カテゴリ:第四章 4-481 ~ 560 話
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~ ~ ~ チャポン チャポン 時折狭く、人一人が精一杯のスペースだったり、突然広がったりと、薄暗い洞窟の中を 支部長、 異人達が進む。 そして突如、天井が高く横幅もタップリの大空間に到着する。 全拳武道団 [信越支部 ]支部長 颯 駿(ハヤテ・シュン) 「着いたようだぜ。」 一人ずつ次々と狭い通路から広場へと出てくる。 全拳武道団 [北海支部] 支部長 慙愧(ざんき) 「やっと着いたか。」」 全拳武道団 [北関東支部] 支部長 山神 大樹(やまがみ・たいじゅ) 「なるほど、かなり広い場所だな。」 全拳武道団 [信越支部 ]支部長 颯 駿(ハヤテ・シュン) 「体のデカい 動く処刑台 が通れたのが驚きだぜ。」 全拳武道団 [北海支部] 支部長 慙愧(ざんき) 「まぁな。ギリギリとは言え、なんとか共にここまでこれたわい。」 全拳武道団 [北関東支部] 支部長 山神 大樹(やまがみ・たいじゅ) 「ヤツらの中にも体のデカい連中も居た。そいつらも通ることもあるならこんなもんだろ。」 全拳武道団 [信越支部 ]支部長 颯 駿(ハヤテ・シュン) 「なるほどね。」 全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ 「しかし薄暗いところよのぉ。 で、どこをブっ壊すんだ?」 全拳武道団 [北関東支部] 支部長 山神 大樹(やまがみ・たいじゅ) 「うむ、ここのどこかに[手のひらの形]をした[彫り物]があると指示を受けている。。 まずはそれを探し出そう。」 『よっしゃ』 ~ ~ ~ 腕を組んで木に寄りかかり、目線だけで見つめていた黒マント男。寄りかかる姿から木を離れ、 一歩、また一歩と黒マントをなびかせながらこういちに向かって歩き出した。 [黒マント男] 「俺の前に立ちふさがるヤツは、何人(なんびと)たりとも容赦しねぇ・・・ 生ぬるいお前らと の次元の違いを見せてやる。 目ん玉おっ広げてよぉく見てんだな!」 こういちは、目線を黒マント男に送りながら、立ち位置を変えて黒マント男と対峙するように 動いた。 ゆうすけ ( こういち・・・・ おまえ・・・・ ) [黒マント男] ( さてこういちよ、貴様がここに現れるとは思いもしなかったが、おれには願ってもない事。 催眠術中なら本能が前面に、手を抜かない貴様との戦いが出来るかもしれん。 楽しませてもらうぞ・・・・ 貴様とおれ、様子見は無用! ) モノ凄い形相に変わる黒マント男! 右手の拳をきつく握った。 そして! 『うぅぅぅぅぅりゃゃゃゃゃゃっっっ!!』 >ズコっ★ 叫んだ次の瞬間には一瞬にしてこういちの目前に立ち、止まった勢いの砂塵にまぎれて右拳を こういちの左わき腹に打ち込んでいる姿がっ! 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「速いっ!」 ゆうすけ ( ゴク・・・ ) ゾルダ 「ま、また避けねー!」 ザウバー 「くっ、あいつ・・・・、俺たちの知るこういちじゃねぇ・・・・ 」 右足が体ごと数十センチ横にズレて地面にメリ込む。 [黒マント男] 「て、てめぇーー、この俺様の攻撃すら受け太刀も避けもしねーだとっ!」 この状況において、青マント男がスナーグの横に立ち、なにやら耳打ちをしていた。 スナーグは 『なんだと !? 』 と言わんばかり、顔に変化を見せていた。 ゆうすけはその姿を見逃さなかった。 [黒マント男] 「なぜ、なぜ受け流し、受け太刀をしない! 飛ばされず踏ん張りやがって! だが俺様の 攻撃力は並みじゃねーんだよっ! いつまでそんな事を続けられると思ってんだっ!」 ムカっときた黒マント男、突然っ! バシバシバシバシっ★ ズボっ ズガっ★ ガツガガガガツガツ★ ガガガシガシガガガガシっ★ バシバシっ★ スパンっ★ ドドドドドドドスっ★ スパンっ★ ガガガガガガガガガガガガガシガシガシっ★ ガシガシっ★ ズバババババババババババシバシ バシバシっ★ ズボっ★ ガシっ★ ガツガツズゴっ★ ゾルダ 「すっ、すげー!」 が、次の瞬間! ガシっ★ こういちが初めて左腕で黒マント男の右ハイキックを受けた! そして! ズッゴォーーーン !! 『ぐわっ』======>>> 強烈な右のミドルキックをお見舞いしたこういちっ! 吹き飛ぶ黒マント男っ! その体は、なんと腕を組んで戦況を見つめるスナーグに向かって一直線っ! 瞬きする間も無く一瞬にしてスナーグの目前に飛んで行くっ! が、 スルスルスルζζζζζ パシっ ザウバー 「うっ・・・・」 ゾルダ 「なんだ・・・・あの動き・・・・ 」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「つ、繋がってたアル・・・・」 黒マント男の横に立ち、片手で背中を支えている姿が目に飛び込んできた。 ストン。。 (ブラックが片足を地面に付けた) 横目でスナーグを見る黒マント男。 [黒マント男] 「くそっ・・・・」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「なんという連中なのであろうか・・・。」 ゆうすけ ( スナーグ、あいつの動きの一端を垣間見ることが出来た、、、、がなんだ、あの移動前の姿を 残しながら次の場所に移動するあの残像は・・・ 全部繋がって見えるじゃないか・・・。 瞬間移動のそれともまったく異なる・・・・。 それに、Ryuichi (ブラック) が避けられない程の こういちが蹴り飛ばした勢いを片手で 受け止めるとは・・・・ ) ゆうすけ 「で ザウバー、やつらは居るか?」 ザウバー 「見えないのは変わらないが、本当に居ないみたいだぜ。」 ゆうすけ 「移動したか。」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「大丈夫アルか?」 ゆうすけ 「あぁ。あとはやつらの実力を信じるだけだ。」 丘の下では、 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「なんという戦い・・・」 この序曲とも言える始まった戦いに、ゆうすけが本音をぶつけた。 両手を口元に運び、 ゆうすけ 「こういち、や、やめてくれ・・・ 俺たちの敵にならないでくれ! 正気に戻ってくれ! こういちーーー!」 それを聞いたこういち、次に斜め上方のザウバー、ゾルダ、峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)、 そしてゆうすけに視線を向けて、 なんとっ! 左手を右わき腹の辺りに水平に出し、少し指先を丸め・・・ のモーション、 そして 引いていた右手拳を4人に向かって素早く打ちぬいたっ >>>ズボーーン! ザウバー 「ふざけろっ!」 ゾルダ 「くっ」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「なっ」 V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V \|/ズボーーン 4人の居た足元の丘が突然破裂した! 根こそぎ無くなり地形が変わってしまった程! V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V 瞬時に移動した3人と一人であったが、 ズッゴォーーーン !! ======『ぬわっ』>>> V ズバっ☆ V なんと、ザウバーが移動し終えたそこへ、既に移動していたこういちの重い蹴りが飛んで来て おり見事に飛ばされたのだった! 続けてセルフィー、西艶 凌紀(さいえん りょうき)に向かっても一発ずつ、 更に、他とは比べ物にならない素早いモーションで今度はスナーグ、黒マント男に向かっ て南流空撃波をぶっ放したっ! >>>ズボーーン! >>>ズボーーン! >>>ズボーーン! 何か戸惑いのあるこの二人、 セルフィーは両手を前に差し出し、握っていた拳をパッと開いて防御。 西艶 凌紀(さいえん りょうき)も両手を前にかざしてドデかい水壁を出現させる。 \|/ズボーーン \|/ズボーーン [黒マント男] 「くっ」 サっ☆ スルスルスルζζζ \|/ズボーーン 二人の居た地面が吹き飛び、散乱する土砂、舞い上がる砂塵の後には巨大なクレーターが。 セルフィーと西艶 凌紀(さいえん りょうき)は防ぎきるも、体は後方にズリ下がっていた。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ふはははははは いいぞ、いいぞ この様だよ、お前たちの顔が引きつるこの姿。」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)と共に移動していたゆうすけ、この言葉にも横目でしっかり と見つめて聞いていた。 ザウバー 「このやろぉぉぉぉ!」 V ズバっ☆ V -つづく- (面白ければ笑えばいい) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月17日 14時53分11秒
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