おはなし426
「水上考古学者って感じ、だって?」「いやまあ…」「しかしまあ、よくもまあ、こんなでたらめ…」「しかしまあ、作り話で遊んでるわけで…」「まともなだけではうまくゆかないのでしょうか?」「それではうまくゆかず…なので、たぶん、ひとは、とにかく良いものであろうと悪いものであろうと、自身の本性の固有の特定の傾向を尊重してしまうのでは…」(水上考古学者には見えません)(そうかなあ?)『とにかく良いものであろうと悪いものであろうと、自分の本性の固有の性質を知ること、境遇に流されずにできるだけ自己を保持すること、あるいは、この自分の本性の特質にとって有益な環境に身をおこうと努力すること、これは人間の義務なのです。』(ヘルダーリン全集4:p175:ヘルダーリン(著):浅井真男 (訳):河出書房新社)より引用