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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2016年07月19日
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[黒マント男]
  「お前。 目的は達成したのか?」

 目をつぶり、腕を組んで木に寄り掛かった姿勢のままつぶやいた。
 それを聞いて目線を声の主に向けるシュナイケル。

シュナイケル
  「あれ? 黒いの君はあっちに行かなかったの~?」

[黒マント男]
  「お前の都合では、オレはあっちに同行しなくちゃいけなかったか?」

シュナイケル
  「んーー、別にどっちでもいいんだけどね。 で、どうすんの黒いの君は?」

[黒マント男]
  「貴様はどうしたいんだ?」

シュナイケル
  「何々~、このボクちゃんとまだやりたいって事かな。」

[黒マント男]
  「このオレ様は、まだ 準備運動すらしてないんでな。 貴様がそれに付き合ってくれると
   思っているんだが。」

シュナイケル
  「学習しないやつだなぁ、まったく・・・。 無駄だって・・・・
                   サッ☆    うっ!  げほっ・・・ 」

 突如木立から姿を消したと思ったら、次の瞬間にはシュナイケルのドテっ腹に拳を叩き込んで
 いた[黒マント男]。
   VVV ズバっ☆ VVV
                   VVV ズバっ☆ VVV
 瞬間移動で小高い丘の上に移動したシュナイケル、片膝で片手をお腹を抑えながら、

シュナイケル
  「・・・・ こ、こいつ、、、、は、早い・・・・ くっ・・・・。」

[黒マント男]
  「油断したなぁ。 前回のようにあらかじめ風船で身を守っておくべきだったな。」

 拳を叩きこんだ後ろ向き姿勢からゆっくりと体を起こし、そして振り向き様っ!

    <===ズッゴォォォォォォーーーン !!

 [黒マント男]の手元から閃光が放たれたっ!

シュナイケル
  「なにっ!」

   ズボーーン★=== ズガズガっ

 瞬時に風船ソフト防御を出し、直撃を逃れたシュナイケル、だが受けたことの無い気砲の凄ま
 じさに、防御の球ごと吹き飛ばされてしまった!
 吹き飛んだ丘の土砂が飛び散る中、空中で体制を整えて向き直ったシュナイケル、

シュナイケル
  「き、貴様ぁ・・・。」

[黒マント男]
  「何か予定でも狂ったか? 悪いがこのオレ様も飛び道具位は持っている。
   やつらと一緒にして気の抜けた戦い方してっと貴様、命無いぜ。」


全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「やるではないか、ブラックよ。」

 慌てて振り向いた黒マント男、

[黒マント男]
  ( だ、団長だと・・・?  気配を感じなかった・・・、てっきり一緒に行ったものかと・・・。)

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「シュナイケルに一撃を食らわせたのはお前だけだ。
   高飛車のシュナイケルも立場無くなったなぁ。」

シュナイケル
  「ほ、ほざけ・・・。 ち、ちょいと・・・ 油断・・・ した・・・ だけだ・・・。」

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「小娘の居場所が分かるまでは、貴様の動向を監視していた。
   だが、今は直接小娘を捕まえにいける。 つまり貴様はもう泳がしておく必要がなくなっ
   たという事だ。」


~~~
   ~~~
      ~~~


 一方の先を進んでいた集団では、

 ズシーン ズシーン ズシーン ズシーン ズシーン 

[赤マント男]
  「むっ・・・」

 ただならぬ気配と、その地響き。
 赤マント男が片手をあげて、集団の進行を停止させる。
 彼らの見つめるその目前には、大男達が前列が三人、その後ろに五列で。のっし、のっしと巨大
 な武器を手に前進してきていた。
 
 その大男達の手にしていたモノは、
    巨大な曲線的な片刃の剣(つるぎ)。
      長い槍に大きな斧をつけた様なモノ。
 そしてある者は、鉄の球に角(つの)のように短くとがったモノをいくつも配した大きな鉄球
 を、鎖で繋いで引きずる者も。


               


 そんなのを手にした大男達が何列にも列を成し、こちらに進軍を続けていた。

全拳武道団 [北海支部] 支部長 慙愧(ざんき)
  「なんだありゃ・・・」  (腕に刺さっていた矢を引き拭くが、その後鮮血が滴り落ちてくる)

全拳武道団 [北関東支部] 支部長 山神 大樹(やまがみ・たいじゅ)
  「またまたお出ましってこったな。」 (太ももには矢を引き拭いたと見られる鮮血が)

全拳武道団 [信越支部 ]支部長 颯 駿(ハヤテ・シュン)
  「うっひゃー、筋肉鍛えられそうな道具だな・・・。 しかしデケっ
   熊ちゃんが相手にしてもデカさが際立ちそうだぜ・・・。」

 進行してくる集団を見つめながら、

全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「デカけりゃいいってもんじゃない。
   それにあんなの振り回してたら動きが遅くなるだろ。 まぁ俺様が持ってんなら話は別だ
   がな。」
全拳武道団 [信越支部 ]支部長 颯 駿(ハヤテ・シュン)
  「ちげーねー。」

 進行する[力軍]、突然進路をそのまま直進の他、左右へと三方向に分かれて進軍を開始した。

  ズシーン ズシーン ズシーン ズシーン 

 支部長達の後方では、異人達が握りこぶしを作り、額からは大粒の汗が滴り落ち、己の心を恐
 怖に打ち勝つ葛藤をしているかのように顔をこわばらせていた。

 zzzz シン zz 進軍が止まる。

 全拳武道団員は息を飲んでその光景を見つめていた。
 すると中央の[力軍]の足元を抜け、後方から前に出てきた一人の戦士の姿が。

全拳武道団 [北関東支部] 支部長 山神 大樹(やまがみ・たいじゅ)
  「むっ!」
全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「あ、あの女!」


[近衛軍長]チーラン
  「貴様ら、何用でここを通る。」

 [力軍]の前で腕組みをして仁王立ち姿で話すチーラン。
 それを聞き、支部長を掻き分けるように前に出てきたこの男、

スペック-3戦闘員 キジュロ
  「ジュルジュル、ほぉ女、また会ったな。」
[赤マント男]
  「女、ここで関所の番人でもやってるつもりか?」

[近衛軍長]チーラン
  「この地の噂を知らぬのか。」

 そして横の小高い丘の上から戦士のい出立ちで現れたこの人も、

[近衛軍長 補佐]スウラン
  「長きに渡り守り続ける部族がいる[魔物の住む山]と。」

 いつのまにか丘の上で全拳武道団を見下ろしていたスウラン、全拳武道団員の視線が一斉に注
 がれた

全拳武道団 [北海支部] 支部長 慙愧(ざんき)
  「あの小娘まで。」
スペック-3戦闘員 キジュロ
  「そんな噂なんかどうでもいいんだよ。 邪魔しようがしまいが丁度いい。
   小娘ども、ここで貴様らを始末してやるぜ。 覚悟しな。」

[近衛軍長]チーラン
  「悪いがここから先は通さん!
                 覚悟するんだな!
                          スウラン! 最初から全開だっ!」

[近衛軍長 補佐]スウラン
  「はいアル!」

  『 はぁぁぁぁぁぁぁっ! 』

         『 はぁぁぁぁぁぁぁっ! 』

 二人が胸を張り、握りこぶしの両腕を斜め下にして気合を込める!
 すると天高い雲間から、明るい光のスポットが二人それぞれに降り注ぎ始めた!


  『 はぁぁぁぁぁぁぁっ! 』

         『 はぁぁぁぁぁぁぁっ! 』


 口を開けた武道団員が見つめる中、しばらくすると、それぞれに降り注いでいたスポットライト
 の様な光が、2人に吸い込まれながら止んだ。

 そこには、薄っすらとピンク色のオーラを体の表面に帯びた、二人の姿がっ!





                              -つづく-


第4-479話 全拳武道団 進攻 -08 へ
 (こんな子供だましなど!)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2024年07月26日 21時06分05秒
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