こたままのシネマ日記

アメリカン・ビューティー【UNPD-28653】=＞アメリカン・ビューティー


『AMERICAN BEAUTY』
1999年・アメリカ　


あるサラリーマン家庭の崩壊劇を陽気かつシニカルに描写、第７２回アカデミー賞で作品賞ほか５部門を受賞したドラマ。

家庭崩壊、ドラッグ、同性愛、病んだアメリカ社会を描いた作品。
随所にブラックユーモアを交えて、重くなりすぎずに観られた。

久しぶりに甘～い雰囲気になった時に「カウチが汚れるじゃない！」とキャロリンがレスターを一喝するシーンが印象的。
あれじゃ、旦那さんがキレるのもわかるよ
あんなギスギスした40代にはなりたくない。

風に舞うビニール袋、他愛もないありふれた日常の中に“美”が満ち溢れている
…と気づいた時には取り返しのつかないことに…
なんともやりきれない結末ですが、レスターにとってはある意味ハッピーエンドだったのかもしれません。
あの幸せに満ち溢れた表情、エンディングのナレーションを聞いてそう思った。
この作品、４０代のサラリーマンの方が観ると、ずっしりと心に響きそう…。


【監督】
サム・メンデス


【出演】
ケヴィン・スペイシー　　レスター
アネット・ベニング　　　キャロリン
ゾーラ・バーチ　　　　　ジェーン
ウェス・ベントリー　　　リッキー
ミーナ・スヴァーリ　　　アンジェラ
ピーター・ギャラガー　　バディ
クリス・クーパー　　　　フィッツ大佐


【内容】
42歳のサラリーマン、レスターは郊外のマイホームで不動産ブローカーの妻・キャロリン、高校生の娘・ジェーンと暮らしている。

一見何不自由ない生活を送るレスターだが、実は妻とは長年セックスレス、反抗期の娘とはロクに会話もできないという状態。
おまけに会社ではリストラの対象にされ、ストレスは溜まるばかりだ。

そんなある日、レスターは娘の親友である美少女・アンジェラに一目惚れしてしまう。
彼女に好かれたい一心で体を鍛えたり、自慰に耽ったりするレスター。

しまいには仕事を辞めてハンバーガーショップで働き、派手な車を買ってマリファナを吸う毎日を送るようになってしまう。
レスターの突然のキレっぷりに驚いた妻と娘も、やがてそれぞれの不満を爆発させる。


【関連作品】
サム・メンデス監督作品。

ジャーヘッド


ロード・トゥ・パーディション＜特別版＞