■叱る時には「一時に一事」を旨とする。そのときそのときの叱るべき言動だけを対象にする。
叱る時には「一時に一事」を旨とする。そのときそのときの叱るべき言動だけを対象にする。他のことは絶対に持ち出さないことである。よく、ここぞとばかりに、今まで叱りたいと思っていたことをぶつけて、部下を叱っている上司を見かけるが、原則を逸脱した叱り方と言わざるを得ない。部下は、そのときの叱られる対象になった言動については、聞く耳を持ち反省するが、それ以外のことについては、不快感を持つだけである。そして、これが高じると、叱られた行為を反省するどころではなくなってくる。叱った上司の人間性に憤りを覚えるまでになるのである。こうなると、反省が一転して怒り爆発ということになる。これでは、なんのために叱ったのかわからない。お互いにマイナスが生じるだけである。「一時に多事」は絶対にしてはいけない叱り方なのである。 出典元 「叱り方・ほめ方・教え方100の鉄則」 著者名 高嶌 幸広 これは、部下だけでなく、身近な人たちに対しても当てはまることだと思う。誰かが何か叱られるようなことをして、「今したこと、言ったこと」を叱られる分には、まだ聞く耳を持ち、反省する気持ちも持つが、「あなたは、こればかりじゃない、 あれもこうだし、これもこうだ。 以前もこういうことがあった…」などと、過去のことや、多くのことを持ち出されてくると、自分のすべてを否定されたような気持ちになり、反省すべき気持ちも吹っ飛んでしまって、「なんで、いちいち今になって、こんなことまで 持ち出すんだ、今のこととは関係ないのに。 それなら、そのときに言ってほしい」などと、反発を持つだろう。そして、そのことで言い争うことになるはずだ。叱る方は、せっかくの機会だから、ここはしっかりとすべての言動に対して注意を喚起し、今のことと今までのことを関連づけて叱ろうとする。すべていっぺんにわからせて、矯正しようとする。しかし、人間誰だって、1つことを叱られるだけでもいやなのに、過去からのことまで、あれもこれもと持ち出されて、それも併せて叱られるとすると、ただ反発心を持つだけで、悪かったと思っても、おそらく、その言動をあらためたりはしないだろう。叱るなら、「一時に一事」にし、1つにしぼる。あれもこれもは厳禁、これを忘れないようにしたい。■「ぼちぼち日記」↓ 「これって、役立っていると思いますか?」以前も書いたことがあるが、今日は、新たに見つけた、「犬ネコさんおしっこ対策」シリーズだ。でも、本当に役立ってるのかな?■今日のおすすめ本 ↓ 「言いにくいことをうまく伝える会話術」ダグラス ストーン (著), シーラ ヒーン (著), ブルース パットン著交渉、コミュニケーションのやりかたを研究、教育する専門家グループが、何千例もの話し合いを研究し、「何が話し合いをむずかしくするのか、我々はなぜそれを避ける のか、なぜ、その扱いをしばしばまちがってしまうのか」等々、人間関係を円滑にする会話術をとても詳しく掘り下げて、教えてくれる本です。 ■ぜひ、今日のことばの評価をお願いします。「ことば探し」の評価はこちらをクリック画面、右側中央になります。どうぞ、よろしくお願いいたします。 ■ブログランキングに参加しています。「ポチッ」↓と押してご協力お願いします。まだ、うんと下っ端なので、よろしくお願いします。 ■アファメーション毎日変わります!自分にぴったりのアファメーションを見つけてみませんか?現在700個のアファメーション登録しています。↓「http://www.kotobasagashi.net/」■「ことば探し」メールマガジン(月~金)発行しています。 「今日のことば」以外の過去のことばも紹介しています。 コンパクトで、読みやすい構成にしています。 →「購読申込み」