■ ドラマ　永久の彼方へ

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黒マント男
　　「なにっ !?　」

　と、視線を斜め後ろの青マントに向けたが、その瞬間！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ズゴっ　　彡彡ドーーン


　こういちの後ろを既に走り出していた和恵の一撃を食らい、蹴り飛ばされてしまう！

黒マント男
　　「くそっ」

　不意を突かれた形だが、着地し視線を和恵に向ける。

和恵姉さん
　　「あなたの相手はこの私よ！　何度言ったらわかるの。」
黒マント男
　　（ こういちのやろう、なんて速さだ･･･　このおれを完全に振り切るだと！ ）

　振り返り思う時間が黒マント男のタイミングを遅れさせていた。

　　　　　ズゴっ　　ドスドス ガシっ　　ガシガシっ

　和恵の打撃が既に飛んできている。　いくつか食らい、受け太刀もするが、

和恵姉さん
　　「遅いっ！」
黒マント男
　　「くっ」
　　　　　　　　　　 ＝＝＝＝＝＝ドォーーーン彡彡　　　スタっ

　完全に後手に回っている黒マント男ことブラック。

～
　　～
　　　　～

　青マント男に一撃を食らわせたこういち、そのまま横に一歩踏み込みそのまま右の裏拳をスナ
　ーグに見舞う！
　　　　　　　　　　スルスルスルζζζ スルスルスルζζζ

　スナーグは［S］の字を描くように動き、こういちを目で追っていた。
　そのこういち、分身のようにいくつも姿を見せるそれとは異なり、一つの物体が伸びているか
　のようなスナーグのその動きの、元居た場所に逆の左手の拳をブチ込む！

　しかし、実態がそこには無く空を切る。　するとすぐさま一歩後ろへと小さくジャンプした。
　そこには、空を切ったはずの位置から右拳がこういちに向かって繰り出されていた。

　こういちは踏み込んで拳の出た位置に、そして［S］の字を描いた最終場所へも一発ブチ込む！
　なんとそれもこれも実像無く空を切った。

　大きく後方に素早くジャンプして止まったこういち。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ζζζスルスルスルζζζ||
　元の姿に戻るスナーグ。

こういち
　　「面白い動きだね。」
全拳武道団 ［本部］ 武道団長　スナーグ
　　「一撃も当てさせぬのはお前が初めてだ。」
こういち
　　「21発出してたよね。」
全拳武道団 ［本部］ 武道団長　スナーグ
　　「ほぅ、数えてたか。」

語り手：　「!!　なんということか！
　　　　　　語りの私をも上回るスナーグの打撃とそれを交わしていたこういちの動き (*o*|||
　　　　　　や、やり辛くなるではありませんか････ (^^|||」

　カァーーーん★　☆o★（ゆうすけに使うフライパンで）

利江
　　「語り手、しっかりしなさい！」

語り手：　「す、すいません････(T.T|||　ｨﾃﾃﾃﾃﾃ････　けっこう来るんですね、これ････」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ど、どこから出てくるんですか !?　）
利江
　　「何か言った？」
語り手：　「ぃ、ぃぇ何も･･･。　なんか和恵姉さんに似てきた気がします･･･」

　　　　　　　　カン　カァーーーん★
　　　　　　　　　　　　カン　カァーーーん★　☆o★（往復で）

語り手：　「な、なんで････」

～
　　～
　　　　～

　『うりゃゃゃっっ！　』

　渾身の両足飛び蹴りを見舞うっ！！
　　　　　　　　　　　　　＝＝＝＝＝ズボォーーーン＞★
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドスン　ガラガラガラ

　なんと！　一撃で目の前の強固な岩の蓋を粉々に粉砕したのであった！

　『す、すげぇ････ (*o*||| 』

　二人は唖然とするしかなかった。

クラウス総帥
　　「ふっ、こんなに差があるとはな。　こいつぁいい力だ。」

　そこへ、
　　　　　Ｖ ズバっ☆ Ｖ
　　　　　　　　　　　　　　　　Ｖ ズバっ☆ Ｖ

ザウバー
　　「無事に開いたようだなぁ」

クラウス総帥
　　「ふ、来たか。以前は３人でブチ壊したが、こいつぁもっとぶ厚かったぜ。」
ゾルダ
　　「それを一人･･･でか？」
クラウス総帥
　　「見ての通りだ。」
ザウバー
　　「数字が増えてるってことだろうな。　顔がオレ達と一緒の他に。」
クラウス総帥
　　「そうだ。ようやく開発された新作だぜ。
　　　だが、誰にでもなじむ代物じゃ無くなっててな、オレには たまたま ハマった様だ。」
ゾルダ
　　「さすが古株で体力の持ち主ってことか。」

全拳武道団 ［北海支部］ 支部長 慙愧（ざんき）
　　「総帥、この者達は･･･？」
クラウス総帥
　　「うむ、オレの元同僚だ。」
全拳武道団 ［東北支部］ 支部長 ゲルヴァンツ
　　「同僚？」
クラウス総帥
　　「この二人、以前は我が組織の幹部であった。
　　　だが放浪の旅を所望し、組織を離れたって訳だ。」
全拳武道団 ［北海支部］ 支部長 慙愧（ざんき）
　　「放浪の旅とは･･･。　幹部であったなら、また戻って総帥に力を貸しては下さ（らぬ･･･）」
ザウバー
　　「残念だがそいつぁ～断る。」　（話を被せながら）
全拳武道団 ［東北支部］ 支部長 ゲルヴァンツ
　　「何故に･･･。」
ゾルダ
　　「縛られるのが苦手でな、兄貴もオレも。」
ザウバー
　　「それにこいつは人の上に立っての指示が下手っぴだからよ、統率が取れんだろ。」

クラウス総帥
　　「ふっ 似た二人、兄弟揃って単独行動が好きだからな。」
全拳武道団 ［北海支部］ 支部長 慙愧（ざんき）
　　「しかし･･･」
ザウバー
　　「てめぇ！　オレに指図すんのかこらぁ～。」　（ キツく睨みつけるザウバー ）
全拳武道団 ［東北支部］ 支部長 ゲルヴァンツ
　　「ただ以前の同僚である総帥に協力してもらえんかと話している（だけ･･･）」

ゾルダ
　　「うるせーんだよっ！」
　　　　　　　　　　　ズゴっ　　＝＝ゴスーーン＞★

　いきなりブン殴られて、岩肌に叩きつけられたゲルヴァンツ！

全拳武道団 ［北海支部］ 支部長 慙愧（ざんき）
　　「手ぇ出すたぁどういう了見だっ！」
ザウバー
　　「おぃクラウス、こいつも遣っちまっていいか？」

クラウス総帥
　　「どいつもこいつも血の気が多いのがそろってやがる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　支部長、仮にもオレの友だ、少し控えろ。」
全拳武道団 ［北海支部］ 支部長 慙愧（ざんき）
　　「ですが、こいつらが先に手を出した･･･」
ザウバー
　　「だからなんだぁ～？」

　巨体である［北海支部］ 支部長 慙愧（ざんき）の胸ぐらを掴み、片手で空中に持ち上げる
　ザウバー、

クラウス総帥
　　「Spec-03 同士、やめておけ。 この二人は ＋α の力も兼ね備えておる。支部長の
　　　力では敵わんぞ。」

　しかしこの巨漢である故、今まで片手で胸ぐらを捕まれて尚且つ宙吊りになるという屈辱を
　味わったことの無い慙愧（ざんき）、見る見ると顔つきが変わり、歯を食いしばった形相で、

全拳武道団 ［北海支部］ 支部長 慙愧（ざんき）
　　「離せぇぇぇぇ、離さんかこらぁぁぁっ！」

　掴まれている手首を両手できつく握り、ギュウギュウとぞうきんのように絞り込む。そして
　それでも手を離さないため、右足の前蹴りで逃れようとした 慙愧（ざんき）！
　だが、

ザウバー
　　「喧嘩なら買ってやるぜっ！」 （目を細め）
　　　　　ボコっ
　　　　　　　　　 ＝＝＝＝＝＝＝＝ぐわぁぁぁ　　ゴスン★

　支部長 慙愧（ざんき）の蹴りが到達するより、ザウバーの逆の手の拳の方が早かったっ！
　岩壁に激しく激突する 支部長 慙愧（ざんき）！
　ゲルヴァンツ同様に全くピクリともせずに倒れてしまった。





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－つづく－


第4-495話　ゆうすけの知能　へ
　（オレかぁ～？　オレは兄貴の弟だ）


　　※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

　　　　また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。




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