カテゴリ:第四章 4-481 ~ 560 話
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イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「お、おのれぇ、ゆうすけぇぇぇぇ・・・・ ・・・・ だが、どんなに準備をしたとしても数が違う。 いくら魔物と称されていても、疲 労には勝てぬ。 そして弾薬類、物理的なモノとて底を付く、そんな数なのだよ、 圧倒的な。」 まさに、計画通りの手際の良さで、透明な生物を撃退していた。 そこは激しい死闘が各所に繰り広げられている合戦の上を行く戦場と化している。吹き飛び なぎ倒される木々、地面には数えきれないクレーター、木々の火災も無数に。空を黒く染め た空軍の勇士たち。 魔物達の持てる力を余す事無く注ぎ込み、この世とは思えぬ光景がそ こで展開されていた。 しかし、時間が経つにつれ、 ミスト作り役の水軍兵 「もっと大量に送れ! 造作池が空になるぞ!」 池から池へのリレー係水軍兵 「源からの配給が追い付かん。」 そして空では、 [空軍長]大 空飛(だい こうひ) 「どうしたっ」 空軍兵 「球切れのようです。」」 そして地上でも、 [火軍長]欧陽 濡(おうよう じゅ) 「はぁ、はぁ、 こ、こいつら、何人で攻めてきてやがる・・・。 過去に無い数を倒しているのに・・・ はぁ、はぁ・・・ 」 火軍の勢いもかなり褪せてきている。 木軍すら、 [木軍長]仲孫 斥(ちゅうそん せき) 「くそぉ、このままでは木々が丸裸になってしまう・・・」 蛸足根呪縛っ! 火軍と共に戦っていた土軍兵も、 土軍兵 「くそ、丘を、、、丘を越えられてしまう・・・ 」 そう、圧倒的な数にモノを言わす透明な生物達は、一部突破して丘を越える者も出てきた。 だが越えた丘の下では、 「奈落穴っ!」 ズボっっっっ ┐┐┐┐ ┌┌┌┌ [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「待ってたぜ♪ おれ様の出番到来だぜ!」 チョウ・ギョッキ 「そぅそぅ、丁度待ちくたびれていたところだっ! [死神の狂剣]、このギョッキ様が 相手してやるよーーーっ! 」 テイ・チョンミン 「あたいも居るんだから! とぉぉりゃあっ! 」 おぼろげに見える生物に突撃し、次々と素早く、そして豪快に切り刻んでいく。 先読みをした波状的なモノ凄い防衛力だ! 次第に見える生物のがれきの山が形成されていく、、、、が、こちらも時間が経つにつれ、 チョウ・ギョッキ 「ぐわっ み、見えねーのも交じってんぞ!」 テイ・チョンミン 「げふっ はぁ、はぁ、 く、くそぉ・・・・」 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「水軍! なんとかなんねーのかよっ」 ミスト用、池の淵の水軍兵 「ダメです! まもなく水が底を尽きます!」 ~ ~ ~ イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「・・・・ ・・・・ だが、どんなに準備をしたとしても数が違う。 いくら魔物と称されていて も、疲労には勝てぬ。 そして弾薬類、物理的なモノとて底を付く、そんな数なのだよ、 圧倒的な。」 ゆうすけ 「うん、だよね。 5万5千にも及ぶ数、、、、戦国時代ですら一方から戦闘で突撃して一斉に ドンパチした事が無い数だ。 短期決戦、疲労も球切れも想定しなきゃね。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「なんと、数字も把握しておるか・・・。 こ、こやつめ・・・ なら計算も想定もできる貴様が、それを聞いてもなぜ平然としていられる!」 ゆうすけ 「簡単な足し算さ。 気が付いてないのはそっちさ。 こちらの駒、まだ全員じゃないよね (^_-)-☆ 」 ~ ~ ~ ミスト用、池の淵の水軍兵 「ダメです! 供給が間に合いません! まもなく水が底を尽きます!」 [土軍長]杜 土俊(と どしゅん) 「くそ、どれだけ倒したと思ってんだよ・・・・。」 「奈落穴っ!」 ズボっっっっ ┐┐┐┐ ┌┌┌┌ チョウ・ギョッキ 「バラ撒く範囲が広すぎんだ・・・ ミスト状になると水は大気にのまれ易い。」 「ハイ、ハイ!」 テイ・チョンミン 「その損失 多いのか・・・。」 「とりゃっ ふんっ」 会話中も前方から波の様に押し寄せる大群が、容赦なく襲ってくる! ~ ~ ~ ゆうすけ 「居るだろう、、、、 ラスボス★ が~♪ 」 ~ ~ ~ 空軍兵 「!! 軍長、見て下さい! あそこ!」 空軍兵が指し示す一部の地域から、突如 巨大な砂ぼこりが舞い上がり始めたっ! 丸でそこで爆発でもあったような舞い方! その範囲がスーっと丘に向かって突き進んでいく! [空軍長]大 空飛(だい こうひ) 「あ、あれは! しかし な、なんて範囲と速度だ!」 そう、次々と舞い上がる 幅 300m はあろう薄茶色の砂ほこり。 その頭が空軍兵の飛行速度と 変わらない速さで丘に向かってグングンと伸びていく。 そして! ガシ ズカズカズカっ バシっ ドン バババババババババババババシバシ ガシガガガガガガガガガシガシ ズゴーーン ズズズズズカドンズカっ ズカズカ バシっ ドン ズババババババババババババババババシバシ チョウ・ギョッキ 「うわっ・・・・」 テイ・チョンミン 「なっ・・・・」 ズカズカドンズカっ ズカズカ バシっ ドン バシバババババババババシバババシバシ ガシガガガガガガガシガシガシ ガシ ズカズカズカっ バシっ ドン バシバシババババババババシバシ ズゴ バスババババシ スボっ ズコーーン ズカズズズズズズズカ バシっ ドン バシバシ ドン バシバババハババシバシ ガシガシガシ 丘下で戦う者達にもそれは一瞬の出来事で、見えない生物が倒される打撃音に続き、巻き上が る砂ほこり。 戦闘音は次第に遠ざかっていった・・・。 空軍兵 「凄いです、丘から大きな円を描き、渦巻きのように中心に向かって進んでいますっ!」 [空軍長]大 空飛(だい こうひ) 「な、なんという戦いぶり・・・・。」 ガシ ズカズズズズカズカっ バシっ ドン バシババババババシバシバシ ガシガシガガガガガガシガシガシ ズゴーーン ズボボボボボボボカズカドンズカっ ズカズカ バシっ ドン ババババシバシバシバシバシ ガシズゴガシガシガシ ズゴーーン [火軍長]欧陽 濡(おうよう じゅ) 「えっ・・・・」 [木軍長]仲孫 斥(ちゅうそん せき) 「なっ・・・・」 ズカズボボボドンズカっ ズカズカ バシっ ドン バシバババババズゴっバシバシ ガガガガガシガシガガガシガシ ガシ ズカズズカっ バシっ ドン バシババババババシバシ ズゴ ズボボボバスバシ スボっ ズコーーン ズガガガガカズカ バシっ ドドドドン バシバシ ドン バシバシバシババババシバシ ガシガシガシ [空軍長]大 空飛(だい こうひ) 「この広大な範囲の、それも数えるに遠く及ばぬ軍勢、更にそいつらは見えぬというのに・・・」 空軍兵 「お、恐ろしいお方です・・・。 ものの数分で・・・・。」 ~ ~ ~ ゆうすけ 「居るだろう、、、、 ラスボス★ が~♪ 」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ラ、ラスボスだと !? 」 セルフィー 「ラ、ラスボス・・・・ くっ、あの時の女か !? 」 黒マント男 「ふっ、ラスボスか。」 ザウバー 「ちげーねーな。。。」 ゆうすけ 「ミカール、分析があまいぜ。 こういちを手中に、そして数揃えて安心してたんだろうが、こちらの戦力に見落としがあ るようだぜ。」 こういちは目線だけを移した。 なんとそこへ! 彡サッ☆ ザザザ彡彡彡 突然、砂塵が舞い上がり一同の目線が釘付けになった。 セルフィー 「なにっ!」 一陣の風で砂塵が流され、徐々に見えてきたのはチャイナ服、そのスリットから片脚を横に 出し腕組みをした一人の女性。 そう、現れたのはこの人、 和恵姉さん 「ふぅ。。。 おまたぁ~♪ あら、ゴンちゃん。 遊びに来てたのね (^_-)-☆ ゆうすけっ! 誰がラスボスだって~?」 ゆうすけ 「ぃぇ、、、、それはそのぉ、、、話の流れというか ・・・・ ^^; 」 セルフィー 「てめぇ、その言い方はやめろって言っただろー!」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「く、くぅぅ・・・、あ、姉貴か・・・・。」 ゆうすけ 「ミカール、資料が豊富にあっても活用出来なきゃな。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ゆうすけぇ・・・。 だが圧倒的なあの数(を・・・・)」 和恵姉さん 「ゴメン、片づけて来たわよ、新顔さん。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「な、な、なんだと !! 」 和恵姉さん 「チュウランの所の兵が一割かな、減らしてくれてたから、案外早く終わってしまったわ。」 ゆうすけ 「一割なんて誤差ぢゃん。。。 (^ε^)ププ 」 和恵姉さん 「ゆうすけっ、 なんか言った?」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「あ、あの数をお一人でっ !? 」 黒マント男 「気砲も使わずにだと、けっ、ふざけた女だ。」 和恵姉さん 「あら、ふざけてなんてないわよ♪ 汗まみれで必死に えぃえぃっ てやったんだから~。」 ゆうすけ 「一つも汗かいてないぢゃん。。。 (^ε^)ププ 」 和恵姉さん 「ゆうすけっ!」 ゆうすけ 「し~ましぇん・・・・」 黒マント男 「貴様らの漫才はどうでもいぃっっ! 早くこういちとやらせろっ そこをどけっ!」 和恵姉さん 「そうはいかないわ。 催眠術に掛かるなんて なにやってんだか・・・。 だから、身内の私が目を覚まさせてやるの。 退くのはそっちよっ!」 黒マント男 「なにっ 姉貴がこういちと遣り合うだとっ 」 和恵姉さん 「黒いの君、分かったら道を退きなさい。」 ( 右手で2回払うしぐさをした ) イルミナルディー[秘密結社]ミカール ( ふっ、作戦が狂ってきたが 姉貴とこういちの潰し合い、一興だわい ) 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「見せてもらおう。」 黒マント男は、にがり潰したような顔で一歩下がった。 それを見た和恵、スタスタと歩をこういちに向け歩き出した。 大勢の見守る中を。 ゆうすけ ( く、姉さん、こういち・・・・ ) ゾルダ 「姉貴とこういちだってよ・・・」 ザウバー 「見モノぢゃねーか。」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「お姉さまの攻撃なら、目を覚ますアルか?」 ザウバー 「どうかな・・・。 ゆうすけ連れて離れてな。 ここだと火の粉食らうぜ。」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「はぃアル。」 V ズバっ☆ V 和恵姉さん 「こういち、お仕置きよ。普段の練習にあらず。 覚悟しなさい。」 近年にない真剣な形相に変わる和恵。 そしてなんとっ! 『はぁぁぁぁぁ』 -つづく- (おぃおぃ、マジだぜ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月09日 16時25分25秒
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