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2008年06月04日
カテゴリ：第三章 241 ～ 300 話
甲賀忍術 影鬼 「忍者を見くびっておるようでござるな。」 するとそこには、色の濃いゴーグルのようなめがねを片手で外す甲賀忍術 影鬼の姿が。 ［月軍長］曹 富夜（そう フウヤ） 「く、くそぉ・・・・・」 ～ ～ ～ スンチャ 「んもぉぉぉ！ 何が何だか・・・・・ あっ !? そういえば・・・・」 ゆうすけ 「どうした？」 スンチャ 「うん、そういえばここに来るときに、彼女らは扉を普通に開けてたよ、あの岩の・・・・ おれがやってもダメだったけど、女ならいけるかもって言われて・・・・。」 ゆうすけ 「それで開けたから女だからなんだって思った訳かぁ～？」 スンチャ 「ま、まぁ・・・・」 ポカっ  ゆうすけ 「んな訳ねぇーだろぅが・・・・・ったく・・・。 おれんときは姉さんがブチ壊してくれたから入れたけど・・・・もぉ・・・ 早く気が付けよ。」 スンチャ 「そんなこと言ったって・・・・」 南 一樹 「こ、こいつ・・・・ なれば・・・・なればこれでスッキリとするとしよう・・・・ こういち、私の全身全霊で放つこの［気］を 受けてみろぉぉぉぉっ！ 行くぞ、 南流 衝撃波 !! 」  強烈な［気砲］が、父 南 一樹から放たれたっ！ ドッコォーーーン 息つく間も無くその巨大な気砲がこういちを襲ったっ！ あっという間にその［気砲］に飲み 込まれたこういちっ！ ゾルダ 「うおっ、なんだこの［気］はっ！」 ザウバー 「と、飛んでもねぇぞっ！」 突然、その場から避難する二人っ！ Ｖ ズバっ☆ Ｖ Ｖ ズバっ☆ Ｖ 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「ふ、ふざけろっ！」 ぶぉっ こちらも［気］を身にまとい、顔を腕で覆う Ryuichiっ！ 和恵姉さん 「ま、まぢっ !? 」 ぶぉっ 同じく［気］を身にまとい、ゆうすけ達の元に急ぐ和恵、そして自分が盾になりゆうすけと スンチャを保護するっ！ ・・・・・ ::。.::・'゜.::・'゜.::・'゜ ・・・・・ ::。.::・'゜.::・' ・・・・・ ::。.::・' 一気に強烈な［気］が通り過ぎていった・・・・。 だが、Ryuichi も和恵も身にまとった［気］を解こうとしなかった。 南 一樹 「はぁ、はぁ、はぁ・・・・」 肩で息する父 南 一樹、だが・・・・ 南 一樹 「な、何なんだこの［気］はっ !!! 」 ［気］の放出を止めず、こちらも顔を腕で覆ったっ！ 父 南 一樹から放たれた巨大な気泡は、Ryuichi の時と同様に、深く真っ直ぐにその爪跡を残 し、荒地が真っ直ぐに伸びていた。 だがなんと、その途中、 そう、こういちが居たと 思われる地点は、巨大な青い玉のような［気］がデーンと居座って、尚もその恐ろしい程の ［気］を放ち続けていた。 その周りは、父 一樹が打ち放った［気砲］よりもさらに激しく深く、広く荒地を地作っている。 辺りをその超度級のモンスーン並みの風が押し寄せていたっ！ その中心には、地面が大きくへこんで無くなった空中に立ち、両腕を斜め下に真っ直ぐ伸ばし クロスさせたまま、きつく父 南 一樹をにらみつけるこういちがいた。 ヒュン、ヒュン、ヒュン … 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「あ、あのやろう・・・・」」 和恵姉さん 「こ、こういち・・・・。」 ゆうすけ 「姉さん、い、今どうなってるの・・・？」 暴風の中、大声でどなるように聞くゆうすけ。 和恵姉さん 「こういちが・・・こういちが［気］を発して父の［気砲］を防いだの。 だけど・・・・そのバカデカい［気］を止めようとしないの・・・・。」 こういち 「あいつばかりはこうしないと防げないや・・・・ とおちゃん、じいちゃんが言ってたよ。 あの不出来をワシがこさえてしまった。 このワシが悪いんじゃ・・・・ってね。 いくら子供でも、父親と全く同じ能力には生まれてこれない。 だから、特徴の強い、弱いの波を繰り返して歴史を作っているんだね。 自分をせめないでよ、とおちゃん。」 南 一樹 「こ、こういち・・・・。」 こういち 「そして、復讐だなんて・・・・悲し過ぎるよ・・・・。 男なら、もっとでぇーんと しててほしいな・・・・。 とおちゃん、楽しかったよ、今日この場所。 とおちゃんと生まれて初めて存分に遊んだ というか、食って掛かったというか・・・・。 何より、素のおいらで思いっきり戦える事が出来たのが、物心ついてからは初めてだった。 さすがとおちゃんだよ。 おいらは、そのとおちゃんの子供。 陳南家 南流 正規伝承者として、とおちゃんの血とDNAはこの先もずっと残すさ。 だから・・・・安心してね。」 南 一樹 「親のこの私が言い聞かせられるとは・・・・大人になったな、こういち。 感情に支配されることなく、目の前の出来事を冷静に見て戦える。 おまえはそれだけでも素晴らしい能力を持ち合わせていると言える。 今まで、どれだけ苦労したかは想像に余りあるところだ。 和恵、世話をかけたな・・・・。」 和恵姉さん （ ん～ん・・・ ） 涙目で首を横に振る和恵。 こういち 「あの時はなにも声を掛けられずの別れだったけど、今度は・・・・ 今度は・・・これでいいよね・・・・。」 南 一樹 「あぁ、お別れだ・・・・。しっかりと正規伝承者としての使命を全うしなさい。」 こういち 「く・・・くっ・・・・くぅっ・・・・・は、はい・・・。 じぁね、とおちゃん・・・・」 ズバっーーーーーっ！ 次の瞬間、こういちは父 南 一樹の立っていた場所を越え、その先に蹴り抜いた姿勢で止まって いた。 その間には、父 南 一樹の姿は無く、後塊残さずにチリのように見事に散っていった・・・・。 壮絶なシーンに、みな言葉がない・・・・。 ［気］の放出を止めたこういち。 それに続き、 Ryuichi、和恵も［気］を静めた・・・・。 モンスーン並みの風が止み、辺りは穏やかなポカポカ陽気に戻っていった。 荒れ果てた地面ともげた木々以外は・・・。 （それはこっちのセリフ） ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2020年09月04日 15時35分03秒
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