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カテゴリ:all small things
年末に偶然中学校時代に憧れていた男の先輩と知り合いになりました。
その先輩は、帰国子女で運動、勉学においてすべて優秀で13歳の私には憧れの人でした・・・ その先輩は東京の有名大学の大学院を卒業し、今は外資系の金融関係の仕事をしています。 そんな、私とはまったく世界の違う東京で颯爽と働いている先輩と昨日は食事に行きました。 先輩はお正月休みで実家に帰ってきていたそうです。 憧れの先輩だったので、緊張しました。少し痩せたでも目がきれいな人だな・・・と 思いました。難しい経済の話から中学時代の話やら次第に話していくことが楽になりました。 お互いの近況を話していて私は自分の実情を隠そうとしましたが、思いきって話してみました。 すると、先輩は「29歳で何もない人の方が怖いよ。俺は離婚とかにはこだわらないよ」 と、サラッと言ってくれました。そして先輩は私に「こにーちゃんはこれからは穏やかに 生活したいと言ってたけど、俺は正直頭にきたよ。この先も良い事ばかりじゃないけど、 そういうことから逃げたらいけないよ、良いことも悪いことも含めて自分を成長させることが 出来るんだと思うよ・・」と言ってきました。そして「こにーちゃんは家族から大事に育てられて 愛されてきたのがすごくわかる、だから大事にされたから、深く傷ついたんだね。」 とも言われました。先輩曰く、まだ世間を知らないんだよ。とのこと・・・ 先輩の言うとおりです・・・。少し困った顔をした私を見て先輩は笑っていました。 先輩は日本人離れしている考えのところがあってそこがすごく私には魅力でした。 すごく優秀な学歴の持ち主なのに気取っていない。先輩は私と正反対ですごく前向き。 先輩は俺とこにーちゃんは性格が正反対だと笑っていました・・・ 先輩の横顔はどこが幼さが残っているような、でも東京で洗練された大人の雰囲気があって カウンターで座っていて先輩はほんのり香水のかおりとタバコのかおりがしました・・・・ 私の家から車で5分くらいのところに先輩の実家はあります。 食事(飲み?)の帰りに先輩の家でお茶をいただきました。 (先輩のお兄さんと私のお兄ちゃんが友達なので、お互い知らないわけではなかったのです) 「俺は心配だよ、こにーちゃんがいじめられちゃうのが・・・」 先輩は私の冷たく冷えた手をしばらく握ってくれました。 先輩の手は白くて指が長かったです・・・ 本当ならば、こんな風に優しくされたのならば、好きになってしまうのが普通なのかもしれない でも、私は好きとか恋とかそんな気持ちとは全く違う、人の優しさに触れられたことが 何よりうれしかった。別に何をするでもなくただずっと手を握ってくれていました。 心の中の氷が少し解けたように思います。 うまく言えないけど「大人の男」を先輩から感じました。 恐らく、この先間違いなく先輩に恋愛感情を持つことはないでしょう・・・。 私は先輩に妹のように怒られてそして甘やかされて、そんな関係をこれからも大事にしたいから。 また先輩が群馬に帰ってきたら会う約束をしました。 昨日はそんなことでなんだか眠れませんでした・・・。 でも13歳の頃の私が少し見え隠れしました。 そして今朝、急いで仕事に行こうと車に乗り込もうとしたら・・・ 以前勤務していた幼稚園の園長先生が家に新年回りにきたんです。 園長先生は薄々私の事情を知っていたようです。 私は申し訳なくて園長先生に会うことを拒んでいました。園長先生は私が秋田で幸せになることを 願っていてくれた人だったから・・・ 私はこの1年と数ヶ月こらえていた気持ちがこみ上げてきて、園長先生に抱きついて 嗚咽をあげて泣きました。「いいんだよ、先生。訳は話さなくていい。聞きたくない・・」 園長先生も涙ぐんでいました・・・勤務していた頃は園長と折り合いがつかないことが多々あり 悔しい思いをしましたが、そんな園長先生に私は抱きついて泣きました。 「ごめんなさい、ごめんなさい・・・」私はそう言う事しか出来ませんでした。 仕事に遅刻してしまうので、話はそんなに出来ませんでしたが、おそらくお母さんが色々と 話したことと思います・・・。 昨日、先輩に再会したこと、そして園長先生に会ったことで心の中のわだかまりが少し消えた 様に思います・・・・。 くしくも、1年前の今日は私が服毒自殺をして救急で搬送された日です・・・ そんな日に心のわだかまりが解けていくなんて、なんだか不思議でなりませんでした・・・ 先輩は今日、東京に帰ったそうです。 13歳の頃の私、そして色んな思い出・・・今日はほんの少しですが心にしまってみました。 1月の冷たい風がなんとなく暖かく感じたのは私だけでしょうか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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