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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2009年10月22日
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  「その大会に出場している者でなければ・・・おれにも倒せる可能性があるってことだ。」

リツコ
  「ふぅ~ん、ものさし代りの探りを入れたってことだったの。
   いいわ、論より証拠、相手になるわよ。」

 リツコは和恵のように生脚を、腰の辺りまでスっパリと割れたチャイナのスリットから艶かし
 く披露し、左手は右手の肘を支え、右手は立てて手の平はアゴを支えて、美しい指先は頬に添
 えられた姿勢で、落ち着いた笑顔で話す。 そこへ、


チーラン
  「ちょっと待ったっ!」

 叫ぶ声の主に、スウラン、武闘家リーダー、そしてリツコの、さらにその場に居た男達の視線
 が一挙に集まった。

チーラン
  「リツコとやる前に、チーランとやる。」

 そう口にしながらツカツカと二人に向かって歩を進め出したチーラン。
 その様子をじっと見つめているスウラン。

武闘家リーダー
  「ふん、、バカなやつめ。 自らシャシャリ出てきおって。
   面白い、少しばかり大少林拳を使うからといって、このおれに勝てるかな・・・。」

 チーランを真正面に向き直り、キリっとチーランをにらみつけた武闘家リーダー。

チーラン
  「リツコ・・・。」

リツコ
  「仕方ないわね、いいわよ。」

 少し残念そうな顔でチーランをみつめ、頬に当てていた手の平を武闘家リーダーに『どう
 ぞ♪』と差し向けて首も横にちょこんと振ったのだった。

チーラン
  「サンキュ。」
    (つぶやいたあと、リツコを見ていた視線を武闘家リーダーに向けた。)

武闘家リーダー
  「話が付いたか。 だが、どちらが先でも同じこと。すぐにこのおれがぶちのめすのだか
   らなっ!」

 言い終わると力強く構えを取る武闘家リーダー。

チーラン
  (ふっ、・・・少しばかり。。。か。)

 ぼそっとつぶやいたチーラン、こちらもキリっと目付きが変わり、武闘家リーダーをにらみ
 つけながら、ゆっくりと構え始めた。

武闘家リーダー
  「女だからと言って容赦しないぜっ、覚悟っ!」
スウラン
  「よく吼える犬・・・ほど・・・。」

 左腕を前で曲げたまま姿勢を低くして突進する武闘家リーダー!
     おぉぉぉぉりゃっ!
 構えたまま動かないチーランに近づくと右手を大きく振りかざし拳をお見舞いっ!
                            ブワ~ン!
 と思わせて、突然曲げていた左手を水平チョップの様にチーランの喉元目掛けて素早く繰り
 出したっ!
         シュバっ
 チーランはそれをも予測し、相手の振りかざしていた右手側にヒラリと交わした。
 それを見た武闘家リーダー、振りかざしていた右手を縮めて肘の外側でチーランの顔
 を打ちにいく!

 それを屈んで避けたチーラン、左拳を武闘家リーダーの横っ腹に素早くぶち込み、そ
 のまま右足で武闘家リーダーの顔面を蹴ったっ!
    ズボっパンチ  ムカッズゴーーン★   =====ぐわっ

 武闘家リーダーは、その蹴りを両腕でガードしたものの、まともに食らって後方に飛ば
 されたっ!
 だが、飛ばされながら隠し持っていた[くない]をチーランに向けて投げつけたのだった!
     きらきらシュシュきらきらシュっ!

チーラン
  「くっ・・・」

 右手で一つ払いながら横に回転! もう一つは交わせたが最後の一つからは逃れられず、
 左肩をかすめられてしまった。

  ドサ彡  受身を取れず、床に転げる武闘家リーダー。
  スタ。 回転から左手を床につきスッと片ひざで構えるチーラン。左肩に赤い一筋が見えた。

武闘家リーダー
  「こ、こいつ・・・ことごとく避けやがって・・・・」

 わき腹を押さえながら、ゆっくりと身体を起こす武闘家リーダー。

 だが、既にチーランは駆け寄っており、武闘家リーダーの目がチーランの姿を捉えた時には、
 下から身体を起こすような蹴りが飛んできていたっ!

 その素早さに驚く武闘家リーダー、だか既に遅く、
          ズガっ★  うぉぉぉぉ
 空中に浮いた武闘家リーダーに向かい、体を斜めに回転させての豪快な かかと落とし を
 見舞ったっ!

 ズゴっ★   うぐっ     ドスン彡


 見事に溝落ちを直撃して完全にグロッキーした武闘家リーダーは、受身無く床に叩き付けら
 れたのだった。


チーラン
  「こそくな手を使う・・・。」

 倒れたままの武闘家リーダーを見下しながらつぶやいた。

スウラン
  「格が違うよ。」
リツコ
  「スペック-1とも対等以上に戦えるのだから、当然。。。」


 その結末を見届けた黒服の男、

黒服の男
  「丸で歯が立たないとは・・・役に立たぬ腰抜け共め・・・
   構わん、こいつら3人を撃ち殺せっ!!」
スウラン
  「くっ・・・」

 三流役者でもしないネクタイの男達は、腰から、上着の中からと小型の自動マシンガンを
 取り出し、3人目掛けて、銃を構え始めたっ!    カシャ カシャカシャ
    だが、
 すばやくチーランは握っていた[くない]1本を投げ、続いて腰から[雹]を取り出し、
 舞うような動きから一人、二人とマシンガンを持つ手を弾いたっ!
      ピシっさくら     ひゅん ひゅひゅん ひゅん     ピシっ ピシっさくら

 同時にリツコが、近くに居た残りの武闘家6、7人をあっという間に倒したっ!
   バシバシっバイバイ パンチぱーズガ3 ぐーガガっ

リツコ
  「あと3人、間に合わないっ!」

 スウランが、手にした剣をマンシガンを持つ残り3人のうちの一人を目掛けて投げ
 つけたっ!
                         ==シュッ
 だが、

三流役者でもしないネクタイの男の三人の内の1人
  「くたばれーーーっ!」

リツコ
  「みんな伏せてっ!」



                                -つづく-




第4-368話 町内最強戦隊 -5 へ
 (よくぞ聞いてくれました~♪)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月07日 13時34分02秒
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