■世の中、何が幸いに、不幸に結びつくかわからない
中国のある国境の塞(とりで)に一人の老人が住んでいた。ある日、飼っていた馬が胡の国の方へ走って行ってしまった。近所の人たちが、気の毒に思って「災難でしたなぁ」と同情していた。それに対して老人は、「いやいや、まだわかりませんぞ。ひょっとすると、 よいことがあるかもしれませんぞ」と悠然としていた。やがて数ヶ月過ぎた、ある日、なんと逃げた馬が胡の国の名馬をつれてきたのである。近所の人たちは、こんどは、お祝いの言葉をかけた。それに対して老人は「いやいや、よいことか、めでたいことかわかりません。 悪いことにつながるかもしれません」と答えた。案の定、一人息子が、名馬を気に入って乗り回していたところ、落馬して大腿骨を折って片足が不自由になってしまったのである。近所の人たちは、「大変でしたね」と見舞いにやってきた。ところが、老人は相変わらずのにこやかな顔で、「いやいや、同情してくださらなくても結構ですぞ。 これで不幸と決ったわけじゃないですからな」と言っていた。それから一年余りが過ぎ、隣国の胡が侵略してきた。若い男性は兵役にやりだされたが、一人息子は足が不自由なため、兵役を免れた。10人のうち9人は戦死してしまったが、老人と息子は難をまぬがれたのであった。世の中、何が幸いに結びつくか、それとも不幸に結びつくか、わからないことを教えてくれている。 出典元 「転ばぬ先の智恵 転んだ後の杖」 おすすめ度 4.5 著者名 笠巻 勝利 知っている方も多いと思いますが、「人間万事塞翁が馬」のお話です。この話は、幸せと不幸は紙一重であること、何が幸になるか、不幸になるかわからない、ということを教えてくれています。誰かの成功や幸せを羨ましいと思っていたら、ある日突然、倒産して夜逃げしたとか、家庭が上手くいってないとわかったり、逆に、例えば、誰かより、自分の方が健康でいいと思っていたら、誰かは、身体が弱かったので、自分の身体を大切にしていて、大病にならなかったけれど、自分は健康だと思っていたので、好きなことをして身体を壊したり、することもあります。この本では、禍のときは、「これからは、やるべきことをやれば、幸せがやってくる」と、幸せの種を見つけ、逆に今が幸せならば、「それにおごることなく、他を見下すことなく、 感謝の気持ちと常に次の準備を怠らないこと」が大切だと言っています。本当にそうだなぁと思います。 ■「ぼちぼち、お散歩日記」↓「そっか、ゆるいゆるいお店なのか~」■ぜひ、今日のことばの評価をお願いします。 「ことば探し」の評価はこちらをクリック画面、右側中央になります。 <(_ _)>■「男女の違い、夫婦のあり方」を書いた本、150冊以上紹介↓ 「男女、恋愛、愛・夫婦・結婚」■毎日変わるオラクルカード紹介しています。 エンジェルや妖精からのメッセージを確認してみてくださいね。 「今日のオラクルカード」■「ことば探し」メールマガジン(月~金)発行しています。 「今日のことば」以外の過去のことばも紹介しています。 コンパクトで、読みやすい構成にしています→「購読申込み」■「今日のことば」毎月の人気ベスト5もUP↓ 「12月の人気ベスト5」■アファーメーション700以上UP(毎日変わります)↓ 「アファーメーションの書き方、アファーメーション種類」