カテゴリ:第四章 4-364 ~ 420 話
ゆうすけ 「小隊長さん、無線は傍受できませんか?」 伍長 「らしいのはまだ何処も・・・。」 小隊長 「まだのようだ。」 ゆうすけ 「そうですか・・・。」 ( 今回は通信先がないからなのかなぁ・・・? ) リツコ [第五班に合流しました。] 和恵姉さん [ゆうすけ、聞こえる?] ゆうすけ [はい。] 和恵姉さん [地図見て。 今私は、7丁目のNTCビル前の交差点。 月の鳥方面を背に有楽園方面を見て 立ってるわ。 その交差点から1時過ぎ方向くらい延長線上に一つ。 2時方向延長線上に一つ。 もう一つは・・・えっと・・・動いてる。 3時方向からこちらに向かってくるわ。 車みたいな速度ね。] ゆうすけ [1時過ぎ、つまり約35~40度・・・この延長線上かぁ・・・。 そして2時は60度と。 リツコさん、現在位置を。] リツコ [三丁目、カメラのドッキリ屋さんの前よ。] ゆうすけ [えっと、三丁目の・・・ あった。 うわっ、丁度二本の延長線の間だっ! 姉さん、リツコさんとの距離感は分りますか?] 和恵姉さん [ん~とね、リツコが一番私に近いかも。 私からリツコまでの距離の倍にはならないわね。 もっと強い[気]を発してくれないと分りづらいな・・・。] ゆうすけ [十分ですって。 6km以上離れてますから・・・。 倍よりは内側か・・・。] 「小隊長さん、この一帯とこの一帯に2班ずつ向けて下さい。」 小隊長 「分った。」 ゆうすけ [姉さん、移動している方はどうですか?] 和恵姉さん [まだリツコまでの距離の数倍以上先。 でも近づいているの確かよ。 この半径は異常なし。 そちら側にリツコがいるから、こちら側の半円内を偵察続けるわよ。] ゆうすけ [ラジャー。] ( スペック戦闘員が居る地点からは、この駅ビルは見えないな・・・。 なぜそんなところに・・・。 全く別の用件で、売れている戦闘員なのかな? ) 和恵姉さん [それとゆうすけ、動いているやつなんだけど・・・] ゆうすけ [どうしました?] 和恵姉さん [普通、車なら信号とかで止まるわよね・・・。 それ、さっきから止まらないの。] ゆうすけ [止まらないですって !? ] 地図を見始めたゆうすけ。 ( すると、首都高かあるいは・・・ ) 小隊長 「ゆうすけ君、2班二箇所、配置に付いた。 近くには有名ホテルが建ち並び宴会や披露宴、公演などで人がごった返しているようだ。」 ゆうすけ 「人が多く居る場所か・・・。 くそ・・・。 前回のように強盗の中にいてくれれば分りやすいのに・・・。 小隊長さん、なるべく目立たないように待機するよう指示して下さい。」 小隊長 「分った。」 伍長 「小隊長っ! 大変ですっ!」 小隊長 「どうした!」 伍長 「は、只今 JR関東より連絡があり、ブレーキが故障した車両が乗客を乗せたまま暴走してい るとっ!」 ゆうすけ 「伍長さん、路線名は分りますか!」 伍長 「京浜南北線だそうです!」 ゆうすけ 「京浜南北線・・・( 地図を見ながら ) !! まさかっ!」 伍長さん、今通過している場所を知らせてもらって下さい!」 [姉さん、動く方の現在位置は?] 和恵姉さん [リツコ、そっちの二人、同時に動き出したわ。 駅ビル方向に近づく感じで。 えっとねゆうすけ、この位置からだと・・・] 伍長 「現在、東京駅を通過するところだそうです!」 和恵姉さん [右手、線路沿いで東京方面よ。] 利江 [ゆうすけ君、こちらプラントタンタンの横、 ガードの線路陸橋下に何か光るものがあるわ。 赤く点滅しているの・・・。 何かしら。] ゆうすけ [赤く点滅?? もしかして、それ時限爆弾かもしれないっ! 利江ちゃん、そこから離れてっ!] 利江 「タロちゃん、走ってっ!」 ( 慌ててタロにまたがり声を上げた! ) タロ 「GAWuu」 ( 利江を乗せ、一目散に走り出すタロっ! ) ゆうすけ [姉さん、電車だっ! スペック戦闘員の乗る電車が暴走している! その先には今利江ちゃんが・・・] その時、 ドッカーーーン ゆうすけ 「くそっ!」 利江の言っていた線路との高架陸橋が、突然の大爆発っ! 橋げたからなにから全てを吹き飛ばしてしまった。 もくもくと巻き上げる黒い煙の中、枕木もなにもない空中で、捻じ曲がったレール。 先が切断している。 利江 [ゆうすけ君、さっきの所が爆発して、あれでは電車が通れないわ。] ゆうすけ [利江ちゃん、無事なんだね。 分った! 姉さん、急いで電車止めなきゃっ!] 和恵姉さん [ラジャー、急いでプラントタンタンの前に向かうわっ! リツコも手伝ってっ!] リツコ [分りました!] ゆうすけ 「小隊長さん、消防車を急いでプラントタンタン付近に要請して下さい。 それと、その付近の道路閉鎖も!」 ( これがやりたかった事かよ・・・ 読めるわけねぇーじゃんか。 くそ・・・ ) そこへリツコが到着し、ジャンプ一番、高架橋上に着地し、線路を東京方面に駆け出した! 続いて和恵が到着し、同じく線路を東京方面にっ! ササッ 和恵姉さん [いい、電車を止めるわよっ!] (早くも横に並んで話しかける。) リツコ [はい。] 前方からヘッドライトが近づいてきた。 ファーーン 和恵姉さん [乗客が乗っていることを忘れずに。] リツコ [はい。] ファーーン ファーーン 列車の運転手が、二人に気づき、警笛を鳴らす。 立ち止まる二人に、ぐんぐんと近づく列車っ! 両手を大きく広げて構える和恵とリツコ! -つづく- (骨董品ものだな) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月08日 10時55分07秒
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