ガロア理論がわからない(その8)
「天才ガロアの発想力」(小島寛之)は、2010年出版。「ガロアの群論」(中村亨)は、2010年出版。「13歳の娘に語る ガロアの数学」(金重明)は、2011年出版。「数学ガール ガロア理論」(結城浩)は、2012年出版。なのですが、何が書かれているのかなかなかわからないながらも、どれも魅力的ではあるのですが、わかりにくさの原因が、ぼくの理解力の低さのせいばかりではなく、どうも、これらの本では、肝心なところで初心者としてはごまかされている(初心者にはついてゆけない証明だったり、もしくは、証明が省かれている)感じがして、すっきりしなかったのですが、そこで、証明がていねいに書かれている、と、結城浩さん・中村亨さん・小島寛之さんが3人ともに、自著の巻末で紹介(おすすめ)している「代数方程式とガロア理論」(中島匠一)(2006年出版)を読みかけていたのですが、ふと、中学入試参考書の著者によって書かれたガロア理論入門書、というのを見つけました。受験参考書を書かれているくらいなら、それなりにわかりやすい、と期待できます。「ガロア理論の頂(いただき)を踏む」(石井俊全)です。これは2013年出版であり、著者の石井俊全さんは(たぶん)いろんなガロア理論の入門書を読まれて、これまでの入門書の問題点に気づかれているみたいだし、もうこれは、読むしかありません。まだ途中なのですが、たしかに、ほかの入門書よりわかりやすいのですが、ただ、考えてみれば、「ガロア理論の頂を踏む」を読み始めるまでに、ガロア理論の入門書をあれこれ、合計300時間以上、わからないながらも読んで(眺めて)きており、さすがに、出てくる数式が見たことのある数式だったりして、わかりやすい気がする(もちろん、簡単な本ではありませんけど)、ということもあるでしょう。とにかく、しばらくは、「ガロア理論の頂を踏む」を日々、勉強することになりそうです。