カテゴリ:第四章 4-364 ~ 420 話
「その大会に出場している者でなければ・・・おれにも倒せる可能性があるってことだ。」 リツコ 「ふぅ~ん、ものさし代りの探りを入れたってことだったの。 いいわ、論より証拠、相手になるわよ。」 リツコは和恵のように生脚を、腰の辺りまでスっパリと割れたチャイナのスリットから艶かし く披露し、左手は右手の肘を支え、右手は立てて手の平はアゴを支えて、美しい指先は頬に添 えられた姿勢で、落ち着いた笑顔で話す。 そこへ、 チーラン 「ちょっと待ったっ!」 叫ぶ声の主に、スウラン、武闘家リーダー、そしてリツコの、さらにその場に居た男達の視線 が一挙に集まった。 チーラン 「リツコとやる前に、チーランとやる。」 そう口にしながらツカツカと二人に向かって歩を進め出したチーラン。 その様子をじっと見つめているスウラン。 武闘家リーダー 「ふん、、バカなやつめ。 自らシャシャリ出てきおって。 面白い、少しばかり大少林拳を使うからといって、このおれに勝てるかな・・・。」 チーランを真正面に向き直り、キリっとチーランをにらみつけた武闘家リーダー。 チーラン 「リツコ・・・。」 リツコ 「仕方ないわね、いいわよ。」 少し残念そうな顔でチーランをみつめ、頬に当てていた手の平を武闘家リーダーに『どう ぞ♪』と差し向けて首も横にちょこんと振ったのだった。 チーラン 「サンキュ。」 (つぶやいたあと、リツコを見ていた視線を武闘家リーダーに向けた。) 武闘家リーダー 「話が付いたか。 だが、どちらが先でも同じこと。すぐにこのおれがぶちのめすのだか らなっ!」 言い終わると力強く構えを取る武闘家リーダー。 チーラン (ふっ、・・・少しばかり。。。か。) ぼそっとつぶやいたチーラン、こちらもキリっと目付きが変わり、武闘家リーダーをにらみ つけながら、ゆっくりと構え始めた。 武闘家リーダー 「女だからと言って容赦しないぜっ、覚悟っ!」 スウラン 「よく吼える犬・・・ほど・・・。」 左腕を前で曲げたまま姿勢を低くして突進する武闘家リーダー! おぉぉぉぉりゃっ! 構えたまま動かないチーランに近づくと右手を大きく振りかざし拳をお見舞いっ! ブワ~ン! と思わせて、突然曲げていた左手を水平チョップの様にチーランの喉元目掛けて素早く繰り 出したっ! シュバっ チーランはそれをも予測し、相手の振りかざしていた右手側にヒラリと交わした。 それを見た武闘家リーダー、振りかざしていた右手を縮めて肘の外側でチーランの顔 を打ちにいく! それを屈んで避けたチーラン、左拳を武闘家リーダーの横っ腹に素早くぶち込み、そ のまま右足で武闘家リーダーの顔面を蹴ったっ! ズボっ ズゴーーン★ =====ぐわっ 武闘家リーダーは、その蹴りを両腕でガードしたものの、まともに食らって後方に飛ば されたっ! だが、飛ばされながら隠し持っていた[くない]をチーランに向けて投げつけたのだった! シュシュシュっ! チーラン 「くっ・・・」 右手で一つ払いながら横に回転! もう一つは交わせたが最後の一つからは逃れられず、 左肩をかすめられてしまった。 ドサ彡 受身を取れず、床に転げる武闘家リーダー。 スタ。 回転から左手を床につきスッと片ひざで構えるチーラン。左肩に赤い一筋が見えた。 武闘家リーダー 「こ、こいつ・・・ことごとく避けやがって・・・・」 わき腹を押さえながら、ゆっくりと身体を起こす武闘家リーダー。 だが、既にチーランは駆け寄っており、武闘家リーダーの目がチーランの姿を捉えた時には、 下から身体を起こすような蹴りが飛んできていたっ! その素早さに驚く武闘家リーダー、だか既に遅く、 ズガっ★ うぉぉぉぉ 空中に浮いた武闘家リーダーに向かい、体を斜めに回転させての豪快な かかと落とし を 見舞ったっ! ズゴっ★ うぐっ ドスン彡 見事に溝落ちを直撃して完全にグロッキーした武闘家リーダーは、受身無く床に叩き付けら れたのだった。 チーラン 「こそくな手を使う・・・。」 倒れたままの武闘家リーダーを見下しながらつぶやいた。 スウラン 「格が違うよ。」 リツコ 「スペック-1とも対等以上に戦えるのだから、当然。。。」 その結末を見届けた黒服の男、 黒服の男 「丸で歯が立たないとは・・・役に立たぬ腰抜け共め・・・ 構わん、こいつら3人を撃ち殺せっ!!」 スウラン 「くっ・・・」 三流役者でもしないネクタイの男達は、腰から、上着の中からと小型の自動マシンガンを 取り出し、3人目掛けて、銃を構え始めたっ! カシャ カシャカシャ だが、 すばやくチーランは握っていた[くない]1本を投げ、続いて腰から[雹]を取り出し、 舞うような動きから一人、二人とマシンガンを持つ手を弾いたっ! ピシっ ひゅん ひゅひゅん ひゅん ピシっ ピシっ 同時にリツコが、近くに居た残りの武闘家6、7人をあっという間に倒したっ! バシバシっ ズガ3 ガガっ リツコ 「あと3人、間に合わないっ!」 スウランが、手にした剣をマンシガンを持つ残り3人のうちの一人を目掛けて投げ つけたっ! ==シュッ だが、 三流役者でもしないネクタイの男の三人の内の1人 「くたばれーーーっ!」 リツコ 「みんな伏せてっ!」 -つづく- (よくぞ聞いてくれました~♪) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月07日 13時34分02秒
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