11月3日 旅の続き
昨夜は少し盛りあがりすぎて飲み過ぎてしまったのでいつもより少し遅めに目を覚ますが急いで支度してレンタカーで裏磐梯の五色沼を目指す。裏磐梯に来るのも57年ぶりだからほとんど記憶がないが「るり沼」の前で写真を撮ったことは覚えている。土産物屋の店先に子熊が犬のように繋がれていて一緒に遊んだ記憶はあるがそれが五色沼の何処だったかは覚えていない。猪苗代湖の横を通り裏磐梯ビジターセンターへ向けて走る途中の紅葉が奇麗だ。 すごい!! きれいだ!!なんて一人で盛り上がる恥ずかしいジジイだ。紅葉の五色沼を歩いて回るつもりでいたが案内所で時間がかかると言われた。まだこの後、会津鶴ヶ城や白虎隊の墓参りにも行きたいし先を急ぐ身なので近くを散策するだけにしたが奇麗な紅葉に癒された。磐梯山ゴールドラインを通って会津若松を目指すがゴールドラインの紅葉がまたきれいで車も少ないのでゆっくり走りながら存分に楽しめた。初めての鶴ヶ城は思っていたとおり赤瓦の天守閣が奇麗な城だった。戊辰戦争で籠城して戦ったイメージは全くない。桜の咲くころに来たら良いだろうなと思う天守閣に登って会津の街を眺める。いい感じだ!単純なジジイは天守閣に登ると天下を取ったような気分になる。茶室で抹茶をたててもらってゆっくりとしていたが夕暮れ前に会津白虎隊の悲劇の地である飯盛山に向かう。飯盛山の階段を登るのは大変なので弱っちいジジイは横にある有料の動くスロープでのぼる。白虎隊が自刃した場所からは鶴ヶ城が少しだけ見える。ここから砲煙の中にみえる天守閣を見て若者が自刃を決意したのはなんとなく悲しい。ワタクシは会津藩とは何の関係もないが最後まで会津藩に尽くし自刃した十九士の墓に線香をあげてきた。帰り道に珍しい さざえ堂という日本遺産の建物もあった。この建物は白虎隊が自刃した時にはすでに建っていたという。内部では上る人と下る人が交差しない珍しい造になっている。今日は会津東山温泉に泊まる。おとなしく夜は更けてゆく。温泉に浸かってゆっくりしたので少し早めに起きて大内宿に向かう大内宿は会津と日光を結ぶ宿場で茅葺の建物が珍しいと言うので人が少ない朝早めに行ってみたが良かった。帰りは福島空港から大阪伊丹で乗り換えて福岡まで帰って来た。後期高齢者になってもぶらり一人旅は元気な間はもう少し続けたいと思う。