カテゴリ:第四章 4-481 ~ 560 話
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ゆうすけ 「クラウス、以前あんたが壊して出入り出来たのも、その条件にハマってたからさ。 今日では無理。更に洞窟の入り口、塞がせてもらったよ。 今頃 Spec -03 さん達は、 酸欠でのた打ち回っているかもしれないぜ。 早く助けてあげないと全滅するよ。」 総帥 クラウス 「うぬぅ、くっそぉぉっ」 V ズバっ☆ V ゆうすけ 「以前、自分が行ったことのある場所には移動できるんだったな、ザウバー。」 ザウバー 「その通りだ。」 ゆうすけ 「造った蓋、壊した後にぞろぞろと出てくるかもな。 遊び相手が。」 ゾルダ 「ん?」 ゆうすけ 「それに、クラウスに話があるんとちがうか?」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「お誘いみたいアルよ♪」 ザウバー 「けっ、行ってくらぁ。」 V ズバっ☆ V ゾルダ 「おれも。」 V ズバっ☆ V ゆうすけ 「さて待たせたなミカール、そう言う事だ。 青龍湖、仮にこちらの戦力が誰も居なくても、 残念ながら中には入れなかったってこと。 情報屋さんから聞いてなかったの?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「くそぉぉ・・・ 」 ゆうすけ 「そしてもう1っ。 今日のお前さんの行動で、資料が一つ増えたよ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「何がだ・・・。」 ゆうすけ 「おまえの立ち位置さ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「立ち位置だと・・・?」 ゆうすけ 「あぁ。 まっ、資料ってだけ だけどね。。。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「うぬぅぅぅ・・・・ 」 ゆうすけ 「あっ、そぅそぅ お二人さん、、、、 お疲れ、もういいよ。」 それを聞き、和恵がこちらに向き直り スタスタ と歩を進めて戻って来た。 そして立ち止まり、片脚をチャイナのスリットから横に出し、腕組みをして黒マント男に視線 を向ける。 黒マント男 (ん・・・?) セルフィー 「なんだ・・・?」 ゆうすけ 「団長さん、もう少しお付き合い頂きましょうか。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「 ・・・・ 」 ゆうすけ 「まず、あなたは何者ですか? 他の5レンジャーマント男達の持つ[気]と全く異なる気質らしいので。 そうだよな、こういち。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「えっ !? 」 黒マント男 「何っ !? 」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「 !? ・・・・ 」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ん・・・・ !? こういちだぁ?」 こういちは、背負っていた剣の結び目を指でつまんでゆっくりと解いた。そして剣が収まった ままの鞘を握り、そのまま横に投げ捨てた。 ひょ~い ガシャン こういち 「あぁ。 全然違うね。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「ナンちゃん・・・ 催眠術に・・・」 衣服のホコリを払いながら、 こういち 「しゃべらないのは辛いなぁ・・・。 姉ちゃんのは中々効いたよ。」 ( "ポン "ポン ) イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「さ、催眠術が効いてない !? 」 セルフィー 「芝居してたのか?」 ゆうすけ 「ぃゃ、最初はおれも半信半疑だったさ。 剣を背負う姿と戦いぶりを見るまではな。 _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ 『こういち、聴こえてるか? どうやらお前が寝ている隙に透明なやつらの大将、イルミナディーのミカールとかい うやつに催眠術を掛けられたらしいぜ。俺も軟禁状態で掴まってしまったよ・・・。 だがヤツら、 俺がこういちと連絡できることを知らないだろう。 まず、お前が我々の前に姿を現した時に本当に催眠術に掛かってしまったのか、そうでな いかを見分けたい。 その印として、 その一、 忍者のよくやるように背中に[剣]を担いでくれ。こちらの風習には無いからそれで見分 けがつく。 その二、 そして催眠術に掛かってなかったとしてもやつの指示通りに動いてくれ。こちらの仲間と ぶつかる事があっても手を抜き過ぎず、そしていつもとちがう [冷酷なこういち] とし て対処してくれ。 催眠術に掛っていない事を願うよ。 相手をだますには、まず味方から・・・だ。 頼んだぞ。』 _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ってことさ。こういちは武器を持って戦わない。 それに剣を背中に担ぐ・・・なんてこ とは今までにやったことが無い。無意識でも、そんな姿はしないという事。 つまりその姿は、催眠術には掛かっていない、おれの指示に従っている、 いつもの こういち って事さっ! 」 ミカールは驚くあまり、声が出ない。 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「 !? ・・・・ 」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「凄い !! 」 黒マント男 「騙しやがったな !! 」 和恵姉さん 「私も知らされてなかったのよ・・・。 拳を交えてた時に気が付いたわ。」 黒マント男 「嘘だっ! [気]まで高めてやりあってただろうに!」 和恵姉さん 「そりゃそうよ、本当に催眠術に掛かってて、本気で来られたら困るもの。」 黒マント男 「じゃ何故っ!」 和恵姉さん 「普段の練習通りだったからよ、受け方が。 そ・れ・に・♪ こちらが[気]を高め、こ ういちはそのままでやるのが今の練習内容よ。」 黒マント男 「なんだと!」 ( こういちの、あの増していく強さはこの姉貴を相手に・・・。 ふざけやがって・・・・ ) 和恵姉さん 「ゆうすけ! 私にくらいは教えておきなさいっ!」 ゆうすけ 「す、すいません・・・。 ( 申し訳けなさそうにした後、ミカールに向き直り、 ) ミカール、おれとこういちは遠距離でも通信が出来るのさ。 だから、おれを引き離して も全くの無駄ってこと。 それに、こういちは催眠術に掛かったのではない、ただの昼寝 だ。 意識の無い者には催眠術ってのは、掛からないのさ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「うぬぬぬ、お、おのれゆうすけぇ・・・・ くっ、くっっ、 だが・・・・ き、今日は引き上げる。」 拳をグッと握りしめ、言葉を残して次第に姿が見えなくなるミカール。 ゆうすけ 「まだあんだろ・・・・。」 こういち 「ってことで団長さん。 少し手合せさせてもらおうか。」 セルフィー ( な、なんてやつらだ。全拳武道団の進軍も、訳のわからんヤツらも軽くあしらい・・・ ) 西艶 凌紀(さいえん りょうき) ( 全拳武道団の猛者たちや姿の見えぬ生物の大軍団も軽くあしらい、裏の作戦も全て見抜い た上でメインの目的は大竹林寺の防御だけにあらず。この団長との手合せもとは・・・。 ) 青マント男 「そうはいかん。 我らがお守りする役目、果たさせてもらう。」 黒マント男 「その通りだ。」 身構える二人。 スナーグは横目でチラッと青マント男を見る。 ゆうすけ 「ふっ、残念だな。 お告げはまだ無いみたいだぜ。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「くっ・・・・ 」 そこへスナーグに向かって つか、つか と歩を進め出すこういち。 セルフィー 「おれは・・・」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「セルフィーとやら。 守る義務が無いのであれば、見学されていては如何だろうか。 もし、どうしてもとおっしゃるなら、私がお相手仕るが。」 セルフィー 「くっ、義務は・・・無い。 そうか、今は中に入れぬのか・・・。」 (脱力感を見せる) 二人、その場で腰を下ろした。 それを後ろ目に確認したこういち、和恵の横を通り過ぎたとたん、突如 スナーグに向かって 速度を上げて走り出したっ! ~ ~ ~ V ズバっ☆ V 突然、白氷山の鍾乳洞内の広く広がっていたスペースに現れるクラウス総帥。 全拳武道団 [北関東支部] 支部長 山神 大樹(やまがみ・たいじゅ) 「!! そ、総帥殿!」 『なんだって !? 』 岩壁とにらめっこしていた支部長、異人達が、気が付いた者からその場に片膝でしゃがみ、頭 を垂れ始めた。 全拳武道団 [北海支部] 支部長 慙愧(ざんき) 「総帥。」 全拳武道団 [信越支部 ]支部長 颯 駿(ハヤテ・シュン) 「総帥殿。」 全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ 「総帥殿。」 その姿を見て、 クラウス総帥 「うむ、お前ら大丈夫か?」 全拳武道団 [北関東支部] 支部長 山神 大樹(やまがみ・たいじゅ) 「はっ、わざわざお越しとは、お、恐れ入ります。 (少し息苦しそうだ。) ここまでた、辿り着きましたが、ま、まだ手形なる開閉器が見つからず・・・」 クラウス総帥 「そのようだな。」 支部長達、少し苦しそうな表情をしている者もいたが、まだ のた打ち回る 程の者はだれ一人 居なかった。 それを見たクラウス、再び辺りを見回し、記憶をだどっている様子。 そして中央やや奥の岩 壁に向かって歩き出す。 その前に辿り着き、岩壁を背にして中央へ歩き出した。 その様子 を無言で見守る支部長達。 そして立ち止まり、また岩壁に向き直る。 そのまま周りをぐるっと見渡し、また岩壁を見た。 クラウス総帥 「おい、誰かおれの正面の岩壁に立て。」 [北関東支部] 支部長 山神 大樹(やまがみ・たいじゅ)が、中ではクラウスに一番近くに 居た[東北支部] 支部長 ゲルヴァンツと目を合わせてうなづいた。 全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ 「はっ。」 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツは立ち上がり、言われるままにクラウスの立つ位置から真 正面に位置する場所に立った。 クラウス総帥 「うむ。 おれの記憶だと、以前俺がここに着た時、今この場所からあそこを目がけて蹴り をブチ込んだ覚えがある。 ヤツが立っているのが扉の場所だった。」 『おぉ。。。』 クラウス総帥 「だが、その右側には手の形をした [彫り物] があった・・・。」 [信越支部 ]支部長 颯 駿(ハヤテ・シュン)が立ち上がり、ゲルヴァンツが立つ右側をくま なく見入る。 手で岩壁を撫でる仕草から、 全拳武道団 [信越支部 ]支部長 颯 駿(ハヤテ・シュン) 「手形の彫り物・・・ 見当たりません・・・。」 クラウス総帥 「うむ、どうもある条件が重ならないと、それが現れんらしい・・・。 おぃ、数人でその付近をブチ壊してみろ。」 『はっ。』 -つづく- (★☆ゴーーン 『ぐぇっ』) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月09日 16時32分27秒
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