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テーマ:暮らしを楽しむ(388492)
カテゴリ:瑠璃光記
iwa&sakuya-300-25 posted by (C)るりほぎ 展示会の最中のことです。 初めて展示会に来た年配の男性の方が、この会の作品はどうしてこんなにバラエティに飛んでいろいろな作品があるのかと話しかけて来ました。 受付にいた私は、この会の雰囲気と色合いの話をしながら自分の作品もご案内しました。 話していてわかったのは、その方は印刷の色を見る専門の職人さんで、絵は趣味でもあり仕事でもあるとのことでした。 そうした話の合間、ふとした瞬間に言われました。 「あなたの絵は純粋ですか」、と。 私はまるで、自分の心根や魂の純度を問われたようで、自然と背筋が伸びました。 描き続けていると気がつくのは、技術のこと。 描き慣れてくると、妙な小賢しいものがわかってきます。こうすればきれいに見える、こうすればウケる、そんな智恵がついてきます。 しかし、いくらそう描き、それなりのものになったとしても、絵自体はエネルギーが下がるし、きれいな絵だけど印象に残らないものになったりします。 理想論の話ではなく、私にとっては、自分の足元を再度問い直してもらったような、そんな大事な問いなのでした。 私は、「あなたみたいな方が、一番怖い観客ですね」と正直に話しながら、なんて痛快なのだろうと感じました。 世界は広い。世間様の中にこうした方がひそんでいて、ヒヤッとビックリ水をかけてくださる。 「お前の道は間違っていないか?」 「初志はどうなった?」 「おまえの魂の純度は高まっているのか?」 言葉は違えど、そんな本質的な話を1時間くらい交わして帰っていかれました。 お腹があたたまり、元気が出ました。そしてこれは最高のギフトであったと、その日の終わる頃に気がつきました。 私は、2000年に絵を描き始め、日本の神様を描こうとスタートしたのが2005年の一月でした。まもなく神様の絵が7年目、絵を描き始めて12年のワンサイクルです。 ぐるりと一回りまわって、原点に戻った今。 その間、絵の数も増え、それなりに技術も知恵もつき、今の自分の心根を問えば・・・いろいろと生まれてきているものがある。それを、検証してもらったみたいです。 ありがたいです。本当に。 現在、『寿ぎ暦2012』の作製で、神様の絵を描いている真っ最です。まるで、私の現在の純度を見せてもらっているようです トップの絵は、暦のひとつとなる「イワナガ姫とコノハナサクヤ姫」です お知らせ 『寿ぎ暦2012』のご予約を開始しました。ご希望の方はこちらへどうぞ♪ → コチラへどうぞ 先着100名様に素晴らしいプレゼントをご用意しています。お早めに お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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