■ ドラマ　永久の彼方へ

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セルフィー
　　「探してやるよ。」
イルミナルディー［秘密結社］ミカール
　　「付いてまいれ。」

　その場から二人が徐々に消えていった。

Ryuichi
　　「あのやろぉぉ･･･」

～
　　～
　　　　～

　その時、大竹林寺に侵入していた［ゾイド］達の姿が、一斉に消えていったのだった。

ゾルダ
　　「あれ !?　」
峨眉拳　棲　陽江（す ようこう）
　　「･･･消えた･･･」
ザウバー
　　「あきらめて連れて帰ったか･･･」
峨眉拳　棲　陽江（す ようこう）
　　「ふぅ･･･」　　（ 両手を膝に当てて脱力感を漂わす陽江 ）
ザウバー
　　「よくやったな。」
ゾルダ
　　「すげー闘志だなおぃ。　改めて見直したぜ。」
峨眉拳　棲　陽江（す ようこう）
　　「試武も含め、ガチでって中々チャンスないアル。　楽しいよ。」
ザウバー
　　「大したもんだ。」
　　　　　　　（ ザウバーは陽江（ようこう）の頭をﾎﾟﾝﾎﾟﾝと２回叩いて褒め称えた ）
ゾルダ
　　「一休みするか。」
ザウバー
　　「いや、飯しだ。」

～
　　～
　　　　～

エルニーニャ
　　「さて、他の者は探すどころか我々と一戦を交えたいとぬかしておるようだな。」
ラニーニャ
　　「たかが風持ち筆頭の分際でよく逆らえるね、このあたいたちに。」
ゆうすけ
　　「当たり前だろ。地球、いや太陽系を消し去るって言ってるヤツを前によ。」
Ryuichi
　　「だまって聞いてりゃいい気になりやがって。そっちがその気ならやってやる！」

　その時、

　　『ご到着、お疲れ様でした。』

ラニーニャ
　　「誰だ？」

　一斉に声のした方に視線が集まった。
　その視線の先、片膝で頭を垂れている［大竹林総元帥］チュウランが視界に飛び込ん
　できた。

［竹林総元帥］チュウラン
　　「申し遅れました、現在大竹林寺 総元帥を預かる チュウラン と申します。
　　　お出迎えにも遅れ、重ね重ねお詫び申し上げます。」

エルニーニャ
　　「うぬが現元帥であるか。　ミカールが何やら我のモノを探す輩が現れたと。
　　　説明せよ。」
［竹林総元帥］チュウラン
　　「は、先程までその輩がここに攻め入っておりました。　今は追い払い、静寂が
　　　戻っておりまする。　またミカールなる者、先ほどこの地で出会うまでは面識
　　　も認知もしておらず、何者かも存じておらぬ故、いささか返答に困る次第で。」
ラニーニャ
　　「ミカールとコンタクトが無いだと !!　」
［竹林総元帥］チュウラン
　　「は、今の地位に就いたのが数年前の事･･･、先代の元帥、黄龍道の突然の他界、
　　　引き継ぐ間も無く。」
ラニーニャ
　　「ミカール、何をやっているんだ･･･」

エルニーニャ
　　「コンタクトが無かったのであれば、うぬの言いたいことは分かった。
　　　して、その輩は何故に此処へ？」
［竹林総元帥］チュウラン
　　「恐らく、探しモノが此処にと考えたか、探す資料があると考えたモノかと。」
ラニーニャ
　　「ここにあったら当の昔に手にしている！」

ゆうすけ
　　（ だよな･･･
　　 　なのにミカールは何故ここに総攻撃とも取れる程の軍勢で攻めてきたかって事
　　　 だ･･･ ）
こういち
　　（ あいつ、ここには無いって言ってたよ。 ）
ゆうすけ
　　（ あぁ、あいつは在り処を知っている。なのに知っている事をこいつらに隠して
　　　 る･･･。 ）

エルニーニャ
　　「不思議だ。　あの剣、それにこの地、直接結びつくはずがない･･･。
　　　加えて剣の存在そのものや此処の存在までも知り得る事など、到底考えられん。
　　　なのに攻め入る者がおるとは････。」

ゆうすけ
　　「あんたらが突然ここに体を持ってくるだろ。　今頃この国の国防軍関係者が落
　　　下物調査でやってくるんじゃないかな。　目立つように真っ直ぐ到着したから
　　　な。　そんなんでも此処に人を呼び集めている。　長い年月ありゃ噂以上に目
　　　撃者の話しに枝葉がついて広まり、勝手なストーリーが出来上がるって事、あ
　　　るだろうぜ。」
ラニーニャ
　　「国を守る部隊･･･？　ちっちゃいね、太陽系ごと無くなるってのに･･･。守って
　　　も始まらないだろ。」

ゆうすけ
　　「一つ聞く。　いつごろまでに木星を退かしたいんだ？」
エルニーニャ
　　「猶予はほぼ無い。　あと10年足らずだ。」
Ryuichi
　　（ 10年以内だと !!　 ）
西艶 凌紀（さいえん りょうき）
　　「10年とは･･･」
ゆうすけ
　　「10年も無いのか。そりゃーあんたらの時間ではもぅ目の前だな。それで今焦っ
　　　て探すのに拍車が掛かったってことか。
　　　だが、裏を返せば、そいつが無きゃおたくらのもくろみは達成出来ないって事
　　　とも取れるな。　あの大質量の木星だけに。」
ラニーニャ
　　「いちいち気に触ること言うね、こいつ。」
エルニーニャ
　　「まぁ当たりだ。
　　　その剣を用いずとも我々で破壊は出来る。　だが、砕くだけではその破片があ
　　　ちらこちらに散乱し、またいたずらを始める。
　　　すなわち、粉砕しなくてはならないのだよ。跡形も無く粉々にね。」

シュナイケル
　　（ 粉砕っ !!　 そいつぁ末恐ろしい破壊力だなぁ･･･ ）
ゆうすけ
　　「それをこの太陽系全ての惑星をも同様にって事か。　大した計画だな。」
エルニーニャ
　　「大宇宙全体のためだよ。　なに心配はいらない、小さい出来事の１っにもなら
　　　ない事柄だからね。
　　　さて、総元帥。　そういう訳で時間が無い。ミカール他１名と共に、お前の兵
　　　士達も剣探しに協力してもらおうか。」

　ゆうすけ、こういち、和恵姉さんが一斉にチュウランに視線を移す。
　そのチュウラン、少し間を置いてから、

［竹林総元帥］チュウラン
　　「 ････ お断り致します ････ 。」

ラニーニャ
　　「 !?　今、なんと申したっ！」
エルニーニャ
　　「良く聞き取れなかったな、もう一度言ってくれ。」

［竹林総元帥］チュウラン
　　「はぃ、 ［剣］探しのお手伝いは お断り致します！ 」

ラニーニャ
　　「なんだとぉぉっ！」
［竹林総元帥］チュウラン
　　「今の大竹林寺は、表の人間たちとの共存を目指しております。　それ故、人類
　　　滅亡に加担する行為に対し、力を貸す訳にはまいりません。」

　和恵が動いたっ！　　サッ彡

エルニーニャ
　　「貴様ぁぁぁぁぁっ！！」

　　『エル』は手を指し示す様に伸ばし、指をチュウランに向けて閃光と共に発射した！


　　　　　　ピシューーーーーー========＞

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　====＞　キンっΣ






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－つづく－


第4-523話　大宇宙の訪問者　-07　へ
　（まぁ･･･ そうだけど･･･）


　　※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

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