95%が腸で作られている事をつきとめたことは、以前このブログでも書きました。

セロトニンやドーパミンは、人に幸福感を与えたり、歓喜ややる気を与える物質です。
うつ病の方の脳では、セロトニンの濃度が著しく低下しているというくらい、私たちの心に密接に関わっています。

ところがですよ?セロトニンだけじゃなく、なんとドーパミンすら、ほとんど腸で作られているそうです。
セロトニンは腸のなかに95%もあり、脳にはたった2%しかないそうです。


腸でセロトニンやドーパミンの前駆体を作り、それを脳の血液脳関門から神経細胞で脳に運んでいることが分かってきたそうなんです!


かつてパニック障害や軽いうつ病を発症し、自律神経と脊柱の関係性や呼吸と副交感神経の関係、脳の神経伝達物質の働きなどを勉強し、地獄の苦しみから救われて、カイロプラクターになった私でしたが、いやはや、新しく解明されることって、まだまだどんどんあるんですね~
ほんとに今回は、びっくりでした。


●カナダのマックマスター大でがマウスの性格を調べる実験で、攻撃的なマウスと大人しいマウスの腸内細菌を交換すると、攻撃的だったマウスはおとなしくなり、おとなしかったマウスは噛み付くようになった。腸内細菌が動物の性格を決める可能性が高いことが分かった。

●カナダのマックマスター大学のCollins博士などの率いる研究チームによって、腸内細菌は宿主の成長後にも脳への影響を持ち、 それにともない宿主の行動も変化させてしまうことが分かった。
彼らはまず、健康なマウスの腸内細菌を抗生物質によって減らす実験を行った。すると、腸内細菌を減らされたマウスは、用心深さが減ったり不安感が増加したりといった症状を示した。これらの症状は脳由来神経栄養因子(BDNF)という、不安やうつ病と関係のある物質の増加を伴った。そして抗生物質の投与を止めると、マウスの行動は正常に戻ることが確認された。

●次に彼らは、元々消極的な行動をとっていた腸内細菌を持たないマウスに、行動的なマウスの腸内細菌を移植したところ、消極的なマウスは行動的になった。同様に、普通の行動をとる腸内細菌を持たないマウスに、消極的なマウスの腸内細菌を移植すると、普通のマウスは消極的となった。



これのすごいのは、腸内細菌が、宿主の性格にまで影響を与えているという、あまりにもびっくりな出来事です!



でも腸内細菌は美容と健康に重要なだけじゃなく、心にも重要な影響を与えている可能性があるというのは、なんとなく分かる気がしますね。
うちの夫とは、もう20年来のつきあいですが、菜食中心の今と、肉食中心で便秘がちだった若い頃とは性格がかなり違うように思います。
年とって丸くなったのかと思っていましたが、もしかしたら腸内細菌の変化だったりして!

美容のためにも、幸福のためにも、とにかく腸の善玉菌を増やしたいですね。
腸の善玉菌は、小腸に多い乳酸菌と、大腸に多いビフィズス菌などが代表格。腸の善玉菌群を優勢にさせるためには生きた菌を直接腸に送り込む「プロバイオティクス」と食べることによって善玉菌を増やす事が出来る「プレバイオティクス」が重要です。


プロバイオティクスとして私がオススメする食品は

納豆、生味噌、糠漬け、キムチ、すぐき漬け、塩麹漬け、粕漬け、酵母サプリメント、植物性乳酸菌サプリメント、マイグルト(お米のヨーグルト)、豆乳ヨーグルト

プレバイオティクスの代表格は

食物繊維とオリゴ糖、乳酸菌生成物ですね。



プロバイオティクスは瀧の酵母とマイグルト、自家製豆乳ヨーグルトなんかをよく食べますが、最近この豆乳ヨーグルトの種菌として「大草原の乳酸菌」というカプセルをパカッとあけて、これで時々作っています。

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大草原の乳酸菌は、最近瀧の酵母と併用してお気に入りのプロバイオティクス。
モンゴルの大草原の野生のネギの漬物から発見された力強い乳酸菌に、内モンゴルの野生の馬の乳から発見された乳酸菌を混ぜ、加熱せずに北海道産の大豆由来のデンプンにくっつけて、植物性カプセルに入れてある というものです。

野生の乳酸菌を採取して培養し、発酵力の強いものだけを集めたのが、中国科学院教授の金博士(蒙古族)。
金博士は中国のオーガニック認定機関QAIの代表でもあります。

博士は、広西の致死率50%という劣悪な2ヵ所の養豚場の協力を得て、3,000頭におよぶ豚の飼料に乳酸菌を混ぜて食べさせてみました。
豚は雑食性で罹る病気も腸内菌も人間に近いので、乳酸菌の効果を確かめるには丁度よかったそうです。
ここの豚たちのエサに乳酸菌投与後、2~3週間で感染症などの病気が改善し、致死率50%が自然死亡率と同じ5%に低下したそうです。


それだけでなく、セーターを洗っても洗っても落ちないほどの豚舎の悪臭が消え、喧嘩ばかりしていた豚たちの性格がおとなしく変わったそうです。
いや~やっぱり腸内細菌って性格に影響大なんですね。


この乳酸菌豚は国連から国際生態安全食品証明を取得するとともに、アジア各国の養豚関係機関や事業者から注目され、マレーシアでは、農業大臣が「国内の養豚はすべてこの乳酸菌を使用すること」との通達を出しているほどだそうです。
さらに、2009年からタイのカセサート大学(農業大学)でもこの乳酸菌を使った養豚とえび養殖の実験が行われ、その効果が同大学で確認されたそうです。

金博士によれば、「セロトニンは、腸内で95%つくられていることが判明していますが、乳酸菌が、人間の幸せと愛情の感覚を維持するセロトニンとドーパミンの前駆体を合成することは、数千頭におよぶ豚の実験でも見られました。
この乳酸菌を与えた豚はとてもおとなしいのです。硫化水素とアンモニアは神経毒で、腸内で微量でも神経に接するとイライラを招き、ストレスが高じてきます。怒りっぽくなり、うつ病や自殺にいたるのは、この神経毒と密接な関係があると考えられます。逆にこれがなくなると精神状態が大きく改善されます」と言っています。

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↑まだ摂りはじめたばかりで、なんとも言えませんがしばらく続けてみて、またレポートしますね。
瀧の酵母もすばらしいし、酵母と乳酸菌って助け合えるから相性もいいです。
うちの会社では瀧の酵母でパン作ったりしてる人もいるけど(笑)、この乳酸菌も豆乳に入れて発酵させると増やせるのが嬉しいです。
ただ、あんまり何度もヨーグルト自体を種菌にしていると、威力が弱るから3度くらいまでにしておいたほうが良いそうです。


腸内細菌のバランスで、性格まで変わる!
そしてアンチエイジングの鍵も握っています!!






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Last updated  2014年06月21日 03時13分27秒
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