想いの酒かな
今回被災地となった宮城県気仙沼には「男山本店」と言う酒造元があります。建物は文化財に指定されたほど古く立派なものでしたが、震災により倒壊、町はシンボルを失い大きな喪失感に襲われたそうです。本店は倒壊しましたが蔵は高台にありお酒は無事でした。しかし電力と水がない為に大事な「しぼり」の工程が出来ませんでした。そんな中で手を差し伸べたのが同じく被災した地元の方々、地元のシンボルのお酒の為に自分たちも大変なのに声を掛け合い、発電機を持ち込み水を持ち込みなんとか「しぼり」を終わらすことが出来たのです。そこで一口味見する作り手に一筋の涙が「美味い…」そのどんな名優でも表現できないだろう表情をTVで見ていた旦那が男泣きしておりました。「この人の作った酒なら美味いだろうな…」販売元が被災して復興するまでは流通することはないと思いますが、いろんな想いの詰まったいつかぜひこの男山本店作「蒼天山」を飲んでみたいと思います。がんばれ日本!!