カテゴリ:第四章 4-364 ~ 420 話
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その時、他の3人が急に寒気を感じた・・・。 と同時に三人の体がフワッと横に押される感じになり、 更に、 \バリバリパリーーーン/ 本館の窓ガラスが一斉に吹き飛んでしまったっ! リツコ 「ナンちゃん、気持ちは解るけどその想いのまま向かわれてしまうと、口を割る前にあい つらは…」 チーラン 「みんなあの世行き・・・。」 スウラン 「その[気]、収めるある・・・。 ( 思い出して、見つめた先があれだけ吹っ飛ぶなんて・・・。) 」 全拳武道団員G 「くそっ、館内にいるありったけの人数を呼び寄せろっ!」 全拳武道団員H 「わかりましたっ!」 ナンちゃん 「あ・・、あぁ・・・。」 リツコ 「ゆうすけ君が、冷静になるようになだめて下さいねと、私に頼んでいたわ。」 スウラン 「さっすがゆうすけ。 なんでもお見通しある~♪」 チーラン 「まだナンちゃんでいろってこと 我らに任せる。」 全拳武道団員G 「貴様ら、全員止まれっ!」 百三十余人くらい引き連れた先頭に立つ全拳武道団員G。 その言葉に足を止める 4人。 涼しい眼付きで、団員の前に立つ全拳武道団員Gを見つめた。 続いて彼等4人を囲むように、本館、並びに稽古場などから溢れるように武道団員 の集団が飛び出してきて、二重、三重にと大きく包囲した。 武器を手にしながら・・・。 全拳武道団員G 「お、おい、女3人とガキ一匹じゃねぇか・・・。 見上げた根性だぜ。」 リツコ 「この人数に対して、ずいぶんと大げさですこと。。。」 全拳武道団員H 「だまれっ!」 チーラン 「おまえらの、責任者 出せ。」 全拳武道団員J 「なんだと・・・?」 スウラン 「雑魚に用 ないある。」 全拳武道団員H 「扉を壊した上、責任者を出せとは礼儀知らずにも程があるってもんだ。」 チーラン 「お前らに礼儀 必要ない・・・。」 全拳武道団員H 「何っ!」 全拳武道団員J 「ふざけろっ!」 全拳武道団員G 「お前らは、ガッチリと囲まれてんだぜ・・・。 泣く子も黙る全拳武道団様によ。 この現状を考えてモノ言えや。」 チーラン 「もう一度言う。 おまえらの、責任者 出せ。」 全拳武道団員G 「ふん、とぼけたヤツラだ。 威圧だけでは効かないと見える。 痛い目に遭わん と判らんらしいな・・・。 おいっ! 少し揉んでやれや・・・。」 腕を組んだまま、アゴをくぃっと動かすと、後方の素手10人余りが前に出てきた。 武道団員 「へへ、女相手にちょっと気が引けるがな。」 武道団員 「おりゃ~手加減しねぇぜ。」 数人が手の指をボキボキと鳴らしながらニヤニヤして4人を見つめている。 チーランがナンちゃんをチラっと横目で見る。 が、ナンちゃんは目を瞑り両手を頭 の後ろで組み、右足は左足の前で[くの字]に曲げて左足一本で立っていた。 ( ナンちゃんは必至に心のムカ付きを抑えている・・・。 スペック-3は居ない ようだ・・・。 ) それを悟ったチーラン、一人だけ前に数歩出た。 チーラン 「お前ら、責任者じゃないな。」 リツコ 「代わろうか・・・?」 チーラン 「いや、チーラン行く。 ナンちゃんの気持ち、チーラン 代理でぶつける。」 スウラン ( チーラン・・・ ) 武道団員 「何をごちゃごちゃぬかしとるっ! いくでぇぇぇぇっ!」 『おぉぉぉりゃゃゃゃっ!』 10人余りが同時に動き出したっ! チーラン 「チーランも・・・無性に腹が立ってきた・・・。 利江、取り戻すっ!」 スウラン 「この人達も・・・さらわれた側だって・・・ば・・・」 『うぉぉぉぉぉっ!』 『ハイ、ハイハイ、ハイ、ハイハイハイ、ハイ、ハイ、ハァーーイっ!』 チーランは、先頭の繰り出す飛び蹴りを左手で払い、その後方から迫る団員に右の ハイキック、続けてその返す足で右横の男に後ろ蹴り、続いて左にステップしてそ の男のドテっ腹に左の蹴り、右からの拳を右腕で受けたまま再びステップして膝蹴り。 その曲げた左足を再び伸ばして後方に迫る男のアゴを打ち抜くっ! さらに後方から 迫る男の伸ばした両手を外側から腕を巻いて自分の腕を中に回し込み、両手の嘗で胸 を一突きっ! そして最初に飛びけりを見舞ってきて倒れた男の横っ腹に強くカカトを落とし込み、 左から打ち込まれた嘗を左手で受け流して右手の嘗を一発っ! 後方から迫るハイキ ックを屈んで避け、そのまま左足で反動を付けてのハイジャンプで右足蹴り一撃でア ゴをカチ割るっ! 最後にその目の前でアゴをカチ割られた男の身体を蹴り抜いての空中姿勢から見事な までの方向転換による最後の男二人に外回し蹴りを食らわせたっ!! 彡スタン 彡バタン 彡バタン 彡バタン 彡バタン 彡バタン 彡バタン 彡バタン 彡バタン 彡バタン 彡バタン 瞬き数回の時間の後には、10人余りの男達が次々と地面に這いつくばっていったの だった・・・。 構えた姿勢のまま、 チーラン 「だが・・・、こいつらも さらおうとしたのは事実だ・・・。」 リツコ 「スペック繋がりというだけだけど・・・、まぁ~確かに。。。」 スウラン ( スペック戦闘員・・・ この10人に 居なかった・・・か。 ) 団員 『うわぁぁぁっ』 『す、凄いっ!』 『マジものだぜ・・・』 どよめく団員達・・・。 全拳武道団員J 「こ、こいつら・・・、ま、まさか、あの中華皇国での噂の・・・」 全拳武道団員H 「バカを言うなっ! そいつらがここへ来るなどと・・・。 そもそも女の人数が違うじゃないか・・・。 男もおる・・・。」 チーラン 「我ら、町内最強戦隊、、、 カズエ・クイーンズ だ。」 スウラン 「一人代役ある・・・。」 全拳武道団員G 「ちょ、町内最強??? がはははははははっ まぁどうでもよいわ。 面白い、スナーグ様他幹部5人が不在の今、責任者はオレ様ってことになる。 おんな、相手になってやるよ。」 ナンちゃん 「 [1] か・・・。」 ナンちゃんのつぶやきに、腕組みをしチャイナのスリットから生脚をスッと横に出し て立つリツコをはじめチーラン、スウランが横目でナンちゃんをチラっと見た。 スウラン 「なら、スウラン(も) 加勢する・・・。」 一歩前に踏み出したとき、 チーラン 「よい。 チーラン 一人、だがナンちゃんの気持ち含めて二人分だ。」 もの凄い気合が入っているチーラン。 目を細めて全拳武道団員Gを見つめたまま 話す視線が、刺すような厳しさだ。 口調も [近衛軍長]チーランとしての立場 で、 [近衛軍長 補佐]スウランへの指示であるかのように・・・。 そのひしひしとした凄みを感じ取ったスウラン、 スウラン 「・・・分った。」 腰後ろクロス状に下げた左右の双剣、その片方の柄を上から押さえつけながら一歩 後退した・・・。 ナンちゃんは組んでいた足を戻すも、依然として目を瞑って両手を頭の後ろに組ん だまま。 リツコは組んでいた片方の手をすっと起こし、ほっぺの横に添えた。 緩やかに吹く風に、リツコのスリットが優しくなびいていた。 全拳武道団員Gが一歩、また一歩とチーランに向かってゆっくりと歩を進めだした。 それを見て、チーランも同様に歩み寄り始める・・・。 その時、リツコ、スウランの後ろに居たナンちゃんが、ゆっくりとしゃがむように 片ひざで座り込み、靴の紐を結び直し始めた、 という振りをして、靴横の地面に 手を伸ばしている・・・。 リツコがナンちゃんのその様子を、頭をほんの少し後方に向け、後ろ目でそれを察 知していた。 全拳武道団員G(スペック戦闘員) 「さて、お前ら全員で掛かってきても・・・と言いたいところだが、おんな、ま ずは貴様らの実力を教えてもらおうか。 おれ様一人でな。貴様らを地べたに這いつくばらせてやるっ!」 と言い終わると、左右に目線を配る全拳武道団員G・・・。 チーラン 「だといいがな。」 全拳武道団員G(スペック戦闘員) 「だといいが・・・だと? 強がりもそこまでよ、行くぞ、 覚悟せぇーーっ! 」 スッと構えたチーランに、襲い掛かる全拳武道団員Gっ! -つづく- (だから言うたのだ。) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月08日 13時41分37秒
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