この時期思い出すこと・・・30年前の100分の2秒
休みの日に、速く目がさめたので。テレビをつければ、オリンピックで日本選手の活躍が報じられていますが。私は小学校5年生から大学3年まで水泳をやっていて、オリンピックには程遠いですが何とか日本選手権ぐらいまでは出場したことが有るのですが。まあ、チョッとセンスのある人間なら、選手として始めて、大体2~3年ぐらいで全国レベルの大会に出れるようになるのですが、私の場合はずいぶん長くかかったな。みんなに追い越されながら、『自分も何としても、全国大会に出たい』と言う想いのもと、10年目ぐらい?1985年の日本選手権に100メートル平泳ぎで出場する事が出来ました。結果は散々でしたが。翌1986年、この年は日本選手権の参加標準タイムに、わずか100分の2秒届かず、出場する事が出来ませんでした。でもそれが、私の生涯ベストタイムでもあるのですが。その時から、自分の中で何かが崩れ始めたんでしょうね、それまで水泳の事しか考えていなかったのに・・・。思えば今からちょうど30年前、その年のお盆前のある日、いつものように朝の練習中でしたが、突然緊張の糸が切れ、そのままプールを上がり、その後私は『選手として』2度とプールに入ることは有りませんでした。それまでは、引退後も当然水泳関係の仕事すると思っていたのに。そんなこともどこかに吹き飛んで、私は新しい世界へと流されてゆくのでした。それ以来、クルマ屋になったりパン屋になったり、セミナー講師になったり、2度の結婚、大きい子ども小さい子ども、とありとあらゆる経験をして今に至るのですが、もしかしたら30年前、私があと“100分の2秒”速く泳いでいたら、全く違う人生だったのかもしれません。そのほうが良かったとは思いませんが。毎年思い出すので。