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カテゴリ:農作業ライフ
これより後編です!
前編はこちら http://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201307050000/ 遺伝子組み換え作物の場合は、F1種とはまた違い、味が甘いとか大きいとかいう人にとってまだ嬉しい特性があるわけでもなく、遺伝子を組み替えて、「殺虫成分を自ら作り出すトウモロコシを作る」とか、「特定の除草剤をガンガンかけても枯れないじゃがいもを作る」とか、信じがたい理由によって、まったくかけ離れた自然界にあり得ないもの同士の遺伝子が掛け合わされます。 そして、その種子には特許が取得され、その種子を使う農家は高額なライセンス料を支払わないといけません。 遺伝子組み換え(GM)種子を購入した農家には、モンサント社と以下のような契約書を交わさないといけないそうです。 1 自分の種子を使ってはならない。 2 毎年、モンサント社から種子を購入すること。 3 すべての化学肥料、農薬をモンサント社から買わなければならない。 4 違反して、モンサント社から受けたことをマスコミにも友人にも話してはいけない。 5 年間一ヘクタールあたり、四〇ドルのライセンス料を払うこと。 6 モンサント・ポリスが三年間畑にくることを認めなければならない。 7 モンサント・ポリスに畑、倉庫、税金支払いの記録を見せなければならない。 「自分の種子を使ってはならない。」 私はこれが一番腹立たしいです。 自分が育てた作物から、種を採ること。農家がそれを禁止され、毎年種を購入し続けることを強いられるおそろしさ。 まだ農家が自分の意思で遺伝子組み換え作物に切り替えて契約するなら分かるのですが、在来種を育てているような農場にも、近所から風で飛んできた遺伝子組み換え作物と自然交配が一部起こってしまってたりすると、「特許侵害で訴訟を起こす」と言われ、泣く泣く契約書にサインするケースが多発しているようです。 フランスのカーン大学の実験で、遺伝子組み換え飼料で2年間という長い間育てられた200匹のマウスの実験結果が発表され、多くのマウスたちに体重の25%にもなる大きな腫瘍が出来たことが写真と共に発表され、その経緯は映画「世界が食べられなくなる日」でもドキュメンタリーとして映像で見て衝撃を受けました。 これまでは3か月間の実験結果しかありませんでしたが、このカーン大学の実験では、すべて4か月目から異常が出始めています。 また豪米の共同研究チームが、専門誌「ジャーナル・オブ・オーガニック・システムズ」6月号に発表した論文によると遺伝子組み換え穀物のみを飼料として与えられたブタは、通常の穀物で育てられたブタに比べ、胃炎を発症する確率が大幅に高いこと分かったそうです。 http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE95B05V20130612 胃炎の発症率は遺伝子組み換え飼料を与えられた方が32%、そうでない方は12%だそうです。 雌ブタは、子宮の重さが通常飼料グループに比べ25%重かったことも分かったと書かれているのも気になるところ。 子宮の重量が重いという事は、エストロゲンや環境ホルモンの影響が考えられます。 ちなみに重篤な副反応が出ることで問題になっている子宮頸がんワクチンのサーバリックスやガーダジルも「昆虫細胞をたんぱく質発現細胞とする本邦初の遺伝子組み換え製剤である」と福島瑞穂さんが国会で言っていましたね。 日本ではまだ、試験農場以外での遺伝子組み換え栽培は、一部の薔薇の花など以外では行われていませんが、作物自体は多く輸入されて出回り、油や醤油や人工甘味料や、いくつかの加工品などは表示義務まで免除されている状況です。 TPPに加盟しても、表示義務は守るとか言っていますが、今現在ですら表示していないものがたくさんあるのに、加盟してしまうとそれがもう少し規制緩和されるのは目に見えているような気がします。 何より私は、これ以上輸入GM作物が増えて、日本の土壌で自然交配などで遺伝子汚染が広がることや、種に関する規制が強化されて、農家が自分で種取りすることが許されないような世の中になることを懸念しています。 種を支配されることは、食物を支配されること 種は命であり、私達の命が誰のものでもないように、種は本来誰の物でもありません。 遺伝子組み換え作物に対して毅然とした態度を取り続け、民衆のレベルでもその危険性を認識しているEUでは、少なくとも2014年末まで遺伝子組み換え作物の承認手続きが出来ないことが決定され、モンサント社はEUに対するロビー活動を実質あきらめたと言われています。 政府が決定したらもう仕方ない、大勢に従うしかない、世の中変わらないと、無力感を持っている若者が多いのかもしれませんが、EUの例を見ても、消費者がはっきりとNOを言い続けることが、どれだけ力があるか分かります。 選挙なんか行っても世の中変わらないと思っている人が全員選挙に行けば、確実に世の中は変わります。 選挙だけじゃなく「毎日何を購入するか」でも世の中は変わります。 消費者が買わないものは、企業も作りませんので、それは廃れていきます。 遺伝子組み換えの問題が10分で分かるアニメがユーチューブにありました。 かなり分かりやすいのでおススメです↓ http://www.youtube.com/watch?v=LOuWa6_-Kw0 先日、ある取材で、アンチエイジングの研究をしていて、農業に行きあたり、そして種取りしているということが面白いと言われました。 確かにそうですね(笑) 美容から発しているのに、種取りしているってのが一見意味が分からない。 本などで知って初めてブログを見に来た方には、最初はわけがわからないかもしれません。 でもアンチエイジングを極めると、やはり食というものは超重要で、その食の安全が現代ではかなりおびやかされている現実を知ります。 環境と人間もどんなに切り離そうと思っても切り離せません。 私達が日常使用して下水に流すものも、すべて環境中に流れ、いつかまた自分に還ってくる。 農家が使用する農薬も殺虫剤も、作物への影響だけでなくすべて環境中に放出されて土と水が汚される。 それにより発がん性物質は増え、環境ホルモンも増え、活性酸素は増え、老化も促進される。 ナチュラルなアンチエイジング法を極めれば極めるほど、やっぱり最終的にはそこに行きあたるんですよね。 私の畑の大根の種は、F1ではなく固定種を植えて出来た大根の種で、ルッコラはそれを何代かやっている勝田家の自家採種です。 かなりの量がありますので、今コスメのブランドでのノベルティーにしようかなって考えています。 どれもプランターでも栽培できますので、畑がない方でも大丈夫ですよ。 こうしたF1でない種取り出来る種は野口のタネや浜名農園、たねの森なんかでも買えます。 「固定種 販売」で検索すると他にも出てきますので、見てみて下さい。 楽天でも固定種で検索したら浜名農園さんの種がありました(驚き!)↓ いよいよ参議院選挙の公示が始まりましたね。 UAさんのティダノワ祭や山本太郎さんの選挙フェスで、鬼的に心打たれていたアーティストの三宅洋平さんが立候補するっていうので、さっそく昨夜は吉祥寺の選挙フェスを見にいってきました。 http://www.youtube.com/watch?v=__lEUbpYwr0 ものすごく熱い思いが伝わってくる演説ライブでかなり若い人も見に来ていました。 毎回、投票率の低さに驚くのですが、山本太郎さんと三宅さんの参戦で、それも含めての変革があることを期待しています。 種は誰のものでもない。種は命のみなもと。 次世代に命を繋げる種からパワーをいただいて、アンチエイジングするぞーっ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年07月05日 05時55分45秒
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