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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2017年01月30日
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.
和恵姉さん
  「こういち、お仕置きよ!
               普段の練習にあらず、覚悟しなさい!」

 近年にない真剣な形相に変わる和恵。 そしてなんとっ!
       『はぁぁぁぁぁ


ぶぉっ


┗┗┗\\\ドッゴーーン/// ┛┛┛



 突如[気]を発した和恵、すると辺りが一変したっ!
 別次元の[気]を高めた和恵、爆風の如く物凄い空気の流れが起き、地面を水爆でも破裂した
 かのような土ホコリの波紋が幾重にも巻き起こったっ!

セルフィー
  「なんだとっ」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「ぐっ、こ、この力はっ」

ゾルダ
  「おぃおぃ、マジだぜ。」
ザウバー
  「手を抜かねーか・・・」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「くっ、さすがだ。 噂にたがわぬこの力・・・。」

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「ぬっ !? 」

 皆一様に、腕で顔を覆うような姿だ。



┗┗┗\\\ドッゴーーン/// ┛┛┛



 丘の斜面の土砂、岩などがその凄さにどんどん巻き上げられていく。 先ほど突き刺さった赤
 マント男と緑マント男、黄色マント男が気絶したままの姿が土砂が削がれて見えてきたが、そ
 のまま爆風にのまれて一緒に砂ぼこりと共に空中に飛ばされてしまう。
 こういちにやられたキジュロはというと、かなり奥深くまで突き刺さっているとみえ、穴だけ
 でその姿は見えないままだ。

黒マント男
  ( スナーグの手前、おれすら[気]を高めずに臨んでやったというのに姉貴め、そこまでや
    るかよ・・・・ )
和恵姉さん
   ( こういちを一番知っているのがこの私。 だから先に[気]を高めておかないと、もし
    最初から本気で来られたら今のこういち、こちらが危ないわ。 )

 和恵の放つ[気]は、丘とは反対側の木々をも根こそぎ天空に舞い上げる。

セルフィー
  「うぉっ、南流の陳家・・・・ ここまでの力があるかよ・・・・。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「くっ、総本山対極試合、これではどれだけ鍛えた格闘家と言えども生身の体。 こんな力
   の前に叶うはずもない。」

 思い思いに心境を口にする面々。
                 ピシピシ ピシピシピシ
 一方のこういち、和恵のその[気]を受け、服はなびき、髪の毛が後方へと流れ、そして土砂
 や砂ぼこり、木々の枝葉が顔や体を打ち付けてもピクリとも動かない。

 和恵はどんどんと歩を進め、こういちの目前に迫った。 そして歩を止める事なくこういちの
 真ん前に立ち、
    『ハィっ! 』
               ズコーンっ★

 重い一発の拳をこういちの顔面、頬にブチかました
 こういちの体が 12m ほど立足をそのままに地面を引きづりながら動いた。その様は、まるで
 重機が突き刺さった電柱をそのまま引きずったかのように深くそして盛り上がっていた。
 顔は打たれた向きに傾くも目線は和恵を見据えたままだ。

黒マント男
  ( ふざけろっ 姉貴は[気]を上げてるってのにあいつ・・・・ )

 ゆっくりと顔を起こしたこういち。 目線を和恵に向けたまま体を半身になるように立ち位置
 を変える。

和恵姉さん
  「まだ目が覚めないの・・・、なら・・・・」 (ゆっくりなモーションで構えた和恵! そして、)


 ハイハイハイ、ハイ、ハイ、おぉぉぉりゃぁぁぁっ! 』

ムカッスパンっ★ ムカッガシムカッガガガガシムカッガシっ★ムカッ        サッ☆
     ムカッドスドス ガガガガガシっ★ムカッ
       サッ☆台風

 ムカッバシバババババババババシムカッバシムカッババババババババババシっ★
            ムカッガツムカッムカッズガガガガガガガガツムカッガツ★ムカッ  サッ☆台風
     ムカッガシっ★

バシムカッバシムカッムカッズバババババババババババババシバシっ★ムカッ サッ☆台風
   ガシっ★
        ムカッガツムカッズボボボボボボボボガツムカッガツ★

  ムカッガシムカッムカッガシムカッガシっ★ムカッ サッ☆台風
           ムカッスパンっ★ムカッ サッ☆台風
    ムカッガガガガガガガガガシっ★ サッ☆

 ムカッスパンっ★ ムカッガシムカッムカッガシムカッズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴガシっ★ムカッ
         サッ☆
                 ムカッガシムカッガシっ★ムカッ
       サッ☆台風

   ムカッバシバシムカッズボボボボボボボボボボボボボボボボボボボバシムカッバシっ★
        ムカッガツムカッムカッガツムカッガツ★ムカッ サッ☆台風
 ムカッスパンっ★
     ムカッガガガガガガガガガガガガシムカッムカッガシムカッガシっ★ムカッ サッ☆
                  ムカッガシムカッガシっ★ムカッ
       サッ☆台風

 ムカッドスドス ズボボボボボボボボボボバシバシムカッババババババババババババババババババババババババババシムカッバシっ★
               ムカッガツムカッムカッガツムカッガツ★ムカッ サッ☆台風
              ムカッガシっ★

     ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴバシムカッバシムカッムカッバシバシっ★ムカッ サッ☆台風 ガシっ★
    ムカッガツムカッガツムカッガツ★

 ムカッガシムカッムカッガシムカッガシっ★ムカッ サッ☆台風
         ムカッスパンっ★ムカッ サッ☆台風
             ズボボズボボボボボボムカッガシムカッガシっ★ サッ☆

   ムカッスパンっ★ ドスドス
     ガガガガガガガガガガガガガガガガガガムカッガシムカッムカッガシムカッガシっ★ムカッ サッ☆
           ドスドスムカッガシムカッガシっ★ムカッ
             サッ☆台風

        ズバババババババババババババババババババババババババババババババババババババ ムカッバシバシムカッバシムカッバシっ★
       ムカッガツムカッムカッガツムカッガツ★ムカッ サッ☆台風


 もの凄いラッシュの和恵っ! 一撃一撃が重く、且つ素早いっ!
 こういちもこればかりは受け太刀、受け流しと今までとは異なった防御を見せる、そして、
 最後は強烈な回し蹴りをお見舞いする和恵っっ

 とおぉぉぉりゃぁぁぁっ! 』

                    ムカッガシっ☆ぱー

 一同が唖然とする。

 その強烈な蹴りを、それも[気]を高めた和恵の蹴りをなんと、[気]を高めないままで両手
 でガッチリと掴み止めたこういち。

 そして、和恵から目を逸らさないまま、、、、
   ムカッ =======ズコーーーーンっ★
 『うぐっっ』

 次の瞬間、なんと和恵がこういちの蹴りで飛ばされたっっっ
                  ザザザザザザザザ、、、、、ダッシュダッシュ
 着地した地面に両足で踏ん張り、砂ぼこりを巻き上げながらかなりの距離を引きずって片手を
 地面に付いた姿勢で止まる。

セルフィー
  「な、なんだ あのガキっ! 女は[気]を上げた陳家だぞ!」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「ま、まさか・・・・ こ、このお二人・・・、二人が伝承者なのか !? 」
ゾルダ
  「やっぱスゲ~☆」

 離れた所にゆうすけと居たこの娘も、

峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
  ( ゴク・・・ )

 声にならず、瞬きせずにただ生唾を飲み込むだけ。

 隣のゆうすけはというと、陽江にズボンのベルトを掴まれて支えられ、強風と舞い上がる砂ぼ
 こりを腕で顔を覆うようにしながらも、次元を超えた姉弟対決より、スナーグ、ミカールに視
 線を集中させていた。

 その目線の先では青マント男が両手を前に出し、見えない[壁]を己とスナーグを守る様にし
 ている姿、そしてミカールも片手をお腹の前で手を正面に向けて開き、半球状の見えない[壁]
 を作り、土砂などを防いでいる姿があった。
 見えずとも、どちらも弾かれるモノの軌道がその形を現している。

 そんな中、ギアを更に一段上げた速度で再びこういちに突っ込む和恵っっ!

 こういちーーーっ  目を覚ませぇぇーーー!

 ムカッスパンっ★ ムカッガシムカッムカッガシムカッガシっ★ムカッ サッ☆
               ムカッガシムカッガシっ★ムカッ
      サッ☆台風

 ムカッバシバシムカッバシムカッバシっ★
             ムカッガツムカッムカッガツムカッガツ★ムカッ サッ☆台風
    ムカッガシっ★

     バシムカッバシムカッムカッバシバシっ★ムカッ サッ☆台風 ガシっ★
       ムカッガツムカッガツムカッガツ★

  ムカッガシムカッムカッガシムカッガシっ★ムカッ サッ☆台風
           ムカッスパンっ★ムカッ サッ☆台風
  ムカッガシムカッガシっ★ サッ☆

 ムカッスパンっ★ ムカッガシムカッムカッガシムカッガシっ★ムカッ サッ☆
                ムカッガシムカッガシっ★ムカッ
     サッ☆台風

   ムカッバシバシムカッバシムカッバシっ★
             ムカッガツムカッムカッガツムカッガツ★ムカッ サッ☆台風

 ムカッスパンっ★ ムカッガシムカッムカッガシムカッガシっ★ムカッ サッ☆
                ムカッガシムカッガシっ★ムカッ
      サッ☆台風

 ムカッバシバシムカッバシムカッバシっ★
             ムカッガツムカッムカッガツムカッガツ★ムカッ サッ☆台風
            ムカッガシっ★

   バシムカッバシムカッムカッバシバシっ★ムカッ サッ☆台風 ガシっ★
      ムカッガツムカッガツムカッガツ★

 ムカッガシムカッムカッガシムカッガシっ★ムカッ サッ☆台風
          ムカッスパンっ★ムカッ サッ☆台風
              ムカッガシムカッガシっ★ サッ☆

   ムカッスパンっ★ ムカッガシムカッムカッガシムカッガシっ★ムカッ サッ☆
      ムカッガシムカッガシっ★ムカッ
             サッ☆台風

         ムカッバシバシムカッバシムカッバシっ★
             ムカッガツムカッムカッガツムカッガツ★ムカッ サッ☆台風

 再びモノ凄いラッシュの和恵っ!


 そこへ・・・・、
                    V ズバっ☆ V


西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「ん !! 」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
  「えっ、誰・・・・?」

 和恵とこういちの動きがピタっと止まる・・・・。 和恵はなんと突如[気]を戻し静観した。
 霧雨のように舞い落ちる砂ぼこりの中、舞い上がっていた木々、岩などが急に投げ出されるよ
 うに辺りに落下を始めた。

                 ドスン ガスン  ドンドスン
        ゴスン ガスン ガサン  ゴロゴロ・・・
                          \ /ガスン

セルフィー
  「ふん、出てきたか。」
イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「初めて見る顔だ。」
ザウバー
  「おっ。」

 突然現れた男。
 ガタイは大きく腕、足が太い。 首元には学ランのような高く首を覆う襟で興業用のような青
 いマントを背負っている。 服装はTシャツに黒のオールドタイプなプロレスパンツといった
 出で立ち。 露出しているところはドス黒い体の色をし、靴はチョーカータイプで足首まで紐
 で結ばれている。
 砂ぼこりの舞い降りる中、マントをなびかせながらゆっくりと辺りを見渡した。

ゆうすけ
  「やっと姿を見せたか。」
セルフィー
  「今頃到着か、のんきだなぁ。」

 『総帥っ!』

 スナーグと青マント男が片膝でしゃがみ、頭を下げた。
 とうとう白昼堂々と姿を現した暗黒組織の総帥。

ザウバー
  「久しいな。 なんだ、生きていたのか、クラウス。」

総帥 クラウス/(改め)????総帥
  「ほぉザウバーか、元気そうだな。 なんだはねーだろう。 幸い、見ての通りだ。」

 なんと、総帥はあの Spec-3 、ザウバーの旧友のクラウスであった。

峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
  「クラウス・・・って? 知らないアル。」
ゆうすけ
  「暗黒の組織、ザウバー達の元居た組織の同僚の男だ。 初期 Spec-3 の古株だ。」

ザウバー
  「にしてもお前、総帥だぁ~? えらく出世したもんだ。」
総帥 クラウス
  「あぁ、上の者が誰もいなくなっちまったからな。誰かが引率してやらないとよ。
   それにお前達が抜けるからこうなったんだ・・・。」
ザウバー
  「ちげーねー。」
ゾルダ
  「まっ、組織に縛られるのがイヤでフリーの旅人をやっているがな。」
総帥 クラウス
  「また一緒にやらんか?」
ザウバー
  「スカウトか。 いくらくれるんだぁ~? 俺達はそーとーな高額になると思うがな。」
総帥 クラウス
  「まっ、その気はねーんだろうがよ。 払ってたら会社つぶれるだろうぜ。お前らの額じゃ
   な。」
ゾルダ
  「うれしいねぇ、分かってんじゃねぇか。 だがよクラウス、お前その顔・・・・」

 そう、クラウスの顔、ザウバー、ゾルダ、そして峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)と同様に、
 歌舞伎役者の化粧のような黒と赤のラインが右目下から頬にかけてはっきりと見えた。

総帥 クラウス
  「悪いな、お前らの専売特許じゃねぇんだ。 ニース博士から貰って施術させてもらったっ
   て訳だ。」
ザウバー
  「だな、良く似合ってるじゃねーか。」 (あまり驚くそぶりのないザウバー)

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「初めて見るヤツだ。 総帥さんか、敬意を表したいが いいところを邪魔しおって。」

総帥 クラウス
  「なんだテメーは?」
イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「私は、イルミナルディー[秘密結社]ミカール。」
総帥 クラウス
  「知らんな。」
イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「ふん、無知なんだな。 まぁいい。それよりあの二人の戦いを止めおって。」
総帥 クラウス
  「止めた? 二人の戦い・・・?  ん・・・・
          ( 辺りをゆっくりと見渡し、一人の少年の所で顔が止まった )

                          !! こ、こういちっ!」

 目を細くしてクラウスを見つめるこういち。





                              -つづく-


第4-491話 ミカールの波状攻撃 -08 へ
 (こいつらふつうじゃねぇや)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月09日 16時28分06秒
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