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2010年05月11日
カテゴリ：第四章 4-364 ～ 420 話
［ 全拳武道団 ］東北支部 支部長 暴れ熊の ゲルヴァンツ 「用済みだ。 返してやれ。」 支部長の指示で、両側で腕を掴む手を離し、前蹴りで中央に放り出す二人の武道団員。 彡ドカっ バタン 椿 勇姿 「師範、大丈夫ですか !? 」 慌てて駆け寄り、寝そべる師範を抱き上げて、片ひざの上に頭を乗せて呼びかける椿。 ピクピクと指と唇は動くものの、目を瞑ったまま言葉を発することさえ出来ない師範。 チーランとスウランも駆け寄り、二人で担いでナンちゃんの立つ位置より後方に運び だす。 ナンちゃん 「ひどいことすんだな、おっさん達は・・・。 （ 腰に下げた竹筒の水筒を椿に放りながら、） なぁ、用があるのはおいら達なんだろ？」  パシ☆ （椿が水筒をキャッチ。）［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「小僧、お前を除いてな。」 ナンちゃん 「おいらは入れてくれないのかよ・・・。 まぁいいけど。 ここまで師範さんに酷いことをしたんだ。 この姉ちゃん達が許してくれないぞ！」 ［ 全拳武道団 ］東北支部 支部長 暴れ熊の ゲルヴァンツ 「小僧、そのためにも痛めつける必要があるんだよ。 渡したままズラかられても困る からよ。」 チーラン 「チーラン 逃げない！」 スウラン 「同じく！」 ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「だから、それなら先に言ってもらわなくちゃな。 一発でお寝んねじゃ話にもならん･･･。」 椿 勇姿 「当たり前だろ。 きさまらのその力、スペック戦闘員に殴られればなっ！」 ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「なにっ！ 貴様ぁ～、俺様をスペック戦闘員と知っていたのかっ !? 」 ［ 全拳武道団 ］東北支部 支部長 暴れ熊の ゲルヴァンツ 「なんだと !! そんな言葉を簡単に吐けるってぇことは、それなりの事情通～ってことかよ。」 椿 勇姿 「過日、拳を交えたこのお嬢さん達の言葉さ。 異人･･･ つまりスペック戦闘員だとね。」 ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「異人だと・・・？ こいつら、異人の話も知っていやがるのか・・・。」 ［ 全拳武道団 ］東北支部 支部長 暴れ熊の ゲルヴァンツ 「物知りか、ならまずはその腕前を見せてもらうかよ。」 （アゴを前にチョンと動かした。） すると東北の荒熊 大木竜平の腕が上がり、後方に居た武道団員達が武器を手に構えた。 その数、およそ５０人余り・・・。 チーラン、スウランは微動だにしない。 顔も至って冷静のまま。 後ろ手で椿に合図して、師範と共に後方に下げた。 そして上げていた腕を、力強く前に振り下ろしたっ！ ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「掛かれっ！」 『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ！』 怒涛の如く二人に襲い掛かる武道団員っ！ 黒い塊となって押し寄せたっ！ ナンちゃん 「殺さないようにね。。。」 チーランとスウランは深くうなづくと、チーランは手にした槍を上下 1/3 ずつのところを持ち、 斜めに構える。スウランは、手にした双剣をクルっと返し、刃の部分を腕の下に隠すように持ち 替えて、左右の手でその剣をかざすように構えた。 チーラン 「かわいそう・・・ 捨て駒か・・・」 一番に襲い掛かる武道団員を、左手下になる柄の部分で左右に迫った相手の手にした剣を払い、 槍先を高く上げ、柄の底の部分で相手の足先に力強く落とすっ！ カ、カンカン カンカン ドスっ 『んげっ・・・』 続いて背中で槍を回すようにして、迎え来る次の武道団員に再び柄の底の部分を真っ直ぐに突き 出し、溝打ちを力強く打ち抜くっ！ ドスっ 『ぐほっ・・・』 槍の先にある長い刃は、相手の剣を裁く時以外はほとんど相手に向けないという気遣いを見せな がらも余裕で次々と倒していく！ スウラン 「相手（に） ならないある・・・」 顔の前で上下に剣をかざす構えから、第一陣の数人が繰り出す槍の刃先を剣を隠す腕下で裁き、 時折 クルっ と剣を戻して普通に握ると、 シュパっ  と目の覚めるような一振りっ！見ると、その通過した後は、槍の刃先だけが手元の柄から切断され、相手の手にする槍は、ただ の棒へと変化していた。 そしてまた刃の部分を腕の下にクルっと戻すと、手にした剣の柄の部分で相手のアゴ、わき腹に ヒットさせ、次々と相手を倒していくっ！ そして、 ズコっ ズコっ スウラン 「チーラン これ使う。」 と、武道団員に華麗な連続の回し蹴りを浴びせたその回転力のまま、手にした双剣をチーランに 向けて投げつけたっ！ シュッ シュッ そして自分は、先程蹴り抜いて高々と舞い上がり、今まさに落下してきた先を切断された槍の柄 を空中でキャッチして、そのまま開脚で左右の武道団員を同時に蹴り倒しながら、目の前の武道 団員にすいか割りのように頭上上段から一撃っ！ ズコ、ズカっ ↓ドスっ チーランは向かって来る双剣を、手にする槍の柄で一度弾いて、 キーーン キーーン 手にした槍を回転力をつけて道場の柱に向けて解き放つ！ シュ ＝＝スパーーン－＞ そして空中にジャンプして双剣をキャッチし、 パシっ 腕の下に剣先を収め、飛び出た柄の部分で次々と武道団員のアゴ、わき腹にヒットさせていく。 バタ ドサ コテ ドサン・・・ カマで雑草を刈っているかのように、見る見ると倒れていく武道団員達。 椿 勇姿 「いつ見ても素晴らしい～☆」 満面の笑みで大絶賛の椿☆☆ 時折華麗な蹴りも織り交ぜ、１分と掛からずに５０人余りの武道団員達は、地べたを這いずり 回っていた。 チーラン 「それでも拳法家か・・・？ 柔軟体操にもならぬ。」 スウラン 「お前ら 自分でくるよろし。」 シャキーーンとした構えで、息一つ切らすことなく、二人を睨みつけるチーランとスウラン。 ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「ちっ、敵ながら大したものだ。 軽く50人抜きとは･･･ やはり異人を知るきさまらは・・・・」 ［ 全拳武道団 ］東北支部 支部長 暴れ熊の ゲルヴァンツ 「面白い。 その時に関わった連中の片わらってことかよ。 ふっ、お前が苦戦する訳だ。」 ［ 全拳武道団 ］ 東北の荒熊 大木竜平 「す、すると、きさまが噂の小僧かっ !? 」 （ 椿を見る大木 ） 椿は、ナンちゃんに目線を向けた。 ナンちゃんは目をそらして知らん振り。 椿 勇姿 「さ、さぁな・・・。 それを実力で試してみたらどうだっ！」 今度は うんうん と笑顔でうなづくナンちゃん。 と、啖呵（たんか）を切った椿であったが、東北支部 支部長 暴れ熊の ゲルヴァンツを見て額 から汗がドっと噴出してきた。 －つづく－ （どうも調子が出ねぇ～） ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2020年09月08日 11時00分35秒
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