カテゴリ:第四章 4-421 ~ 480 話
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[黒マント男] 「お前。 目的は達成したのか?」 目をつぶり、腕を組んで木に寄り掛かった姿勢のままつぶやいた。 それを聞いて目線を声の主に向けるシュナイケル。 シュナイケル 「あれ? 黒いの君はあっちに行かなかったの~?」 [黒マント男] 「お前の都合では、オレはあっちに同行しなくちゃいけなかったか?」 シュナイケル 「んーー、別にどっちでもいいんだけどね。 で、どうすんの黒いの君は?」 [黒マント男] 「貴様はどうしたいんだ?」 シュナイケル 「何々~、このボクちゃんとまだやりたいって事かな。」 [黒マント男] 「このオレ様は、まだ 準備運動すらしてないんでな。 貴様がそれに付き合ってくれると 思っているんだが。」 シュナイケル 「学習しないやつだなぁ、まったく・・・。 無駄だって・・・・ サッ☆ うっ! げほっ・・・ 」 突如木立から姿を消したと思ったら、次の瞬間にはシュナイケルのドテっ腹に拳を叩き込んで いた[黒マント男]。 VVV ズバっ☆ VVV VVV ズバっ☆ VVV 瞬間移動で小高い丘の上に移動したシュナイケル、片膝で片手をお腹を抑えながら、 シュナイケル 「・・・・ こ、こいつ、、、、は、早い・・・・ くっ・・・・。」 [黒マント男] 「油断したなぁ。 前回のようにあらかじめ風船で身を守っておくべきだったな。」 拳を叩きこんだ後ろ向き姿勢からゆっくりと体を起こし、そして振り向き様っ! <===ズッゴォォォォォォーーーン !! [黒マント男]の手元から閃光が放たれたっ! シュナイケル 「なにっ!」 ズボーーン★=== ズガズガっ 瞬時に風船ソフト防御を出し、直撃を逃れたシュナイケル、だが受けたことの無い気砲の凄ま じさに、防御の球ごと吹き飛ばされてしまった! 吹き飛んだ丘の土砂が飛び散る中、空中で体制を整えて向き直ったシュナイケル、 シュナイケル 「き、貴様ぁ・・・。」 [黒マント男] 「何か予定でも狂ったか? 悪いがこのオレ様も飛び道具位は持っている。 やつらと一緒にして気の抜けた戦い方してっと貴様、命無いぜ。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「やるではないか、ブラックよ。」 慌てて振り向いた黒マント男、 [黒マント男] ( だ、団長だと・・・? 気配を感じなかった・・・、てっきり一緒に行ったものかと・・・。) 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「シュナイケルに一撃を食らわせたのはお前だけだ。 高飛車のシュナイケルも立場無くなったなぁ。」 シュナイケル 「ほ、ほざけ・・・。 ち、ちょいと・・・ 油断・・・ した・・・ だけだ・・・。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「小娘の居場所が分かるまでは、貴様の動向を監視していた。 だが、今は直接小娘を捕まえにいける。 つまり貴様はもう泳がしておく必要がなくなっ たという事だ。」 ~~~ ~~~ ~~~ 一方の先を進んでいた集団では、 ズシーン ズシーン ズシーン ズシーン ズシーン [赤マント男] 「むっ・・・」 ただならぬ気配と、その地響き。 赤マント男が片手をあげて、集団の進行を停止させる。 彼らの見つめるその目前には、大男達が前列が三人、その後ろに五列で。のっし、のっしと巨大 な武器を手に前進してきていた。 その大男達の手にしていたモノは、 巨大な曲線的な片刃の剣(つるぎ)。 長い槍に大きな斧をつけた様なモノ。 そしてある者は、鉄の球に角(つの)のように短くとがったモノをいくつも配した大きな鉄球 を、鎖で繋いで引きずる者も。 そんなのを手にした大男達が何列にも列を成し、こちらに進軍を続けていた。 全拳武道団 [北海支部] 支部長 慙愧(ざんき) 「なんだありゃ・・・」 (腕に刺さっていた矢を引き拭くが、その後鮮血が滴り落ちてくる) 全拳武道団 [北関東支部] 支部長 山神 大樹(やまがみ・たいじゅ) 「またまたお出ましってこったな。」 (太ももには矢を引き拭いたと見られる鮮血が) 全拳武道団 [信越支部 ]支部長 颯 駿(ハヤテ・シュン) 「うっひゃー、筋肉鍛えられそうな道具だな・・・。 しかしデケっ 熊ちゃんが相手にしてもデカさが際立ちそうだぜ・・・。」 進行してくる集団を見つめながら、 全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ 「デカけりゃいいってもんじゃない。 それにあんなの振り回してたら動きが遅くなるだろ。 まぁ俺様が持ってんなら話は別だ がな。」 全拳武道団 [信越支部 ]支部長 颯 駿(ハヤテ・シュン) 「ちげーねー。」 進行する[力軍]、突然進路をそのまま直進の他、左右へと三方向に分かれて進軍を開始した。 ズシーン ズシーン ズシーン ズシーン 支部長達の後方では、異人達が握りこぶしを作り、額からは大粒の汗が滴り落ち、己の心を恐 怖に打ち勝つ葛藤をしているかのように顔をこわばらせていた。 zz ズ zz シン zz 進軍が止まる。 全拳武道団員は息を飲んでその光景を見つめていた。 すると中央の[力軍]の足元を抜け、後方から前に出てきた一人の戦士の姿が。 全拳武道団 [北関東支部] 支部長 山神 大樹(やまがみ・たいじゅ) 「むっ!」 全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ 「あ、あの女!」 [近衛軍長]チーラン 「貴様ら、何用でここを通る。」 [力軍]の前で腕組みをして仁王立ち姿で話すチーラン。 それを聞き、支部長を掻き分けるように前に出てきたこの男、 スペック-3戦闘員 キジュロ 「ジュルジュル、ほぉ女、また会ったな。」 [赤マント男] 「女、ここで関所の番人でもやってるつもりか?」 [近衛軍長]チーラン 「この地の噂を知らぬのか。」 そして横の小高い丘の上から戦士のい出立ちで現れたこの人も、 [近衛軍長 補佐]スウラン 「長きに渡り守り続ける部族がいる[魔物の住む山]と。」 いつのまにか丘の上で全拳武道団を見下ろしていたスウラン、全拳武道団員の視線が一斉に注 がれた 全拳武道団 [北海支部] 支部長 慙愧(ざんき) 「あの小娘まで。」 スペック-3戦闘員 キジュロ 「そんな噂なんかどうでもいいんだよ。 邪魔しようがしまいが丁度いい。 小娘ども、ここで貴様らを始末してやるぜ。 覚悟しな。」 [近衛軍長]チーラン 「悪いがここから先は通さん! 覚悟するんだな! スウラン! 最初から全開だっ!」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「はいアル!」 『 はぁぁぁぁぁぁぁっ! 』 『 はぁぁぁぁぁぁぁっ! 』 二人が胸を張り、握りこぶしの両腕を斜め下にして気合を込める! すると天高い雲間から、明るい光のスポットが二人それぞれに降り注ぎ始めた! 『 はぁぁぁぁぁぁぁっ! 』 『 はぁぁぁぁぁぁぁっ! 』 口を開けた武道団員が見つめる中、しばらくすると、それぞれに降り注いでいたスポットライト の様な光が、2人に吸い込まれながら止んだ。 そこには、薄っすらとピンク色のオーラを体の表面に帯びた、二人の姿がっ! -つづく- (こんな子供だましなど!) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年07月26日 21時06分05秒
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