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2010年02月25日
カテゴリ：第四章 4-364 ～ 420 話
スウラン （ 弱小ナンちゃんモード・・・か。 ） チーラン 「すると・・・ （顔を背中後方にいる大木にやや傾けて、） ナンちゃんになにするっ！  乱暴するなら、チーラン、相手するよ。」 握り拳を作り、ゆっくりと大木に身体を向ける。 綿来師範 「この子達は・・・？」 椿 勇姿 「ナンちゃんのお友達です。」 大少林寺拳法クラブ員 石釘君（高校３年生リーダー） 「でも、大木を相手になんて・・・危険だよ。」 （ うわ、か、かわいい・・・♪ ） スウラン 「ナンちゃんいじめる ゆるさないっ！ 」［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「生意気に、らしい服着てるじゃないか。 こっち系の拳法と見た。 いいだろう、軽く相手してやるか。」 石釘君に向かってナンちゃん、 ナンちゃん 「あの二人なら大丈夫。」 『でも・・・』って顔でナンちゃんを見つめる石釘君。 続いて、 ナンちゃん （あいつ、異人だよ。） チーランの耳元にささやく。 チーラン 「 (なにっ !! ) ふ～ん なら、容赦しないよ。」 （ 突然目付きが戦闘モードに変わったっ！ ） 綿来師範 「や、やめたまえ！ 君たちの敵う相手では・・・」 師範の言葉に耳を傾けることなく、大木をにらみつけながら一歩、また一歩と歩を進めるチ ーラン。 そしてスウランも厳しい目付きで一歩遅れて後に続く。 ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「やる気か、おもしろい。」 二人に向かってこちらも歩を進め始める。 椿 勇姿 「綿来師範、見ていて下さい。」 （ 自信タップリで言葉をかける椿。 ） 数歩進んで立ち止まる東北の荒熊 大木竜平。すると、片手を上げてスッと前に倒した。 と、後方に控えていた４人の武道団員が、チーランら二人目掛けて飛び掛っていったっ！ 『 うりゃゃゃゃっ！ 』 『 おぉゃゃゃゃっ！ 』 大少林寺拳法クラブ員 石釘君 「き、汚いっ！ 二人に４人掛かりなんてっ！」 （ 叫ぶ石釘君 ） だが、 チーラン 「ハーーイ、 ハイハイっ！ ハイーっ！」 スウラン 「ハイっ！ ハイハイハイっ！ ハァーっ！」 バシっ★ ズコ★ズコ★ スガっ★ 彡ズコーーン★ ズボ★ズコ★ バシっ★ スボっ★ 彡ズコーーン★ 綿来師範 「なんとっ！」 大少林寺拳法クラブ員 石釘君 「す、すげっ！ (*o*||| 」 彡バタン 彡バタン 彡バタン 彡バタン 髪を乱すことなく、武道団員４人をあっと言う間に片付ける二人。 右足を長く前に出し、後ろ左足荷重で横に手を突き出し、片手をおでこに当てた姿勢のチーラ ン、ボディーへの回し蹴りをヒットさせ、片ひざで着地した姿勢のスウラン。 ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「ほぉ～、少しは使うか。」 ナンちゃん 「あっ、椿さん、もう放していいよ。 少しどころではないんだけどな・・・」 椿 勇姿 「お、おぉ。。。」 ストン彡 スウラン 「おまえ、拳法はケンカの手段ではない 教わらなかったか。」 ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「ケンカじゃねぇんだよ。 稽古つけるんだからよ。 よぉ、お前ら二人、流派ぐらい名乗れや。」 チラっとナンちゃんを見るチーラン、軽くうなずく姿を確認し、 チーラン 「中華皇国、大少林寺 少林拳 師範代 チーラン。」 スウラン 「同じく大少林寺 少林拳 師範代 スウラン。」 綿来師範 「なんだってっ！」 大少林寺拳法クラブ員 石釘君 「だだだだ、大少林寺 師範代っ !! (*.*||| 」 ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「師範代さんねぇ。 なるほど。 その自信の後押しは、本場仕込みってやつか。 こいつらが秒殺ってのもうなづけるな。 そいつぁ有りがてぇ～。 この国でそんなやつと拳を交えることが出来るなんてよ。 （蹲踞の姿勢から、戦闘モードの態勢に手足を構えた。） なら遠慮なく行かせてもらうぜっ！ 本場でも敵わぬ相手がいることを、思い知らせ てやるっ！ 覚悟っ！ おぉぉぉりゃゃゃゃっ！ 」 構える二人目掛けて駆け寄り、右、左の拳、蹴り、手套を素早く見舞い始める大木っ！ ジュババババっ！ ビュ スパスパスパっ ビュ ガシっガシっ チーラン、スウランは左右に別れ、それぞれに飛びかう手足の攻撃を素早く受け、交わし と難なくさばいていく。 ささっ、 ビュ ざっ、 ガシュ ビュ ささっ ガシュ ささっ、 ビュ ビュ、 ガシュ ビュ ささっ 良く見ると、打ち込まれる拳、手套に対し、正面ではなく、斜め下、斜め横からと肘、腕 を当て、見事な程の受け流しで打撃を交わしている。 ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「こいつらぁぁぁっ！」 ジュババババっ！ ビュ スパスパスパっ ビュ ガシっガシっ ささっ、 ビュ ざっ、 ガシュ ビュ ささっ ガシュ ささっ、 ビュ ビュ、 ガシュ ビュ ささっ 大少林寺拳法クラブ員 石釘君（高校３年生リーダー） 「は、速いっ！」 スペック－１の繰り出す拳とその動きに、驚く石釘君！ だが、その速度を持ってしても自分の拳、蹴りがまるで思うように当たらない東北の荒熊 大木 竜平、かなりむきになってきた。だが、外から見ても、綺麗にクリーンヒットを許 さない防御に見えるチーランとスウランの動き。 さらに、スペック－１（異人）相手と分っていて見ていても、余裕すら感じさせる出来栄 えだ。 そして・・・ チーラン ／ スウラン （ いち、に、さん・・・ ） 『ハァっ！』 ズガっ★ ズガっ★ チーランの右足、スウランの左足からの蹴りが、大木の背中にヒットっ！ ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「ぐわっ」 そして、彡ピョン と離れ、切り返し技から届かない安全なとこに身を置く二人。 彡ビュ－－－っ！ （ 大木の回し蹴りが空を切る・・・。 ） ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「こ、このぉぉぉっ！」 頭に血が上った大木、 勢いを付けて、二人に突進するっ！ 距離を置いていたチーラン、スウランも同時に走りだすっ！ 前方を走るチーラン、大木到達少し手前で突然左横に交わすように移動！ すると目の前には ２歩遅れて駆け込むスウランの姿が目に入る大木。 ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「二人まとめて沈めやっ！」 （素早い右ミドルの蹴りが飛ぶっ！） ビューーーっ！ この時、交わすように移動していたチーランが、大木の裏側後ろに向かって高くジャンプっ！ 大木の頭の上で空中側転しながら大木後方に着地。 スウランは地面で数回、前方回転をして ミドルキックを避けた！ 二人の動きが［Ｘ］の字のように、そして上下立体的に移動し交わされる。 空を切る右足の下、地べたで交わしたスウランの動きを目で追いつつも、右蹴りの回転力のま ま自分の左側に体が向き直る大木、そこへ、 「ハイっ！」 チーランの右の後ろ回し蹴りがカウンターとなって襲うっ！ ビューン ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「うぉっ！」 ガシ★ ギリギリでとっさに右腕で受ける大木！ だが、立ち足になっていた左足の膝の裏側をスウ ランのローキックがヒットっ！ 「ハイヤーっ！」 ビューン ガシ★ ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「ぬぉっ！」 （左ひざから地面に崩れる大木。） ナンちゃん 「椿さん！」 椿 勇姿 「よしっ！」 （大木に向かって走り出したっ！） －つづく－ （見せて、見せて） ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2020年09月08日 10時44分32秒
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