|
カテゴリ:カテゴリ未分類
今年の大学入試の結果も大体出揃ってきました。 開成が東大合格者数トップですが、実力ナンバーワンは、灘であることは受験界では常識です。 卒業者数が225名で、開成の6割弱、しかも最難関 東大理科三類に17名、京大医学部医学科に25名など、驚異的な数字を出しています。 全国の国公立大学医学部の半数は、合格ラインが京大や東工大の合格ラインと同じかそれ以上です。 大学受験の世界では、秀才の証明が東大京大の医学部進学ということになっています。 たとえば、駿台の東大模試で上位30人中9割ほどが医学部志望です。 これは、本来由々しき問題です。 中学受験生がこまっしゃくれた言いようで、医者になりたいとか言っているのを聞くと、親に吹き込まれているんだろうなと思います。 医者は、高級取りで、社会的地位も高いからでしょうが、どうやらそれだけでもなさそうです。 おそらく、理系出身の研究者、技術者の待遇が悪いからです。大学院の博士課程まで出ても仕事がないようでは、有為な人材は集まりません。 それと、医師の定員を少なく抑えすぎていることです。 先進国の中でも人口1000人に対する医師数は、少ないほうである上、アメリカではフルタイム働く医師の数に換算するのに対し、日本では、免許を持っている人の数で計算しているそうです。 実態は、相当の医師不足でしょう。 弁護士の数を増やしたら、司法試験の難易度は相当下がったようです。 医学部も3割くらい定員を増やせばいいのです。 全国模試の最上位層の半数以上が医学部に進むなどという、異常事態をそのままにしておいては、日本の科学技術の将来が案じられます。 八つ当たり気味ですが、灘高の理系科目を教える先生たちは、生徒に幅広い科学の世界の目を向けるように啓蒙していないのでしょうか。残念です。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月22日 17時44分47秒
コメント(0) | コメントを書く |