ゆるゆるな生き方と旅と家飲み 元セミナー講師で、白いタイヤキ屋だった中古車買取店店員のブログ

たまにはまじめな日記も。


私のお客様は社員が40人以下の中小企業の社長さんが多い。

経営者の悩みって何だろう？


多すぎて、答えられない。


中小企業の社長には、大企業と違って『任期』が無い。



廃業するか、死ぬまで？




だから、一度企業して社長になると、その人は“死ぬまで悩み続けないと”いけない。



ある一つの悩みが解決することによって、また新たな悩みが生み出されるからだ。



おカネの悩みからは、逃れることは出来ない。


儲かれば、そのために資金が苦しかった時とは別の問題が発生するから。

税金対策とかのことを言ってるんじゃない。


儲かることによって、モメ事が発生するケースも多い。




私に相談されるのは、“人”のこと。



まあ、そういう仕事だから。


社員が辞めるのは、経営者にとっては辛い。

わかるでしょう？



でも、雇うのはもっと辛いんだよ。




社長さんたちは言う。



『どこかにエエ人おらんかなあ？』



私は答える。


「絶対いません」



『なぜ？』



「良い人材は、大企業に行くから」


冷たく言い放つ。



冷たく。


「だからもしいても、あなたの会社には来ません」って。





経営者は、自ら経営している訳だから、目指してるもの、求めているものがある。



その「求めているモノ」を従業員にも求めるから、従業員に対して不満が募る・・・・・




なんてハナシしてるんじゃない。






ホントにまともな人間が少ないんだ。






私もよく、社員研修を頼まれる。



『社員に個性學を勉強してもらって、どんどん売上を上げてもらって・・・』



社長はホントはそう願っているだろう。


私もホントはそんな仕事がしたい。

私は日本個性學研究所の認定インストラクターだ。




でも、社員研修って何だ!?



言葉使い？

服装チェック？


そんなのは“基礎”が出来てからの話!!




まず教えること。


「出勤すること」


「遅刻しないこと」




では、“遅刻しないためにすべきこと”は？



そう、朝起きることだ。



じゃあ、毎朝7時に起きるためには??


4時頃までゲームとかしてちゃ、起きれないからもっと早く寝ないとだめだよ。




ってなんで、研修で教えないといけないんだ!?


いくら自分の会社で扱ってる商品だからって、自分は全部タダなんて思っちゃいけないとか。

お店でお客さんからもらった代金は、レジに入れるのは当然だけど、配達してもらったお金も、自分のお金じゃなくて、会社の売上なんだよとか。

会社のパソコンやストーブ勝手に家に持って帰っちゃいけないとか。

いくら自分がその部署任されているからって、机とか洗濯機とかは会社の備品だから、それを部下にプレゼントしたらダメだとか。


就業時間中、いくら面白いテレビがやってるからって、電話出ないとか、お客さん玄関のところに来てるのに無視したらダメでしょ、とか。


勝手に閉店したらダメ。とか。




こんな会社もあった。



よく「社訓」とか壁に貼ってる会社はあるが・・・



『人のサイフは盗らない』


『勝手に人の物を持って帰らない』



って事務所の壁に貼ってある。

















ここは日本だ。







ねえ、そうでしょ？











私みたいな無名の人間のところに助けを求めて来る経営者は、もうかなり追い込まれて、取引先やいろんな先生方、従業員にも見放されているようなケースもある。










残った社員たちは言う。




『とうとう社長、変な占い師連れて来た』


（社長さんがたには内緒ですが、ホントによく従業員の方に言われます。）



社長がいない時に聞かれます


『kamukamuサン、個性學とやらでi一体何ができるのですか？あなたなんかに出来ることは??』

（しつこいけど実話ですよ、大抵の会社でホントに聞かれるんだから）



いつも私は答えます。


『リストラです』

ほら、聞き覚えのある人もいるでしょ!?




私はそんな会社の経営者の相談を受け話を聞いたとき、絶対の勝算と『確信』を持ちます。
いくら社長が不安で一杯でも。
だから仕事引き受けるのですが。




・・・大丈夫、この会社。社長以外全員クビにしたら、絶対利益出る!!




まあ、当たり前のことなんですけどね。




中小の経営者、特に創業者の場合は、自分で儲けるために起業して、それでだんだんうまく行き始めて手を広げ、人手が足りなくなるから手伝ってもらうために人を増やす訳ですが、その“人”が足かせになって、社長が儲けるために動けなくなるケースが多いから。




私は8年前にサラリーマン辞めて自営始めたとき、描いた理想の仕事像があります。


“どれだけ大きくなっても、人を雇わず出来る仕事”



人を雇うって、ものすごいリスクなんです。



今経営が苦しくて悩んでいる社長さん。




ホントは、会社とかぜーんぶ捨てて、経営辞めてしまえば自分ひとりとその家族だけなら、もっと楽に生活出来るでしょ？




そうそう、社長に内緒で、従業員の方々からもよく相談持ちかけられますよ。




『チョッと聞いて下さいよ、腹の立つ～！また社長に怒られたんですよ!!毎日ですわ』



「へぇ～、いいですね、社長に毎日怒られても給料もらえるんや、うらやましいなぁ～」

「で、相談って？」



『・・・いや、・・・あの、もういいです』


社長の悩みに比べて、比較的カンタンに解決することが多いです。





でもそれでも、経営者ってのは人を雇いたいみたいです。

社長って、そんな従業員でもクビを切れないもんなんです。




最後に、そんな社長さんたちが求める、理想の人材とは？




『電話に出れる人』


『クルマの免許持ってる人がいてくれたら・・・』


『メールとか出来る人、パソコン使えたらもっといいけど』




ああ、私の知り合いのある社長さんも、人探してます。



『毎日出勤できる人』を。

（贅沢言わせてもらえるなら、クルマの運転出来て、買い物とか行けて、パソコン少しぐらい使えて・・・これはちゃんと教えますので・・・電話取る人、かな？）



もちろん、365日じゃないですよ。


休みはちゃんとあります。





ただし、条件があります。




例えば『きょうは天気が悪いから休みにしよう』とか、勝手に自分で決めないでください。

出勤時間もです。



あと、せっかく出勤したんだったら、何か仕事してください。

お願いだから。