「・・・別に。」
で今話題をさらっているのは沢尻エリカ。
この女、昔は嫌いだったのだがココに来て、私のエリカ株は急上昇している。
映画『クローズドノート』の初日舞台挨拶で上記の発言をした事はもはや有名すぎる話だ。
そして、「諸悪の根源はすべて私にある。」
と涙ながらに語っておきながら、自身の特技は早無きというから驚きだ。
何故こんなサイテー女がいいの?
と言われそうだが、そうでは無い。そうでは無いのだよ。
彼女は、『パッチギ』のオーディションに参加した際、この様な発言をしたそうだ。
「日本の映画を変えたい。」
この映画の監督、井筒監督は、すぐ怒ることで有名だが、一度も怒られなかったと言う沢尻エリカ。
このエピソードは彼女の非凡な才能を語っているだろう。
現在の日本の映画界はというと、当に感動ブームと言えるだろう。
それも過剰すぎるほどの。
感動的な要素をとにかく映画の中にぶち込みまくって、惜しまず宣伝費をかけ、うまく編集したCMを話題の歌手の新曲にのせ流す。
そうすれば映画は商業的には成功するのだ。
その流れを作ったのが当にセカチューこと『世界の中心で愛を叫ぶ』の監督にして、話題の映画、『クローズドノート』の監督である、行定勲である。
ただ感動的にさえしてしまえば売れる。作品としての質なんて関係ないのだ。
ココ最近の邦画は当にそういう流れだったはずだ。
コレは想像によるが、彼女は、「日本の映画を変えたい」等とも言っている事からこういう風潮になってしまった日本映画界が嫌だったのかも知れない。
そして何の因果か、その流れを作った、「諸悪の根源」である行定勲がメガホンを取る映画、クローズドノート出演の話が舞い込んできたのだ。
行定勲と言えば最初からそういう感動的なだけの映画を撮っていたわけではない。
しかしセカチュー以降は、ハイペースで映画を撮り続けていることは昔からだが、どうにも昔のようないい映画とは言えない作品ばかりだ。
彼は沢尻エリカの行動に対し、「映画がかわいそうだ」と言ったそうだが、今の彼は、沢尻エリカに対して、そんな発言を出来る立場には居ないハズだ。
彼女のお陰で、ボロを出ている相撲協会の事件も目立たなくなり、相撲協会はとてつもなく大助かりであるだろうし、これ程芸能界を巻き込んで盛り上がらせることが出来るのは沢尻エリカだけではないのだろうか。