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カテゴリ:私という人間
「精神的に動けない」・・これはどうにも厄介な状態だった。
例えば仕事に行こうとする。あと1時間で出勤という時間になると、電池が切れた様に身体が動かなくなる。壊れた人形みたいに寝転んだままピクリとも動けない。仕事に行かなきゃと、気ばかり焦ってしまう。それでもまるっきり起き上がる事も出来ないまま時間だけが過ぎて行く。そのまま出勤時間になっても動けず結局、無断欠勤になる。なんたって電話すら出来ないのだから。 身体も動けない、電話も出来ない状態の私に「仕事に行かないの?休むなら電話くらいしたら?」という言葉が投げ掛けられた。私は自分ではどうにも動けないから、職場に欠勤の連絡をして欲しいと頼んだのだが「そんなこと自分でやれば?」と言われた。大袈裟な表現だが、この時私は「見放された」と感じた。 私の状態は「怠け」にしか見えなかったらしいのだが、こんな状態になって私が一番情けないし、歯痒いし、辛いのだ。誰かが助けてくれなきゃ這い上がれなかったのに、一番近くの人間にはわかってもらえなかった。 今でもかなりの頻度で「動けない」時があるが、今度は助けてくれる人がいるので以前より辛くはない。 それでも、まだまだ私の「根」は深そうな気配がする。時間をかけて、ゆっくり解いて行きたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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