Kou's Wonderland

　情けない話

　略して　ナサバナ

　最近、 会社の気の合う人、心を許せる人と飲み行ったりして、
仕事の愚痴を話していると・・・なんか涙が出てきてしまう。

　生理学的な見地からみれば、加齢により涙腺を押さえる筋肉が
弱ってきたとか、先日からかかっているモノモライが影響しているとか
あるのかも知らんけど。

　たぶん心理学的な見地からみると、ココロがずーっとはち切れる寸前で
毎日を過ごしていて、解決策も見いだせず、未来さえ暗く見えてきていて、
ふっと心が緩んだ時や、本質を少しでも理解してもらったりすると
ユルユルって出てきちゃうんだろうな。

　当然のことながら、飲んでる人はびっくりして「どうしたの？」って聞いてくれる。
　けれど、いつものことなんだけど、どうしてなのかが答えられない。

 
　その人が、たぶん好きだったんだよね。俺は。
　尊敬もしていて、慕っていて。
　その人が自分の目の前で、どんどんとイヤな人間に変わって行っている。
　あまつさえ、その人が「嫌いだ。合わない。」と公言していた人と同じ人種に
どんどん近付いて行っている。
　その人が、結局は権力・・・と言ったらいいのか、圧力と言ったらいいのか、
に負けて、結局最終的には、自分の問題にならないように逃げ回っている。
　そんな風に自分の目には映ってしまっている。

　そして、結果として今目の前にいるその人は、嫌いと言っていた人をまねする
かのように、人を人とも思わず、何が優先かも考えず身勝手な発言を続け、
人がミスをしようものなら、その人の傷をほじくり返して、えぐって、人間関係も、
仕事も、何もかも振り回してぐちゃぐちゃにして。

　もしかしたらね。　去年１１月に起きたトラブル。
　それがその人を変えてしまった面もあるのかもしれない。
　そうなのだとしたら、俺はもっと悲しい。

　もう一度言うと、俺はその人、好きだったんだよね。

　でも、今飲んだりしていると、どうしても愚痴になってしまい、その人の話題になる。

　好きだった人の悪口なんか言いたくないよ。
　自分で言った悪口、愚痴に対して、きっと悲しくなって涙が出てきちまうのかも。

　自分の中にいるその人は、きっとあーゆートラブルがあっても、こーゆー極地に
立たされた時でも、身軽にそれを乗り越えて、どんどん前へと引っ張って行って
くれる人だった。

　その人が 自分の上に立つとわかった時は、ホントに嬉しかったもの。

　それが今では、２０年以上の社会人生活で、自分の中では最低だと、底辺だと
感じている。
　ほとんどが、その人のせいで。

　それが言いたくないから、涙が出てしまう。