カテゴリ:第四章 4-481 ~ 560 話
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西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「やはり・・・・5万2千超は・・・こちらにか。」 [黒マント男] 「囲まれているんだよ、大軍勢によ。」 ( こいつら、気配も無く突然囲みやがった・・・ ) スペック-3戦闘員 キジュロ 「だ、大軍勢・・・?」 [黒マント男] 「頼りにならねーレーダーだな、お前。 相手は見えないから覚悟すんだな。」 スペック-3戦闘員 キジュロ 「見えないだぁ !? 」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「 ・・・・ 」 『ふっふっふっ』 キジュロがオドオドと辺りを見回しているとき、どこからか不適な笑い声が聞こえてきた。 スペック-3戦闘員 キジュロ 「なんだ? ど、どこだ ・・・ 。」 [黒マント男] 「けっ、ほんとトロいやつだなお前。 既にここまで・・・、 侵入してんだよっ! 」 木に寄りかかり語っていた黒マント男、目を開け数歩前に歩み出しながらクルッと回転して裏 拳を打つシャドーをしたっ! ズゴーーーン ガスっ ガスっ 振りぬいた後、何かが飛ばされてキジュロのすぐ後ろで再び何かがぶつかる音が数か所で、 その後、 ==スボっ\ / ==ズボズボ\ / \ / 丘の斜面が突然土ホコリを巻き上げて、穴が3っ出現したっ! スペック-3戦闘員 キジュロ 「!? (振り向きながら驚く) な、何が・・・ !? 」 [黒マント男] 「お前は初対面だろうが、福ノ島の時の連中さ・・・。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「大将、姿を現せ。」 ( 腕を組んで、丘の上の一点を見つめていたスナーグ ) イルミナルディー[秘密結社]ミカール 『さすがに大したものだな。』 その返答の後、声が聞こえた丘の上でゆっくりと透明から半透明へ徐々に全身の姿が見え始め た。 そして姿を現した者、その容姿は魔術師を思わせる装いで、体格は少し丸っこく身長もさほど 高くない。深く被ったフードで顔は見ることが困難な状態だ。 [近衛軍長]チーラン 「くっ、次から次へと・・・」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ずいぶんと役者が揃っているようだ。 その歓迎ぶりに感謝ぐらいはするとしよう。」 スペック-3戦闘員 キジュロ 「ジュルジュル、知らんやつだ。」 セルフィー 「なんだ? 貴様は。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「初めて見る顔もあるようだ。教えてやろう、 我が名は・・・イルミナルディー[秘密結社]ミカール。」 セルフィー 「イルミナルディー・・・だと? フリーメイソンのか。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「その通りだ。」 セルフィー 「それが何しにここに現れた?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「さぁな。それは企業秘密にしておく。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「歓迎とは笑止、貴様らが我らに付いてきていただけだろうが。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「まぁその歓迎ぶりを見ると、姿の見えぬ 利 も凌駕する者がこのメンバーにもおるか。」 黒マント男 「計算外か?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「そう取れもするが、意外とそうでもない。 優秀な君達だ、準備に怠りはない。」 [黒マント男] 「ふん、それがこの脆弱な大群って事か。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「さてどうかな。」 [黒マント男] 「この程度の群れじゃ、何の役にも立たねーがな。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「では試してみるがよい。 我が揃えた戦力と。」 ミカールが片腕を持ち上げた。 そして強くにぎっていた拳をパッと開く。 すると遠い丘の斜面が突然破裂した。 \|/ズボーーン そこに居合わせたメンバー全員の視線が注がれた。 土煙が舞う中、その衝撃で出来た穴がおぼろげながら徐々に見えてくる。 セルフィー 「どこ狙ってんだよ・・・。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「(ふっ、) よく見ろ。」 ( にやけながら ) [黒マント男] 「くっ・・・ 」 まだ土煙が止まず視界がハッキリとしない中、穴の中に誰かが立っている姿がかろうじて見え てくる。 スペック-3戦闘員 キジュロ 「ジュルジュル、誰だぁ~?」 [近衛軍長]チーラン 「!! こ、こういちっ!」 ( 穴の中から顔を出し、真っ先に叫んだ ) セルフィー 「何っ! こういちだと !! 」 スペック-3戦闘員 キジュロ 「こういちだぁ~?」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「 ・・・・ 」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「こう・・・? な、ナンちゃん・・・ !? 」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「あはははははは、君達の相手は彼。 そう、こういち にお願いしよう。」 ・こういち 「 ・・・・ 」 辺りを見渡すも無言だ。 そのこういち、いつもの服装だが 剣を差したサヤを紐で肩から腰へと斜めに通して結んで背負 っている。忍者でおなじみのスタイルだ。 そしていつもより目を細めているが顔は無表情だ。 セルフィー 「こいつがこういち? 美術館で一度白い虎と一緒に会っているが、確か名は・・・ なんとか拳のナンちゃんとかだったが・・・」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「 ・・・・ 」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「貴様らの相手に取って不足はあるまい。 存分に遣り合うがよい。」 黒マント男が目を細めて じっ とこういちを見つめている。 [黒マント男] ( 確かにこういちだが・・・・・ 何か、いつもと違う・・・・ それに、なぜヤツの言い成りに ・・・・ ) スペック-3戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル 面白い、以前貴様を捕獲に向かったが空振りを食らったからなぁ。 今日は捕獲じゃないが相手、してもらおうか。」 体をこういちに向き直り、ギロっとこういちを睨みつけるキジュロ。 対するこういち、キジュロに目線を向けるも無表情のままだ。 そしてジャンプ一番、空中で 回転してキジュロに対峙するように剣の下部を下から片手で添えながら着地する。 スタっ☆ [近衛軍長]チーラン ( こういち、いつもの こういち 違う・・・ ) そしてこの男も、 西艶 凌紀(さいえん りょうき) ( 姿は同じでも、いつもの少年の雰囲気では無い ・・・・やはり・・・・ ) どうなっているか半信半疑の者たちは拳をギュっと握りこういちを見つめている。 そんな中、この男はっ! スペック-3戦闘員 キジュロ 「いくぜ こういちっ! 俺様が片づけてやるっ!」 猛烈な速度でこういちに突進っ! そして スペック-3戦闘員 キジュロ 「死ねぇぇぇぇっ!」 両方の膝を空中で曲げてジャンプ一番、両手を閉じた後、続いて勢いよく開くような動きっ! ///シャ ///シャ ガス ガス トン 続いて着地と同時に左右の蹴り、そしてこういちの胸元を蹴り、一回転して後方に着地した。 まともに食らってしまったこういち! 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「な、なんとっ!」 [近衛軍長]チーラン 「くっ ・・・ 」 スペック-3戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル なんとも手ごたえの無いヤツだったな。」 -つづく- (あー、そうとも言う) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月09日 16時10分37秒
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