カテゴリ:第三章 301 ~ 363 話
館長 「皆の衆。 この戦い、自分で見たこの戦いを末代にまで語り継ぐことじゃ。 この地球を救ってくれた神の話を。 そしてその神は、我々が育てたのだということをの。」 館長の言葉を、皆一様に噛み締めてうなずくのであった。 だが・・・・ こういち 「まだ終わっちゃいない。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「 こういちぃぃぃぃっ! このおれと勝負しろぉぉぉぉっ! 」 この男の戦いは、まだ終わっていなかった。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「 この 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 様とぉぉぉっ! 」 『 てぇやぁぁぁぁぁぁっ! 』 =====ズコーン★ 交わす事無く、両腕を顔の前で立てた受身で、その襲い掛かる蹴りを受け止めるこういち、 かなりの距離を飛ばされたっ! 彡サッ☆ それを執拗に追いかけ、次々と仕掛ける Ryuichiっ! スパンっ★ ガシガシガシっ★ サッ☆ ガシガシっ★ サッ☆ バシバシバシバシっ★ ガツガツガシガシ★ サッ☆ ズボっ★ ガシズボっ★ サッ☆ スパンっ★ ガシガシガシっ★ サッ☆ ガシガシっ★ サッ☆ バシバシバシズボズボズボっ★ ガツガツガツ★ サッ☆ ズコーーっ★ 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「よくも[三獣神]をっ! そしておれの楽しみの黄龍道をっ!」 スパンっ★ サッ☆ バシバシバシズボズボズボっ★ ガツガツガツ★ サッ☆ ズコーーっ★ ガシガシっ★ サッ☆ バシバシバシバシっ★ ガツガツガシガシ★ サッ☆ ボコーーっ★ こういちは受身多様で Ryuichi の攻撃を防戦している。 [神霊巫女]利江 「どうしてっ!」 和恵姉さん 「ほっときなさい。」 ゆうすけ 「 Ryuichi の意地とプライドなんだよ・・・。」 [神霊巫女]利江 「意地とプライド・・・?」 ゆうすけ 「自分の使命である守るものをこういちに倒された上、そして戦う様も、能力も自分が こういちに劣っていると自覚したくないのさ。 同じ[陳南家]の世代、スタートも一緒。 分岐してからは自分は努力しているはず。 ましてや本家に劣るはずがない、心の中は劣りたくない! とね。」 [近衛軍長 補佐]チーラン 「でも違う・・・。 二人 同じ だけど違う。 チーラン 分る。」 和恵姉さん 「こういちは Ryuichi の思いを受け止めているだけ。 倒す気はないわ。 こういちにはそれが分っているのよ。」 ズボっ★ バシバシバシバシっ★ サッ☆ ガシっ★ ガツガツガツ★ ガシガシガシっ★ サッ☆ スパンっ★ サッ☆ ガシズボっ★ サッ☆ スパンっ★ ガシガシガシっ★ サッ☆ ガシガシっ★ サッ☆ バシバシバシズボズボズボっ★ ガツガツガツ★ サッ☆ ズコーーンっ★ 時折、強烈な蹴りで身体を飛ばされるこういち。 そこへすかさず打撃を加える Ryuichiという戦いぶり。 ゾルダ 「ア、アニキっ!」 ザウバー 「やらせとけ・・・。」 ゾルダ 「でもよぉ・・・。」 ザウバー 「勝ち負け決めたいなら、おまえも行って来い。 おれはこういちの上に出なくてもよくなった・・・。 そういうことだ。」 ゾルダ 「ア、アニキ・・・・」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「何故だっ! なぜお前とおれにこれほどの[差]がなければならないっ!」 Ryuichi が強烈な左足からの回し蹴りを見舞う。 それを屈んで右腕で受け止め、左手拳で Ryuichi の膝横に強烈な一撃を見舞うこういち。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「ぐわっ!」 一瞬ひるむ Ryuichi。 だが次の瞬間、なんと利江に 衝 撃 が走ったのだっ! そして隣で見ていたゆうすけにもっ! 続けて右手拳をこういちの顔面に向かってブチ込む Ryuichi に対処する、受けるこういち の行動がそれだったっ! その利江の目には、まるでスローモーションでも見ているようにひとつひとつの動きがしっか りと目に映った。 こういちの目が一瞬光り、片ひざを付いた状態から 右手一本で自分の体を跳ね上げ、殴りか かる Ryuichi の右腕に足を4の字に絡め、腕を逆に取ってねじり、そのまま Ryuichi を 顔面から地面に落とし、ねじって固定していた腕をそのまま Ryuichi 自身の頭の上の方に勢 いよく一瞬で持って行った こういち の姿だったっ! サッ☆ ガシっ☆ ドサっ バキっ★ 『 ぐわぁぁぁぁぁ!! 』 Ryuichi の悲鳴がこだまする・・・・。 [神霊巫女]利江 「 !! 」 ゆうすけ 「なっ・・・、お、おぃっ、い、、、今のって・・・・」 [神霊巫女]利江 「・・・こ、、こういち君・・・・、それって・・・」 あの日の光景 と、そして今目の前のこういちの動きが、重なるように写り、利江の中 では二つの出来事がまさに、完全に一致した瞬間だった! [神霊巫女]利江 「チビ・・・・あの日のチビ少年の、そう、 私の王子様が使った技そのものよっ! 」 ゆうすけ 「なんだってっ! すると・・・」 こういち 「残念だが同じじゃないみたいだ・・・。 陳南家の血・・・でなく・・・・[探神霊石]が能力を伸ばすという力・・・ 異なるのは、おいらの身体に流れる、[神霊巫女]の血だっ!」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「[神霊巫女]の血だと・・・? く、くそ・・・、右肩がいっちまったようだ・・・・。」 掴んでいた手を離し、サッとその場から後方に身体を移すこういち。 着ていた衣服の、左肩半分が切れ落ちている姿で構えることなく立ちすくむ。 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「そ、そうか・・・・。 じゃおれの力不足ってやつではないのか・・・・。」 右肩を左手で押さえ、右手をぶら~んとさせ、起き上がりながら語る Ryuichi。 こういち 「あぁ、親に流れていた血の違いさ。 生まれた後の、おいら達の[差]じゃない。」 その言葉を聞いて、全身の力が抜ける Ryuichi。 そのまま右肩を押さえながら後方に倒れて、大の字になって寝転んだ。 つづく (いやだからおばさんまで) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年04月04日 15時53分04秒
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