カテゴリ:女性の生き方
暑中お見舞い申し上げます。 いつもご訪問ありがとうございます。 一昨日、大好きな那須高原から帰ってきたところです。上の写真は、ビューポイントの 『 殺生岩 』から下を見下ろして、私の携帯で撮ったものです。遠く下の方に、ぼやけて見えるのは湯本温泉街と、市街です。 あつい、あつい日でしたが、急な坂道を徒歩でここまで登っても汗が吹き出す事はなく、あたり一帯に心地よい風が吹き渡っていました。
じつは、この日の午前中、陛下と美智子皇后さまにお遇いしました。 その印象から、書きましょう。 那須の御用邸にご静養に来られているとは知りませんでした。 まさか!例年の日程を外して、急に、ご静養に来られたようです。 そこは、高原の自然林を切り開いた牧場が左右にある三叉路の道路です。車がすれ違うのにやっとの、狭い道路上です。 視界のぐるりが、牧場と自然林。はるか向うの森まで緑の牧場が広がり、民家の屋根も見えない、上を見れば空の白い雲。道路沿いには牧場の柵、草が生い茂り、田舎の里道です。私の車は市街へ出るためにその道路を右に曲がろうとT字路の左右を確認していました。警官らしい人が、警防を挙げて近づいてきて、 『 陛下が通られます。そこで動かないで待ってください。 』 ええっ! 一瞬、車内が、ざわめきだって、 (笑い) 道路の端に車を止め、風に吹かれる草の向うをうかがいながら・・・・・お待ち申し上げました。 数秒後、黒の車列が見えた、、、厳粛に、2,3台目、 たしかにたしかに、陛下は影になっていらっしゃいましたが笑顔でこちらを。次の瞬間、満面の笑みの美智子皇后さまがこちらに向かって手を振ってくださっているではありませんか!! もう、信じられない~、こちらは私の乗っている車だけです。 夢中で手を振りました。 ほんの数秒。 " すごい~!" と、 もう心は感嘆符でいっぱい! 此方が出かけるのが数秒早くても遅くても、この出遇いはなかったに違いない。そう思うと、心に不思議感が、いっぱい~ いや、陛下や美智子皇后さまが、そのまま前を向いて通り過ぎられても当たり前、それを、ああいう風に路傍の一台の車にも注意され、あたたかい眼差しを向けてくださる。笑顔で手まで振ってくださるなんて。 まるで大勢の前と同じ笑顔をしてくださる・・・ ” 週刊誌で見た笑顔と同じ~、なんてすてきな! ” あはは! 同乗者のそれぞれが感動をそのまま口にしていましたっけ、、、 ” こういうおこないを当たり前のようにしてくださる方なのね~。 ご自分のお体のことを少しも厭わないで、なんというすばらしい方が日本には、いらっしゃるの~。” ” すごいことだよ。あの笑顔に、どうお返ししたらいいのか?” 感動がそれぞれの心の中で渦を巻いていたのです。 何故、あの里道を、お通りになったのか、あとから調べてみますと、 この日午後には、那須塩原市の農家・郡司啓一郎さん宅のアスパラガスを栽培しているビニールハウスを視察されたという事でした。 この時のご様子が載っていました。 実は美智子皇后さまにお会いできたのは、偶然ではないと思っています。というのは、このブログの陰陽についての記事のつづきに、陰の要約に 『 仁 』、『 慈悲 』 について次回は書きたいと思っていました。 女の本質を男に比べますと、これを儒教の言葉で申しますと仁であり、仏教の言葉でいうなら愛であります。愛のうちで最も創造力、つまり生みの働きについて昔の哲学者は悲という字を与えております。人間の感情の中で一番自然で、一番深刻なものは、悲しむという感情です。それにものを育て慈しむ慈の字をつけて慈悲という言葉をつかっております。慈悲というものが人間の一番本質的な、一番尊い心でありまして、この慈悲によって人間は生きていると言ってもよいと思います。 東洋の思想の、悲しむという感情が最も創造力のある基本であるという洞察は、西洋の愛という概念とは違うように思います。 (これについては、ここでは省略します) 『 仁 』、や『 慈悲 』 について書こうと思う時、 そのイメージは ナイチンゲールやマザーテレサじゃないですね~ 陰の創造力を体現されているイメージとして、やはり、ご自身が母となり、もっと現代の身近な女性として、美智子皇后の像を心のなかに浮かべては、消していたのです。 (笑い) なぜ消したのかというと、私自身が一度もお会いしていないのに、確かめてもいないのに、というためらいが・・・ありましたね~ (笑い) それが、今回の農道におけるラッキーに、恵まれたのではないか。 (笑い) ほんとうに ありがたい事に間違いありません。
両陛下、どうか、いついつまでも、 お元気でお健やかに、長生きをなさっていただきますように! 人間として大切なものを、さりげなく分けて頂いた、 この那須の夏の日の思い出、一生、忘れないと思います。 ありがとうございました。
青字の部分は、安岡正篤 著の『 易と人生哲学 』のなかから引用、参考にさせていただきました。
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Last updated
August 1, 2009 03:46:40 PM
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