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『東洋の復権』 

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May 8, 2009
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カテゴリ:東洋思想

ゴールデンウィーク狂想曲も、終りましたね。                         

インフルエンザもあって、落ち着かない休日だった?  (笑い)                                   高速の混み具合を見ていますと、                                                   もう、休日は車も不便な代物になってしまいそうです。                                                        この次は、船で海を駆けていくしかないのかなぁ~                                               いっそ鳥になって、海の波すれすれに飛べたら、、、。             

今日の曲は、Lionel Richie - Still を、 どうぞ。                                            この景色を見ているとタラサ志摩を思い出してしまいます。                                                             タラサは鳥羽ですから陸から行くと道が遠いのです。フェリーが楽なのですが、海側の空からチェックインできたらいいのにと思います。(笑い)                                                                           海のほとりは修羅が住むといいます。だからでしょうか?                                 天然の海岸線に立つと、海の戦慄で、ぼんやりした目の奥が目覚めるような心地がします。    《タラサに興味のある方は ここ 》

  荒波   台風  荒波  

ソクラテスの頃、賢人たちが 『 知っている 』 ということは、常識に執着して囚われてしまっていて、『 実は本当のことは知らないのだ 』 ということを彼が対話によって暴き、そして、当時の賢人たちは恥をかかされたといってソクラテスを怨みました。 

現代は、旧来の常識の存在があやふやになって来ていますから、国や組織を内側から支えていた共通の価値観が薄まってきています。                                        特に、日本はね!                                                             これに関しては、愛しの増田恵子様のブログを紹介します。                  2009.04.28 (サンフランシスコ平和条約に対する吉田茂元首相の受諾演説 全文)に関する私の書き込みとその御返事にすべてが表れていると思います。よろしければごらんください。                                           

今、人々は、身近な常識を守りながらも自分の内側、特に、自分が感じた事を中心に生きている傾向が強くなっています。                             その結果、だれもが自分が感じた事は真理だと思っている!?                                    そして、みんな自分は正しいと、主張します。幼児までもが・・・                          『 だって僕はゲームがしたい、、、したいことが何故悪いの ? 』                            西洋文明の二元論、正か悪か、悪でなければ正義だと・・・                        

もしか、思い込みのままに本当に正しい人ばかりだとしたら、もっと世の中変わっていそうな気もしますが。(爆)

『 我々が知って居ることは本当にごく小さなものでしかないと言ふことを悟ることは、本物の知識に至る入り口である。 』 (老子)

現代にソクラテスが生きていたら、現代人が何に執着、囚われていて、『 あなたは何もわかっていない 』 と言って、我々に恥をかかせてくれるのでしょうか?

いつのまに日本人は、『 無常観 』 を捨てたのだろう?                            持続可能な繁栄なんてあるわけがない、それは観念ではあっても現実では、虚妄、ウソにすぎない。と洞察する知恵をいつ失ったのだろう?                           東洋の知恵は、すべては時の移ろいと共に変わり、必ず壊れる、と。                                                     それが宇宙のリズム。 成住壊空のダイナミズム。                                 死と生の繰り返しの中に循環のリズムがあると分っていたはず。                           それが何故、『 無常観 』 を受容しようとしないアングロサクソンのユダヤ・キリスト教文明が作り上げた飽くなき生き残こるための殺戮に巻き込まれてしまったの?                                                            何故、自然の循環を信じない狩猟民族自身の生き残り戦略の片棒を担ぐことになったの?                                                              悲しまなければならないのは、100年に一度の金融恐慌じゃなく、日本人の心のなかに流れている血流から、『 無常観 』が消失していることではないの?                         

西洋文明の生き残り作戦の、お膝元のアメリカの経済の破綻を見て!                   人が作った経済理論で投資し続けて絶え間なく成長する経済なんてあるわけないじゃないですか。高騰があれば、暴落があります。                                 旺ずる極みは衰。                                                       盛者必衰の理。                                                                                                               山があれば谷がある、谷の次は山が来る。その循環(無常観)を忘れていっしょに騒いでいた農耕民族の日本人は、Japanese?                                                  我に返らないといけないのではないかしら?                                        でも、日本人が、素に戻れるところが、まだ、残っているのだろうか?                             

GWの忙中のつかの間の閑に気がついたことでした。

  月  歩く人  晴れ   

米国にも、多数派ではないけれども、老子(Lao Tze)等の東洋を深く理解しているリチャード・ハインバーグのA New Covenant With Nature (本邦未訳)のような人もおります。彼の言葉を紹介しておきます。

" 先進工業国の我々は、情報化社会に生きていると自慢しているにも拘わらず、本物の知識においては、原始社会の文化にはるかに及ばない。"

 






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Last updated  May 9, 2009 06:49:07 AM


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