上海その2
万国博には行きませんでした。街をぶらぶらして、いろいろ気付きました。新郎新婦にどこが見たいか聞かれて、長江と上海駅の電車と答えると、困っていました。長江本流の河口から少しさかのぼったあたりまで行くのは、かなり時間がかかるそうです。また上海駅で電車を見たいというと、万博中でもあり、治安警察などの警戒が厳しく、中に入るのは難しいだろうということでした。結局長江はあきらめました。ただ、長江の支流のさらに支流に当たる河を見ましたが、それでも大阪一の淀川並です。次の機会にはぜひ見たいと思います。上海駅へは一人で行きました。地下鉄に乗って行ったのですが、地下鉄の駅でも荷物検査をしていました。テロを警戒してのことでしょう。上海駅は地方からくる人帰る人でごった返していました。お金持ちに見える人はほとんどいなくて、恐らく民工とよばれる出稼ぎの人々なのでしょう。駅の外をうろうろしてから、地下に降りると、小さな土産物屋さんが並んでいました。携帯電話を売る店も多くありました。少し改造すると安く通話できるようです。食事は新郎新婦とともにいただいた以外に、一人で食べたのは、ほとんどホテル近くです。近日オープンのユニクロ上海店、中国での旗艦店だそうですが、そのすぐ近くのホテルでした。近くに吉野家もあり、日本のラーメン屋もありました。マクドナルドやケンタッキー,それにコンビニは数多くありますが、自動販売機はあまりありませんでした。迷った挙句、日本の食べ物が食べたくなってラーメン屋? に入りラーメンと出し卵、サラダを注文しましたが、これで約1000円。日本と変わらないか少し安めというところでしょうか。店は中国人の若い人たちでほぼ満席でした。ラーメンは昔は中華そばなどと呼ばれていましたが、今では本家の中国の麺より美味しいのでしょう。新婦のお父さんに案内してもらって行ったのがお寺です。「上海のお寺が見たい」という私のリクエストによるものです。連れて行ってもらったのは、いま建設中の金ぴかの禅宗寺院。金閣寺以外金ぴかのお寺仏像に慣れてない私には、少し違和感がありました。文化大革命の影響でしょうか、古いお寺は少ないようです。お父さんは英語も日本語もダメ。私とは身振り言語といくつかの単語、現物指さしというコミュニケイションでしたが、まあ何とかなりました。そのお父さんに連れられて入った食堂は上海の一般的メニューがそろっていて、日本円に換算すると結構安くボリュームもありました。上海料理は四川料理と違ってあまり辛くありません。上海でいただいた料理は、ぜいたくを言うようですが、どれも味が似ている気がしました。日本料理はおいしいです。ご飯からして違います。多様性もあります。日本料理万歳です。ということで家内の作ってくれる料理をありがたく頂くことにします。