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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2010年03月24日
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 こちらは爆破予告のあった JR最新橋の駅ビル付近。

 警官の物々しい対応で、付近の道路は全面通行止め。 一方駅ビルの前は、歩行者の往来も
 全く無く閑散としている。
 自衛隊もトラックで次々と到着している。 トラックを降りると、機敏に5~6人ずつ敬礼
 後、各配置にと駆け足で散っていく。


 その現場に向かう黄色いスポーツカーの中から、

ゆうすけ
  「・・・小隊長さん、出来れば付近一帯のビルの屋上、ビルの隙間、公園などにも目を光ら
   せて頂きたいのですが・・・ はい ・・・ お願いします。」 携帯電話(ピっ)

リツコ
  「前回の教訓を生かして・・・ね。」
ゆうすけ
  「今回もまるで犯人の意図が見えません・・・。 恐らくは同一犯だと思います。
   全く・・・爆破予告だけなんて・・・」
利江
  「犯行声明を伝えてこない・・・。 交換条件も出さない・・・。」
和恵姉さん
  「たとばこんな考えはどうかしら。
   交換条件は出したくても手持ちにコマが無い。
   犯行声明は、目的が判ってしまうから出せない。 とか。。。」
ゆうすけ
  「そうか、出せない、伝えられないから・・・その観点からも見つめることも必要かもし
   れません。」
和恵姉さん
  「ねぇリツコ、運転代わってくれる?
   私、この付近から探りながら現場に向かうわ。」
リツコ
  「はい。」

    キィーーーー。   バタン  バタン

 インカム片手に車から降りた和恵は、付近を見渡した後、街のネオンの中に消えていった。


  ~
    ~

自衛隊員
  [了解。]
  「小隊長、各班 配置に付きました。」

小隊長
  「分った。」  ( 深くうなづく。 )

 そこへ、

    フォン フォーーー、  フォン フォーー
                   キィーーーー。   バタン  バタン

ゆうすけ
  「小隊長さん、遅くなりました。」
小隊長
  「おぉ、ゆうすけ君。 こちらは全て配置に付いているよ。」
ゆうすけ
  「さすがに早いですね。
   早速ですが、今回の作戦です・・・えっと・・・」


~~~
   ~~~
      ~~~


椿 勇姿
  「なんだってっ! 師範が捕らわれただってっ!」

大少林寺拳法クラブ員 石釘君(高校3年生リーダー)
  「はい、私がたまたま師範の御自宅に預かっていた物をお返しに行ったら、部屋の中は
   もぬけの空で、何か争った後も・・・。
   そしてこんなメモがテーブルの上にありました・・・。」

 玄関に集まった4人。一枚の紙切れを、ズボンのポケットから取り出し、椿に渡す石釘君。

   [師範は預かる。 取り返したくば、全拳武道団 東北支部 まで迎えにこい。
    二匹の小娘ともう一人の男を連れて。
                           -全拳武道団 大木竜平-]


チーラン
  「なんてやつっ!」
スウラン
  「よほど悔しいあるね・・・。」

大少林寺拳法クラブ員 石釘君(高校3年生リーダー)
  「お願いします。師範を・・・師範を助けて下さい・・・。」
椿 勇姿
  「しかし、今度は何かワナでも仕掛けていそうだな・・・」
ナンちゃん
  「まっ、向こうからの招待状なんだから、行くしかないでしょ♪」
椿 勇姿
  「だが、のこのこと行くだけでは、敵の思う壺・・・」

ナンちゃん
  「ワナならそれにハマってあげればいいじゃん。」

大少林寺拳法クラブ員 石釘君(高校3年生リーダー)
  「ぃゃ、ハマるって・・・」
貴子
  「少し危険すぎるわ・・・。」
チーラン
  「大丈夫。 我ら4人なら。」
スウラン
  「うん、4人なら。。。」

大少林寺拳法クラブ員 石釘君(高校3年生リーダー)
  「あわわわ・・・、わ、私は全然戦力にならないっすよ・・・」

 片手で顔を覆い、もう一方の手はダメダメと前でしきりに振っていた。
 椿はナンちゃんの顔を伺いながら、

椿 勇姿
  「そ、そっか。 ではワナにハマってあげるとするか。」

 横でニコニコしているナンちゃんであった。



  ~
    ~


ゆうすけ
  「小隊長さん、これが今回の対応です。 よろしいでしょうか。」

 インカムを装着しながら確認したゆうすけ。

小隊長
  「いいも悪いも、ゆうすけ君の指示に従うだけさ。 分った、オイ!」
伍長
  「はっ、各班に伝達いたします。」
  ヘッドホン[第一班、第二班、第三班、はそのまま待機、第四班~第九班は・・・]
ゆうすけ
  ヘッドホン[リツコさん、確認取れますか?]
リツコ
  ヘッドホン[取れてるわ。]
ゆうすけ
  ヘッドホン[利江ちゃん。]
利江
  ヘッドホン[OKよ。]
ゆうすけ
  ヘッドホン[姉さん。]
和恵姉さん
  ヘッドホン[感度良好。 こちら区の第三・第五公園をチェック。異常なし。この半径で一廻りして
    から中へと足を踏み入れるわね。]
ゆうすけ
  ヘッドホン[ラジャー。
    リツコさんは第六班と共に行動していて下さい。
    利江ちゃんは第一班のところで待機。]
リツコ / 利江
  [ラジャー]

 今日の利江、ゆうすけの格好は、自衛隊と同じで国から配給を受けた上下迷彩服、キャップ、
 そしてチョウカーと呼ばれる足首まで紐で締めるタイプの安全靴姿。
 背中には、S.F Forces の文字。

 リツコと和恵は、お揃いで黒地のチャイナにグレーの刺繍。 ヒールサンダルも黒という姿。

ゆうすけ
  ( 今回は人質は居ない。 爆破予告だけ。
    姉さんが言うように、交換条件のブツは何も無い・・・。
    ただ前回と異なるのは、場所が駅ビルということ。
    何故駅ビルにしたかを考えると・・・ )

和恵姉さん
  [第二公園、区民会館、異常は見当たらず。 これより半径を縮めるわね。]
ゆうすけ
  [ラジャー。]

 地図を広げながら、
   ( ・・・ また姉さんはかなり広範囲から始めてるなぁ・・・
                      にしてもさすがに行動が速い。)
 各公園を指差ししながら、
   ( このくらい遠くからチェック出来るのは有り難いことだ。 )

リツコ
  [こちらリツコ。 近くのビルからこちらを覗いている人達だけど、報道でこのことを
   流しているから、思いの外多すぎるの・・・。]
ゆうすけ
  [ですよね。 えっと、電波受信係りの人とその護衛の方を置いて、移動を続けて下さい。]
リツコ
  [ラジャー]

ゆうすけ
  「小隊長さん、犯人からの接触は・・・?」
小隊長
  「まだ何もない。」
ゆうすけ
  「そうですか。」
    ( 駅ビル内は空っぽ・・・。
      事前に予告してから時間があるから、この状態は犯人だって想定内のはず・・・。
      だが、爆破する時間は伝えてきていない。
                         そして要求も・・・。
      これでは愉快犯と同じだ・・・。
               人が困る、集まってきているのを見て楽しむ・・・。
      これにスペック戦闘員が絡んでいるだけじゃないか・・・。 )

ゆうすけ
  [姉さん、スペック戦闘員の[気]はそこから感じられますか?]
和恵姉さん
  [私の方には全然・・・。 ただし、そっちの方には3つ感じるわよ。]

ゆうすけ
  [3つっ !? 近そうですか !! ]

和恵姉さん
  [リツコからも少し離れているわね・・・ どれも。 リツコを別の班に付けて見て。]
ゆうすけ
  [分りました。 リツコさん、]
リツコ
  [聞こえてたわ。 では第五班に合流してみます。]
ゆうすけ
  [ラジャー]
  「小隊長さん、無線は傍受できませんか?」
伍長
  「らしいのはまだ何処も・・・。」
小隊長
  「まだのようだ。」

ゆうすけ
  「そうですか・・・。」

    ( 今回は通信先がないからなのかなぁ・・・? )



                             -つづく-




第4-388話 不穏な動き再び -4 へ
 (らしいのはまだ何処も)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月08日 10時53分16秒
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