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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2010年03月05日
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[ 全拳武道団 ] 東北の荒熊 大木竜平
  「ぬぉっ!」  (左ひざから地面に崩れる大木。)

ナンちゃん
  「椿さん!」
椿 勇姿
  「よしっ!」  (大木に向かって走り出したっ!)

 倒れた大木に、再びチーランの左足、スウランの右足からの蹴りが、大木の延髄、わき腹に
 ヒットっ!
         ズガっ★  ズゴっ★

[ 全拳武道団 ] 東北の荒熊 大木竜平
  「ぐほっ」

 そして、彡ピョン と離れ、再び切り返し技から安全なとこに身を置く。

[ 全拳武道団 ] 東北の荒熊 大木竜平
  「こ、このぉ、よくもっ!」  (首とわき腹をさすりながら、)

 無造作に立ち上がり、チーランに右手拳を打ち込もうとしたその時っ!

椿 勇姿
  「てぇぇぇやーーーーっ!」

 椿の手が打ち込む大木の右手を掴み、クルっと身体を向き直り、豪快な一本背負いをお見舞い
 したっ!
       グォーー   無論、
                   ズゴっ★ ドスっ★  「ゴホっ・・・」

 さらに投げきる寸前に当ててた右手を外し、ひじを首に当て、そのまま地面に叩き付けたっ!!
              ドシーーンっ★

[ 全拳武道団 ] 東北の荒熊 大木竜平
  「ぐぁぁぁぁぁっ!」

                   彡スタっ
 そして構えて立つチーランとスウランの間に立つ椿。

綿来師範
  「す、凄いっ!」  ( 目を真ん丸くして叫ぶ師範。 )
大少林寺拳法クラブ員 石釘君
  「あ…、あぁ・・・」  ( 驚きで言葉にならない。 )
ナンちゃん
  ( 二人共、腕を上げたな。。。 スペック-1をこうも簡単に手玉に取るとは。。。)


 指先をピクピクと動かしながら地面に這いつくばり、苦しそうに、そしてゆっくり、ゆっくりと
 一つ一つの動作を確かめるように身体を起こしてきた。
 左手はわき腹を押さえ、もう一方の手は首を押さえながら。 痛みにこらえる顔は、何かをにが
 りつぶしたように歪んでいた。

椿 勇姿
  「どうかな、少しは懲りてくれただろうか。」
チーラン
  「本場 なめるな。」
スウラン
  「二度とナンちゃん達 襲わないある。」

[ 全拳武道団 ] 東北の荒熊 大木竜平
  「て・・・、てめえら・・・ぐほっ・・・ ( なぜこいつらに・・・こ、この俺が・・・ )
   お、覚えてやがれ・・・、こ、このままでは・・・済まさないからな・・・。」

 大木はもぞもぞと気が付き始めた武道団他4人と共に、振り返ることなくその場を後にしたの
 だった。

 片ひざで右手をお腹に当てているナンちゃんの元に、チーラン、スウランが駆け寄った。

チーラン
  「大丈夫か? ナンちゃん・・・。」
ナンちゃん
  「あ、ありがとう・・・。」
スウラン
  「肩貸すよ。」

綿来師範
  「あ、あのぉ・・・なんとお礼を申し上げれば・・・」
椿 勇姿
  「礼には及びません。」

大少林寺拳法クラブ員 石釘君
  「す、凄いです! あ、あの大木を倒すなんて・・・。」
ナンちゃん
  「紹介するよ、 こちらがチーラン。 そしてこっちがスウラン。 姉妹だよ。」
チーラン
  「チーラン。」
スウラン
  「スウラン。」

綿来師範
  「凄いお友達をお持ちだったんですね・・・。 本場大少林寺の。。。」
チーラン
   ナンちゃん 我らの指(導者・・・) 」 ポカ彡☆
スウラン
  「ちょっとした し、知り合い。 ナンちゃん、知り合い。」
ナンちゃん
  「うん、中華皇国でのちょっとした知り合いなの。」

大少林寺拳法クラブ員 石釘君
  「あの…、ぼく石釘って言います。 石ちゃんでいいです。よろしくです。」

 『わぁ~ぃ』  ( 他のクラブ員達も回りに集まってきた。 )
   『ぼくもよろしく。』
     『ぼくも~♪』

綿来師範
  「大少林寺の師範代とは・・・恐れ入りました。」
ナンちゃん
  「実力では、もう大少林寺を代表する実力の持ち主の二人さ。
   上には秦 岱明(しん たいめい)師範ただ一人だもの。」
大少林寺拳法クラブ員 石釘君
  「すごぉーーーーいっ! 一流の少林拳の使い手さんかぁ。。。
   てか、詳しいんだね、ナンちゃんは。」
ナンちゃん
  「あ、いや・・・ちょっとした知識だけで・・・ ^ ^;;;
   でもそう、少林拳は一流中の一流の二人さ♪」

チーラン
  「ナンちゃん、照れる。。。」

綿来師範
  「それに椿君のあの投げっぷり。 実に見事でした。」
椿 勇姿
  「私の得手はお話した通り柔道なんですが・・・、」
ナンチャン
  「高校生の全国大会個人戦三位の実力なの。。。」
綿来師範
  「それは見事な成績です。 すばらしい。
   通りで身のこなしが キリッ としていて筋が良かった訳です。」

大少林寺拳法クラブ員 石釘君
  「それより、チーラン、スウラン、本場の少林拳を見せてよ♪」

 『うんうん、見せて~♪』
             『見せて、見せて。。。』
    ( 他のクラブ員達も賛同していた。 )

綿来師範
  「困ったな・・・ あのなぁ、師範代殿が、お前達に気安く見せられるほど・・・」

チーラン
  「いいある♪」
スウラン
  「近づき 印♪」

 『わぁ~い♪ \(^ o ^)/ 』

綿来師範
  「しかし・・・」

椿 勇姿
  「スウランも言いました。 お近づきの印だと。。。
   どうです? めったに無いチャンスだと思って。」
綿来師範
  「は、はぁ・・・。」
チーラン
  「良く見るあるよ~♪」
スウラン
  「いくある~♪」

 クラブ員達が囲む円陣の中で、二人は本場少林拳の舞いを見せたのだった。

 『ハイ! ハイハイハイっ  ハァ~イ!』
      『ハっ ハッハッハッ、  ハイっ!』



                              -つづく-




第4-385話 不穏な動き再び へ
 (ほ、ほうりつ・・・だと)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月08日 10時47分09秒
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