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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2010年03月31日
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ゆうすけ
  「小隊長さん、無線は傍受できませんか?」
伍長
  「らしいのはまだ何処も・・・。」
小隊長
  「まだのようだ。」

ゆうすけ
  「そうですか・・・。」
    ( 今回は通信先がないからなのかなぁ・・・? )

リツコ
  [第五班に合流しました。]

和恵姉さん
  [ゆうすけ、聞こえる?]
ゆうすけ
  [はい。]
和恵姉さん
  [地図見て。
    今私は、7丁目のNTCビル前の交差点。 月の鳥方面を背に有楽園方面を見て
    立ってるわ。
    その交差点から1時過ぎ方向くらい延長線上に一つ。 2時方向延長線上に一つ。
    もう一つは・・・えっと・・・動いてる。 3時方向からこちらに向かってくるわ。
    車みたいな速度ね。]
ゆうすけ
  [1時過ぎ、つまり約35~40度・・・この延長線上かぁ・・・。 そして2時は60度と。
    リツコさん、現在位置を。]
リツコ
  [三丁目、カメラのドッキリ屋さんの前よ。]
ゆうすけ
  ヘッドホン[えっと、三丁目の・・・ あった。 うわっ、丁度二本の延長線の間だっ!
    姉さん、リツコさんとの距離感は分りますか?]
和恵姉さん
  ヘッドホン[ん~とね、リツコが一番私に近いかも。
    私からリツコまでの距離の倍にはならないわね。
    もっと強い[気]を発してくれないと分りづらいな・・・。]
ゆうすけ
  ヘッドホン[十分ですって。 6km以上離れてますから・・・。
    倍よりは内側か・・・。]
  「小隊長さん、この一帯とこの一帯に2班ずつ向けて下さい。」
小隊長
  「分った。」

ゆうすけ
  ヘッドホン[姉さん、移動している方はどうですか?]
和恵姉さん
  ヘッドホン[まだリツコまでの距離の数倍以上先。 でも近づいているの確かよ。
    この半径は異常なし。
    そちら側にリツコがいるから、こちら側の半円内を偵察続けるわよ。]
ゆうすけ
  ヘッドホン[ラジャー。]
   ( スペック戦闘員が居る地点からは、この駅ビルは見えないな・・・。
     なぜそんなところに・・・。 全く別の用件で、売れている戦闘員なのかな? )

和恵姉さん
  ヘッドホン[それとゆうすけ、動いているやつなんだけど・・・]

ゆうすけ
  ヘッドホン[どうしました?]
和恵姉さん
  ヘッドホン[普通、車なら信号とかで止まるわよね・・・。 それ、さっきから止まらないの。]
ゆうすけ
  ヘッドホン[止まらないですって !? ] 地図を見始めたゆうすけ。
    ( すると、首都高かあるいは・・・ )
小隊長
  「ゆうすけ君、2班二箇所、配置に付いた。
   近くには有名ホテルが建ち並び宴会や披露宴、公演などで人がごった返しているようだ。」
ゆうすけ
  「人が多く居る場所か・・・。 くそ・・・。
   前回のように強盗の中にいてくれれば分りやすいのに・・・。

   小隊長さん、なるべく目立たないように待機するよう指示して下さい。」
小隊長
  「分った。」

伍長
  「小隊長っ! 大変ですっ!」

小隊長
  「どうした!」
伍長
  「は、只今 JR関東より連絡があり、ブレーキが故障した車両が乗客を乗せたまま暴走してい
   るとっ!」
ゆうすけ
  「伍長さん、路線名は分りますか!」
伍長
  「京浜南北線だそうです!」
ゆうすけ
  「京浜南北線・・・( 地図を見ながら ) !! まさかっ!」
   伍長さん、今通過している場所を知らせてもらって下さい!」
  ヘッドホン[姉さん、動く方の現在位置は?]
和恵姉さん
  ヘッドホン[リツコ、そっちの二人、同時に動き出したわ。 駅ビル方向に近づく感じで。
    えっとねゆうすけ、この位置からだと・・・]
伍長
  「現在、東京駅を通過するところだそうです!」
和恵姉さん
  ヘッドホン[右手、線路沿いで東京方面よ。]

利江
  ヘッドホン[ゆうすけ君、こちらプラントタンタンの横、
    ガードの線路陸橋下に何か光るものがあるわ。
    赤く点滅しているの・・・。 何かしら。]

ゆうすけ
  ヘッドホン[赤く点滅?? もしかして、それ時限爆弾かもしれないっ!
    利江ちゃん、そこから離れてっ!]
利江
  「タロちゃん、走ってっ!」  ( 慌ててタロにまたがり声を上げた! )
タロ
  「GAWuu」  ( 利江を乗せ、一目散に走り出すタロっ! )

ゆうすけ
  ヘッドホン[姉さん、電車だっ! スペック戦闘員の乗る電車が暴走している!
    その先には今利江ちゃんが・・・]

 その時、



炎_爆発02

ドッカーーーン




ゆうすけ
  「くそっ!」

 利江の言っていた線路との高架陸橋が、突然の大爆発っ!
 橋げたからなにから全てを吹き飛ばしてしまった。
 もくもくと巻き上げる黒い煙の中、枕木もなにもない空中で、捻じ曲がったレール。
 先が切断している。


利江
  ヘッドホン[ゆうすけ君、さっきの所が爆発して、あれでは電車が通れないわ。]

ゆうすけ
  ヘッドホン[利江ちゃん、無事なんだね。 分った!
   姉さん、急いで電車止めなきゃっ!]
和恵姉さん
  ヘッドホン[ラジャー、急いでプラントタンタンの前に向かうわっ!
    リツコも手伝ってっ!]
リツコ
  ヘッドホン[分りました!]
ゆうすけ
  「小隊長さん、消防車を急いでプラントタンタン付近に要請して下さい。
   それと、その付近の道路閉鎖も!」
    ( これがやりたかった事かよ・・・  読めるわけねぇーじゃんか。 くそ・・・ )

 そこへリツコが到着し、ジャンプ一番、高架橋上に着地し、線路を東京方面に駆け出した!
 続いて和恵が到着し、同じく線路を東京方面にっ!  ササッ台風

和恵姉さん
  ヘッドホン[いい、電車を止めるわよっ!]  (早くも横に並んで話しかける。)
リツコ
  ヘッドホン[はい。]

 前方からヘッドライトが近づいてきた。  電車スピーカファーーン

和恵姉さん
  ヘッドホン[乗客が乗っていることを忘れずに。]
リツコ
  ヘッドホン[はい。]
      電車 スピーカファーーン    スピーカファーーン

 列車の運転手が、二人に気づき、警笛を鳴らす。
 立ち止まる二人に、ぐんぐんと近づく列車っ!  両手を大きく広げて構える和恵とリツコ!



                             -つづく-




第4-389話 不穏な動き再び -5 へ
 (骨董品ものだな)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月08日 10時55分07秒
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