Kou's Wonderland

　久し振りの日記です。

　もう数ヶ月前のことだけど、娘のバスケの試合を見に行った時のこと。

　他校との試合を応援しながら見ていたとき、相手校の先生の声がすごかった。

　「なんだお前、なんでそこでシュート打たないんだよ！
　　そこで打てないなんて信じられないよ！」

　「お前、その動きはなんだよ！　何考えてんだよ！」

　「そこでボールをなんで取れないんだよ！
　　負けるためにやってんのか！
　　ああ？　負けたいのかよ！？」

　「その攻め方は先週教えたばかりなのに、なんでできなんだ！？」

　ｅｔｃ．．．

　その先生の声は、試合に出ている生徒たち、応援している生徒たち、
　お母さん方の大きな声援よりもひときわ響き渡っていて、頭を抱えたりの
　大きなジェスチャーとともに、いかにも「お前ら何なの？」アピールが
　すごかった。

　試合に出ている生徒たちは、走り回っていてもその顧問の先生のことばかり
　気にして、動きがぎこちない。

　そして挙句の果て、先生は

　「お前らは俺が言ったことを一つも守れないんだな？
 　もうやってらんねー！やってらんねーよ！」

　と叫び、コートから出て行ってしまいました。

　当然のことながら生徒たちは委縮し、先生のことも気になるけど
　先生不在のまま（泣き出す子もいたりしながら）異様な試合は続行していき、
　結局ダブルスコアくらいの点差でうちの学校が勝ちました。

　たまたま友達のお母さんと一緒に試合を見ていたのですが、
　そのお母さんも

　「あれじゃ子供たちがかわいそうだよねぇ。
　　あんな指示の仕方で動けると思ってんのかな？
　　ほんとサイテー。あんな先生の元じゃ生徒が育たないよ。
　　こんなんじゃ勝っても全然嬉しくないよねぇ」
　　と笑いながら言っていました。

　自分は・・・笑えなかった。
　相手校の生徒たちが、あまりにも今自分がおかれている境遇と一緒と感じたから。

　右足から歩き出そうとすると　「なぜ右足から歩き出すんだ？」　と問われ、
　では左足からと思うと　「今度は左足か？」と。
　それじゃ進めないではないかと思うと、「進めないのはお前の責任だ」と。
　「俺は言ったじゃないか！？」と。
　それでいて、成果を上げろと。

　だめだこれ以上は、ちょっとやめときます。