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きょうが一番いい日。わたしの一生の中の、大事な一日だから。

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2007年12月27日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
1979年8月15日。
終戦記念日の零時零分。
一人の男児が、この世に生を受けた。
一人の父と、一人の母。
そして、二人の姉の元に生を受けた。
待望の「長男」として。

 はじめての記憶は、幼稚園に入園する前の事だった。
我が家に真新しいファンヒーターが訪れた。
それは、ある冬の昼下がりの出来事で。
父と母と一緒に、私は真新しいファンヒーターを、嬉しそうに眺めていた。
誰がそのスイッチを押したのかは、よく覚えていない。
ただ、その直後、ものすごい爆音と共に、白い噴煙がモクモクと立ち昇った事だけを鮮明に覚えている。 
 私は今か今かと、二番目の姉が小学校から帰宅するのを待った。
三つ離れた姉が、その衝撃を目の当たりにするのを楽しみにしていたのだ。
斯くして姉は帰ってきた。
 私は私が味わった、ミラクルなトキメキを、はじけるような驚きを、姉にも味わって欲しくて、興奮しながら昼での出来事を話した。
姉もまた、身を乗り出してその話に聴き入った。
 一頻り話し終えると、私はいよいよそのスイッチに手を伸ばした。
二人で、「その瞬間」を固唾を飲んで待った。
スイッチに手を伸ばす。
スイッチを押す。
しかし、爆音の代わりに、「チチチチ・・・ボッ」っと上品な音がして、静かにファンヒーターは、可動しはじめたのだった。
虚しい空気が流れる。
それから何度もスイッチを消したり押したりしたが、「チチチチ・・・ボッ」と、静かな空気が流れるだけで、ファンヒーターは二度と吼えてはくれなかった。
 こうして、トキメキに満ちた私の最初の記憶は、しらけた空気と一緒に幕を下ろしたのであった。





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最終更新日  2007年12月28日 00時15分38秒
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