カテゴリ:本
アフターヌーン掲載の漫画なのですが 去年レンタルでまとめて読みました。 雑誌で途中を読んだりしてたので面白いのはわかっていたのですが まとめて読んだら、ものすごくよかったです。 ストーリーはトルフィンという男の子が主人公で 子供の頃に父親を目の前で殺されてしまうという体験をし (それも自分が人質になったせいで) 復讐をはたすため、海賊船に乗り 決闘の権利を得るために、仇の命令をうけて 人を傷つけ、人から奪う、心が荒んで 復讐だけの人生になるのですが… 途中、仇が死に、空っぽになってしまう。 そして奴隷としての日々が始まって それまでも面白いのですが、実はここから主人公の本当の人生が始まるんですよね。 いままで犯してきた罪の重さに押しつぶされそうになりながら どうすれば償えるのかと考え続け もう暴力は使わないと決める。負の連鎖を止めようと。 そして奴隷の立場になって、傷つく人を見つめ 争いのない街を作ることを誓う。 よくできてるなぁと思ったのが 主人公が奪う側(海賊)と奪われる側(奴隷)をちゃんと経験してるシーンがかかれてる所だったり 途中出会った、気弱な王子があるとき目覚めて、自分が世界を理想郷に変えるという意思をもつのですが そこは主人公と一緒なんですよね。奪い合いじゃない世界、負の連鎖を止めようとする。 でも王子はそのためにどんどん手を汚していく。前の王と同じ事を繰り返してしまう。 その王子と主人公の対比とかうまく描かれてるなぁって思いました。 また主人公が奪われる側になったときに出会った奴隷の女性が 暴力によってどんなに翻弄されたかを描いているところとかすごいなぁとか。 奴隷になって、はじめて友達が出来たり、暴力しか知らなかった事を後悔したり からっぽなことを恥じてるときに、大旦那のおじいちゃんが これから容れていけばいいって言ってくれるシーンとかすごくよかったです。 面白いのでおすすめです。
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Last updated
2014.03.03 22:15:02
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