最近、中国製の冷凍餃子に農薬「メタミドホス」などが混入し、大騒ぎ。
死者こそ出ていないけど、入院されたり数か月下痢が止まらないなど、被害に遭った
人達の状況は深刻。
もちろんそれはそれで大変な問題だし、もし自分がそんなものを口にしたらと思うと
こんなことは言えないのかもしれないけど。
これはある意味、今の日本の社会の「ひずみ」が産み出した問題ではと。
たとえて言えば、100円均一ショップ。
自分もかなりの頻度で仕事でもプライベートでもお世話になってるけど、
一昔前は数百円から千円以上したものが軒並み100円で売られている。
100円ショップができたころは、モノを見ても鼻で笑っちゃうくらいちゃっちいものが
多かったけど、今はそれがどうして、普通の日常雑貨などはすべて事足りるぐらいの
品揃えと品質になってきている。
もちろん企業努力と言うのもあるとは思うけど、購入した品々を見るとほとんどが
「Made in China」や「Made in Malaysia」と記載されている。
中国その他の低賃金国で、日本の企業が作らせているんだと思う。
消費者がどんどん安いものを求めた結果で、企業は利益のみを追い求めることになり、
リストラと言う名の下に高い賃金が必要な有能な技術者、開発者を切り捨て、
低賃金である海外にて生産する。
だけど消費者は「安かろう悪かろう」を許さない。
(農薬を入れてしまうなんて言うのは“論外”だけど)
時々テレビの報道番組などで見かける中国などの人々の生活(レベル)を見ると
貧富の差が激しく、日々ただの一食をとるのさえままならない人々が多い。
日本は、日本人は、少しおかしいよね?
安いものは、質が伴わない。昔は基本だった。
品質を求めるのであれば、対価が必要だった。
だけど、企業も人々も「最低の価格」で「最高の品質」のものを追い求め、それを
自分達ではなく外国に作らせておいて、問題が起きると海外に責任を負わせようとしたり。
「傲慢」って思ってしまう。
だからみんな、「中国製 毒入り餃子」なんて言い方をしながら、高い日本製だけを
買おうとは誰も言い出さない。
また中国に対して厳しい「目」を向けたりはするけど、「これ以上中国のものは買わない」とは誰も言い出さない。
品質を追い求めるのであれば、日本中の困り果てているリストラされた「職人気質」を
持った人々を再雇用して、値段を見直して高い製品を作る、って言うのも誰も言わない。
自分の生活レベルを下げたり、安いものは買わないとは誰も言わない。
・・・そんなことを言いながらも、自分は年中100円ショップで「これも100円?」と
嬉々として買い物してたりしますが・・・