■ ドラマ　永久の彼方へ

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［近衛軍長 補佐］スウラン
　　「うっそぉ～～」
［近衛軍長］チーラン
　　「やられた･･･。　[気] 上げてるのに･･･。」
こういち
　　「野生の瞬発力と舵転換能力さ。　それと鍛えてきた判断力と筋力もね。
　　　それに二人は今まで "逃げる" って練習なんてしてないでしょ。
　　　攻撃を避ける・交わすとは別物。狩りで生きていく追いかけるプロに対し
　　　逃げる素人って構図さ (^_-)b」
［近衛軍長 補佐］スウラン
　　「もぉぉ、［気］を上げてるのにぃぃぃ」　（ 気を戻し ヘタレこむ二人 ）

こういち
　　「残念でした。　タロ、お疲れ。

　　　さて、おいらこのまま じいちゃん とこ行ってくる。
　　　タロ、利江ちゃんを頼むね。　じゃ。」　　さっ彡

［近衛軍長 補佐］スウラン
　　「はぁ～～」　　（ ため息をついて、地面にペタンと座る ）
［近衛軍長］チーラン
　　「ふぅ～～」　　（ こちらも同じく ）
［近衛軍長 補佐］スウラン
　　「タロちゃん、凄いね♪」
　　　　（ 頭をなでなでしてあげる 　タロが喜んでスウランの顔をペロペロと舐め
　　　　　 返した ）
［近衛軍長］チーラン
　　「遊びながら･･･こんなに鍛えられるのか･･･」
［近衛軍長 補佐］スウラン
　　「こういちだからあるよ。」
［近衛軍長］チーラン
　　「だな。」

～
　　～
　　　　～

ゆうすけ
　　「ミカールは［剣］の在り処を知っているのに、他に何かを探している。
　　　［剣］を目にし、何かが足りないと気づいたのかもしれない。
　　　他にも必要としているパーツがありそれが無い、または無くなっているとか･･･。

　　　それがここにあると踏んだ･･･。それだとつじつまが合う。
　　　だとしたら再びここに来る事になるね。」
［竹林総元帥］チュウラン
　　「うむ、なるほど。先程シュナイケル抜きでの説明にあったな。
　　　分かった、備えよう。」
ゆうすけ
　　「問題はそんなモノが存在しているのか。それが本当にここにあるのかだ。
　　　有るならそれがどこにって事。　こちらが知らないのでは守りようがない。
　　　有ると思い込んでいるなら必ず、再びミカールはここに。
　　　そいつを探しに･･･。

　　　ただ････」

［竹林総元帥］チュウラン
　　「ん？　どうした。」
ゆうすけ
　　「うん、ただミカールがここへ攻め入ったからといって、必ずしもそいつがここ
　　　に有るとは限らない。　ミカールの情報が正しいと決めつけられないから･･･。
　　　つまり、必死にここに攻めこむのは、チュウランが在り処を知っていると思っ
　　　ての事だろうな。　チュウランを捕まえてその在り処を聞き出す為だ。」
［竹林総元帥］チュウラン
　　「うむ･･･。　だがわらわに聞かれても答えようが無い･･･。」
ゆうすけ
　　「でもミカールはここにあると思い、そしてチュウランを捕まえに来るのは間違いない。」
［竹林総元帥］チュウラン
　　「正しい情報を先に掴まねば。　わらわを狙うか･･･。」
ゆうすけ
　　「その通り。」

［竹林総元帥］チュウラン
　　「在り処の頼みの綱は［神霊巫女］の書物、－歴代伝記－ ･･･。」

　そこへ、

［神霊巫女］マーシャ
　　「総元帥殿、失礼します。」
［竹林総元帥］チュウラン
　　「おぉ、マーシャ殿。　状況は如何じゃ？」

［神霊巫女］マーシャ
　　「以前、トンコウが書庫の間に侵入していたことがあったのはお話してある通り
　　　ですが、彼がその時最後に手にしていた神霊巫女の－歴代伝記－を何度も読み
　　　返しましたが、それには情報は載っておりませんでした。」
ゆうすけ
　　「すると、探している途中でマーシャさんに見つかったという事で、情報はミカ
　　　ールの手元には届いてないって事になるね。」
［神霊巫女］マーシャ
　　「えぇ。　で、先程利江殿が、らしき記述を見つけましてございます。」
［竹林総元帥］チュウラン
　　「みつかったか！」
［神霊巫女］マーシャ
　　「はい。　モノの内容はわかりました。」
ゆうすけ
　　「やはり他のパーツが存在してたんだ！」
［竹林総元帥］チュウラン
　　「ゆうすけの推理が現実に！」
［神霊巫女］マーシャ
　　「はい、　ですが･･･、残念ながら場所の特定には至っておりません。
　　　引き続き利江殿が読み解いております。」
ゆうすけ
　　「そのモノとは･･･？」

～
　　～
　　　　～

　そのころ、人気のない岩肌の山中、岩が崩れ落ちた付近から妙な突起物が現れて以
　来、太陽の光を帯びて徐々に、そして鼓動するかのように周期的に青い光をやんわ
　りと放っては静まり、再びやんわりと点いたり。　今度も何回繰り返したであろう
　か、深呼吸をやめたようにその光の鼓動が静かに止まり、再び沈黙したのであった。
　何かを待っているかのように･･･。

～
　　～
　　　　～

セルフィー
　　「頭で考えてばかりいねーで、行動して、目で見たものから判断して悩みな。」
イルミナルディー［秘密結社］ミカール
　　「何も知らぬでうるさいわ！」
セルフィー
　　「仕方ねーだろ、ろくに探しもしねーでこんな地下にこもるんだからよ。
　　　おぃ、探しに行くぞ！」

イルミナルディー［秘密結社］ミカール
　　「ふっ、探さんでもよい。」
セルフィー
　　「なんだと！」
イルミナルディー［秘密結社］ミカール
　　「探さんでもよいのだ。　今はもっと重要なモノを優先して手に入れねばならぬ。」
セルフィー
　　「重要なモノだと？」
イルミナルディー［秘密結社］ミカール
　　「そうだ、それが無ければ［剣］はただの剣にしか過ぎぬ。」

～
　　～
　　　　～

クラウス総帥
　　「くそぉーー！　あてが無くなったじゃねーか。」
青マント男
　　「在り処が分からない事には、動きようがありません。
　　　兵力も格段に落ち、まずは立て直しが必要かと。」

　怒りをぶちまけるクラウス。ここは闇の組織の本部、総帥の部屋である。

クラウス総帥
　　「兵力はどの程度残っているんだ？」
青マント男
　　「はい、息のある者で探せたのは誰一人として･･･。　ただ行方不明なのがスナ
　　　ーグ様とキジュロの二人。　他は残念ながら亡骸で。」
クラウス総帥
　　「なんてことだ。ほぼ我が主力勢力をつぎ込んでこの様とは･･･。」
青マント男
　　「申し訳ありません。わたくしのビジョンがしっかりと見えていれば･･･。」
クラウス総帥
　　「お主の性ではない。　気にするな。
　　　問題は、いろんなやつが出てきた事。そしておれのこの力が群を抜き出ていな
　　　い事だ。
　　　それに、あのミカールとか言うやつは何者なんだ？」
青マント男
　　「は、以前のビジョンでは、［剣］を探す一派のようでした。」
クラウス総帥
　　「［剣］を探しておるか･･･。　先を越されてはならぬやつ。」
青マント男
　　「総帥は何故にこういちに照準を？」
クラウス総帥
　　「うむ、オレはザウバーと違い戦って倒す事に執着はしておらん。　ただ今まで
　　　は悉く(ことごとく)ヤツに策を潰されてきた。
　　　すなわち、我らが組織にとり、一番の目の上のたんこぶであるからだ。」
青マント男
　　「なる程、それで対抗策としてあの［剣］を、という事ですね。
　　　なれば、［剣］を入手してこういちを倒すという以外にも、どうでしょう、他
　　　の者にこういちを倒させる、という案もございますが。」
クラウス総帥
　　「おもしろい考えだ。　だが、もし倒す者がいて、今度はそいつが我らの邪魔に
　　　なったら？」
青マント男
　　「左様でございますね。　浅さはかでした。」
クラウス総帥
　　「だが、こういちを倒した者が敵になる、とも限らん。　まぁこういちを倒す者
　　　が現れるかだがな。まずは兵力を増強しろ。立て直しはそこからだ。」
青マント男
　　「かしこまりました。」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－つづく－


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　（まるで宝探しある･･･）


　　※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

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