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カテゴリ:安全できれいになる化粧品
みなさん、こんにちは。
しばらく微妙なお天気が続いていましたが、ようやく、春らしくなってきましたね。 私は足の薬指の骨折が、治るまであと一息という感じです。 ただでさえ、心臓から一番遠い足の指って治りにくいんですが、九州行って、名古屋行って、そのあとも大阪でトークイベントがあり、どうしても歩くことが増えてしまったのがダメだったようで(>_<) 手の平日光浴、ちりめん、ベジシリカ、干し椎茸天日干しがんばってます。 でも、イベントでたくさんの方と直接お話が出来て、すごく楽しかったです。 明日の日曜はまたしてもトークイベントなんです! オーガニックライフ東京で、雑誌veggyの吉良編集長とトークします。 スライドのない、フリートークってまだ全然慣れていなくて、かなり緊張します。 どうしょう、ちゃんとしゃべれるかなぁ。。。ドキドキ(>_<) もう予約は埋まっているようですが、いろいろな展示ブースでお買い物も出来るし、私の出るイベントは多分立ち見も可能だと思いますのでぶらりと寄ってみて下さいませ。 オーガニックライフ東京 さて、大阪のトークイベントでもお話しした、光老化ケア。 みなさん、そろそろ気を付けていますか? ご存知の方が多いと思いますが、5月は真夏と同じUV-Aの量なんです。 女は春に光老化する!! 要注意な季節ですね。 肌の老化原因の約8割は光老化と言われています。 さて、今更ですが光老化とは何でしょうか? 紫外線の美容への一番の影響は本当は赤くなったり黒くなったり、日焼けすることではなく、徐々に蓄積されて起こるお肌の変化にあります。 UV-Bは皮膚の比較的浅いところまでしか届きませんが、赤くヒリヒリと炎症を起こす原因となります。 皮膚細胞のDNAに傷をつけ、シミやしわを作ったり、大量に浴びることで皮膚ガンを発生させたりすることもあります。 UV-Aは皮膚の深い部分まで到達し、皮膚の真皮に届くため、弾力やハリを保つための膠原線維(コラーゲン)や弾力腺維(エラスチン)を変性させ、皮膚の老化を早めます。 地上に到達する紫外線の95%がUV-Aなので、UV-Aによるジワジワとくる長期的な影響が一番大きいですが、もちろんUV-Bの影響も強烈です。 強い紫外線を浴びると、赤くなるじゃないですか? あれはDNAについた傷を回復させるために、皮膚表面の毛細血管が膨張するせいで赤くなるのです。 太陽を浴びて、もし肌が赤くなっていたら、 それだけDNAにたくさん傷がついたよ!ってサインなんです。 ただし、肌にはDNA修復酵素と言うものがありますから、傷つきっぱなしというわけではありません。 一定の時間後、かなりの傷は修復できます。 ただ、100%修復することはなかなか難しいので、ほんとちょっと残ってしまうのです。 これの積み重ねが光老化とも言えますね。 私が光老化を防ぐためにやっていること。 紫外線量の多い10時から14時に外出する時は、ツバが10cm以上の帽子をかぶって外出します。 こうすると顔の70%はこれでカバー出来ちゃうのです。 冬でもこれを徹底しています。 もう1つはカロテノイド、ポリフェノール、ビタミンEの多い食べ物を食べたり、肌に塗ったりすることです。 紫外線はそれ自体でもDNAを傷つけたり、コラーゲンやエラスチンを分断したりしますが、一番は、紫外線が肌にあたった時に発生する活性酸素の「一重項酸素」で傷がつくのです。 一重項酸素を発生させない!発生させても出来るだけ無害化する! これが、私の肌に関する美容のメインの作戦かもしれません。 21歳から59歳の女性66名の肌の写真を撮り、その中から30代と50代から4名、肌の美しい方と普通の方を選び、その方の角質層の中の酵素活性を調べると言う、実に興味深い実験データを見たことがあります。 すると、見た目が美しい肌の方は、すべてにおいて角質内の酵素活性が高かったのです。 この酵素は、不要な角質を剥がれやすくする酵素や、NMFを産生する酵素、活性酸素を無害化する酵素などです。 こういう酵素活性は、遺伝的な面が大きいのでしょうけど、あきらめる必要はありません。 角質での活性酸素処理で肌の美しさが変わるのですから、自分の自前の酵素活性がイマイチなら、植物が持つフィトケミカルの力を借りればいいと思うのです。 だって真皮じゃなく、角質だっていうんだから! わずか0.02mmの肌の一番上ですよ。そんなに深く浸透する必要もないわけです。 植物のフィトケミカルを、肌にまとえばいいのです。 一重項酸素などの皮膚に害をもたらす活性酸素を無害化する成分が、植物の中に発見されています。 それがアスタキサンチン、βカロテン、ルテイン、リコピンなどのカロテノイドやプロアントシアニジン、ケルセチン、エラグ酸などのポリフェノール、ビタミンEです。 中でも、アスタキサンチンの持つ力はすごいようです。 カロテノイドという天然色素の一種です。 鮭、蟹、いくら、エビ、おきあみなどの魚介類に多く含まれる色素ですが、元はヘマトコッカス藻など赤い色をした藻などに含まれ、そこから食物連鎖で摂りこまれていきます。 強力な抗酸化作用があり、1980年代にβカロテンやビタミンEの1000倍近くの力があることが判明。 活性酸素の中でも、一重項酸素に対する消去能力がかなり高いです。 このアスタキサンチンを肌にまといたくて、クリームやグロスを作りました。 アスタキサンチンもカロテノイドですが、このカロテノイドを十分摂取していると、皮膚の老化防止に役立つということが、2013年のドイツの研究でも発表されています。 8週間にわたって毎日1 mgのβ-カロテン、2.2 mg のルテイン、0.7 mgのゼアキサンチンおよび、0.4 mgのリコピンを含むカロテノイドサプリメントとプラセボを投与された22才~66才24人の健康な被験者の皮膚と皮膚脂質の活性酸素保護の様子を測定。 カロテノイドを摂取している群で、 優位に皮膚のカロテノイド濃度が上昇し、皮膚における活性酸素除去活性が高まりました。 この研究以外でも、すでに適切なカロテノイドの投与が紫外線に対する光防護、皮膚老化の加速防止になるという研究がなされています。 論文 Meinke M. C. et al. 皮膚と皮膚脂質のラジカル除去能力への食物カロテノイドの影響。「European Journal of Pharmaceutics and Biopharmaceutics. 2013; 84(2):365-373」 βカロテンはにんじん、かぼちゃ、ほうれん草、モロヘイヤ、春菊、ニラなど、ルテインは、ほうれん草、かぼちゃ、ブロッコリー、ケール、マリーゴールド、ゼアキサンチンはかぼちゃ、ブロッコリー、とうもろこし、オレンジ、マンゴー、桃など、リコピンはトマト、スイカ、柿などに多いです。 たくさん食べなくてもいいですが、春夏は意識してカロテノイドを摂っておくと良いと思います! あとは「プロアントシアニジン」も注目です。 カテキンがいくつか結合した構造をもち、きわめて強い抗酸化作用を示すポリフェノールです。 全種類の活性酸素の中和だけでなく、酸化酵素阻害作用も合わせ持っています。 クランベリーやりんご、ぶどうなどにも多く含まれていますが、なんといってもダントツに多いのはニュージーランドの松樹皮です。 ニュージーランド北島中央なので大気汚染もなく、紫外線がとにかく強い。 フランスの松とかよりポリフェノールが多いのは、松が世界最高の平均成長速度で生育するという、この環境のせいだと思います。 このニュージーランドの松樹皮エキスで美容液とサプリを作っています。 もう1つ注目はフィンランドのビルベリーの葉のエキスです。 真夏の白夜の季節、太陽の光を 24時間浴び続けることや、空気中の汚染物質が少ないので強い紫外線が降り注ぐため、桁違いのポリフェノールを含みます。 ビルベリー葉エキスにはケルセチンやプロアントシアニジン、カテキン、GABA、フラボノールなどのフィトケミカルがすごく多いのです。 皮膚で発生する活性酸素を無害化するだけでなく、ヒスタミンの発生を抑える働きがあるため肌の炎症やかゆみを抑えたり、アルブチンも含まれるので美白作用もあります。 このビルベリー葉エキス、美容液に少し配合しただけでも美肌に有効だというデータがあるのですが、私はこれで4年前に日焼け止めを作ったんです。 ポリフェノールの力で、日焼けまで止めるんですから、通常の美容液に入れるくらいの量ではダメです。 すごい量を配合しました。 だから、あり得ない色をしています。 肌に伸ばすと、色はなじんでほぼ透明になるんですけどね。 このブログにも載せたことがあるんですが、4年前に宮古島のビーチに行ったとき、曇天だったので油断して足にだけ日焼け止めを塗らずにいたら、太ももが真っ赤になってしまいました。 写真左の、上が腕で、下が太ももです。比べるとこんなに真っ赤! それで、もう遅いと思いつつ、このビルベリー葉エキスがたっぷり入ったサンスクリーンを、帰ってからホテルで塗ったんです。 そしたら2日後には、右の写真のように真っ白に戻っていました。 あの時ですね、私が本当にこのフィトケミカルの虜になったのは。 普通の日焼け止めには出来ないことが出来るんだと実感したんです。 皮膚が赤くなっているということは、UVBが表皮を透過し、真皮乳頭体まで達した結果、DNA損傷が起きて、毛細血管が炎症反応として充血を起こしている状態です。 この炎症を抑えることが出来たというわけです。 収まった結果、第二段階としてのメラニンの発動もしなくてすんだので、黒くもなりませんでした。 もう1つ、今光老化、皮膚老化を防ぐ上で、ビタミンEの働きに、あらためて注目をしています。 ビタミンEは脂質の酸化を抑えるビタミンですが、自然界には8種類あります。 この中の「αトコトリエノール」というビタミンEに大注目なんです。 α-トコトリエノールは皮膚の角質層に、優先的に蓄積して働いていることが分かっています。 この、角質層にある!ってことがまたポイントです。 角質層って、肌を守る最前線で、いろいろと頑張ってくれているんですね(>_<) α-トコトリエノールは米ぬかや米ぬかオイル、レッドパームバージンオイルなどに含まれていますが、口から摂取しても角質に優先的に摂りこまれることが分かっています。 肌に直接つけても、なんせ一番手前の角質ですから浸透しやすいです。 ビタミンEは脂溶性なので元々皮膚に浸透しやすいですが、トコトリエノールは一般的なビタミンE(トコフェロール)よりも、約15倍皮膚に浸透しやすく、40~60倍の抗酸化作用があります。 これはもう、コスメに配合するのに、とても良い成分だなと思っていて、今いろいろなものに配合しています。 またしても長くなりすぎたので、次回シミについて続きを書きます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2015年04月25日 15時24分26秒
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