ガロア理論がわからない(その12)
「ガロア理論の頂(いただき)を踏む」は、ガロア理論に好奇心を持ち、入門書を何冊か手にしたもののわからず、それでも好奇心は残ったまま、という人には、とっておきのオススメ本です。「ガロア理論の頂を踏む」には、たくさんの証明が出てきて、なかには、何を書いてるのかなかなか理解できない証明もありましたが、ひとつひとつ、ていねいに証明してくれているので、好奇心にまかせて時間をかけて読んでゆくうち、なんとか、ひとつひとつの証明はなんとなくわかったつもりになれ、とはゆうものの、わかったつもりになれた証明も、数ページ先を読むころにはすっかり忘れていたりもするのですが、とはゆうものの、証明全体として言いたいことはなんとなくわかったつもりになり、すごくおもしろかったのだけれども、とりあえず自分なりに終わって(なんとなくわかったつもりになって)みると、わけがわからなかったころの、あの、とりつかれたような熱い好奇心もどこかへ消えてしまい、ああ、生きてるうちに、こういう熱い知的好奇心を持つこと(これまで数回ありました)は、もう2度となかろうような悪い予感がして、なんか、さみしいような…