テーマ:心のままに独り言(8826)
カテゴリ:独り言
You can fly. You can fly. 軽快なメロディと共に まるで呪文のように繰り返されるその単純なフレーズは かつて、あたしの心を捕らえて離さず いつの日かあたしにも 自由に空を飛べる日が訪れることを 漠然とながら、信じさせるに足るモノだった しかし、その魔法の言葉は、いつしか あたしの心に作用することをしなくなり やがてあたしは 頭でっかちな、体だけが大人の 心が空虚な存在になった 子供の頃に見たピーターは、確かに あたしにとってヒーローだったはずだ だが、成人した後、再会した彼には かつての勇ましさは、微塵も感じられず 風説的な解釈そのままの、堕落に導く小悪魔に思えた 大人になるのなんて、年を経れば当たり前 それをジャマする悪い奴なんて あたしには必要ない 今から考えると、その時のあたしは 世間が植え付けようとする洗脳に、ただ 毒されていただけなのかも知れない なぜなら、今たいせつなモノが 彼を否定していた頃のあたしには なんら価値あるモノには思えなかったのだから・・・ そんな閉塞したあたしを、解放に導いてくれたのが 今は傍にいることのないウェンディ 彼女によって 子供の頃に持っていたキラメキを取り戻したあたしが 再び見たピーターは やはり、あたしにとってのアイドルだった なにより、止めどもなく涙を溢れさせたのは 物語のラストで、ウェンディの父が興奮気味に放った 「かつては私にも、あの船は見えていたんだ」 というセリフだった・・・ 現実で、童心を消耗したあたしは ネバーランドへと導くあの船の存在を いつしか信じることが出来なくなり、また あの勇姿を自分から、確認しようともしなくなっていたのだ かつて親友だったあの子は、果たして ウェンディだったのか、それとも ティンカーベルだったのか 今となってはわからない・・・ ただし、確実にあたしの目を開かせ それまで以上に、この現実を捉える術を あたしに与えてくれたのは間違いない I can fly. 今のあたしは、ほんの少しだけど 前よりも、自分の力で 飛ぶことができるようになったのかな・・・ 追伸 本格的な更新は また後日ということで・・・(〃'∇'〃)ゞエヘヘ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|