カテゴリ:第四章 4-481 ~ 560 話
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ゆうすけ 「モノがどこか、それがわからない事には・・・。 このだだっ広い大竹林寺内の敷地 をただあてずっぽうに探すのは労力の無駄だ。 ここには無いかもしれないんだし。 書物以外に書き記すならここなんだがなぁ・・・」 座った場所からぼぉっと石碑を見つめるゆうすけ。 ゆうすけ ( 他に記載する場所・・・、おれならここだ・・・。 だが、あからさまにまんま掘り込むのは気が引ける・・・。 !! おれなら、もうひと手間掛けて読み取れるようにする! ) 「頼みがある。 バケツに水を大量に、あとハケかブラシみたいのがあったらそれ も持ってきてもらえるかな? 背のデカい力軍、水軍兵と火軍兵も一人ずつ付けて。」 空軍兵 「かしこまりました。」 バサ、バサ彡 ゆうすけ ( 単純には濡れると色が変わる仕組みを。または掘った文字のくぼみに詰め物を して隠すが単純でいい。 あとは ● 薬液を使って色を浮きだたせる方法もある、が、それだと石には薬液は浸透 しないだろうし、長い年月で表面の液が剥離、劣化してしまうな・・・。 ● 光を当てて反射させて表示させる。 ここには光が入らない、たいまつだけ。 一定の光の角度で指し示す・・・でもなさそうだ。 ● 石碑の中にモノを埋め込む。 蓋の部分を同じ材質にすればいいんだ。これもチェックしよう。 他にはなんだろ・・・。 ● 水分の浸透性の異なる材質で文字のくぼみに詰め込む。 濡らせば・・・か。 ● 熱を当てて変色させる、あぶり出し。 長い年数持つのかな・・・。火軍の協 力をだ。 だが、中身は耐熱素材なんだろうか? ) ~ ~ ~ 空中で止まって話す二人、 エルニーニャ 「この後、どっちに向かったんだか。」 ラニーニャ 「目標物無かったからね・・・。 あっ、あの時!」 エルニーニャ 「ん ? 」 ラニーニャ 「あの時にさ、空から氷の塊がいくつも落ちてきてたんじゃない? それこの星でのことだよ。」 エルニーニャ 「それがここでだったか?」 ラニーニャ 「うん、たぶんそう。」 エルニーニャ 「あったな、そんな事が。 だとすると、その時は・・・ 大竹林寺から飛び立ち、確か・・・」 ラニーニャ 「えっと、確か太陽より横の、あっちに向かったんだよ。」 エルニーニャ 「その時の時間は?」 ラニーニャ 「ん~と・・・」 エルニーニャ 「よく思い出したな、いいヒントだ。あぁ、そんな事があった、ここでだ。 なら、その時の時間が分かればおおよその方向が分かるぞ。」 ラニーニャ 「うん。 昼飯? 朝飯? 食べた後?」 エルニーニャ 「昼だ、昼飯の後だ。 今は?」 ラニーニャ 「もうすぐ夕方・・・」 エルニーニャ 「そっか、では一度大竹林寺付近に戻り、明日出直そう。」 ラニーニャ 「うん、それがいいね。」 シャっ彡 ズボーン! シャっ彡 ズボーン! ~ ~ ~ 総元帥の間に姿を見せたチーランとスウラン、 和恵姉さん 「おっ、戻ってきたな。 なによ、しょんぼりとして・・・」 ドヨ~~~ン [近衛軍長]チーラン 「 ・・・・ タロに・・・・ 負けた・・・・。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「スウランも悔しい・・・。」 和恵姉さん 「あらあら、そんなにしょげちゃって。。。 利江ちゃんの護衛を任せるんだから、 その位の実力は持っててもらわなきゃ。」 [近衛軍長]チーラン 「まぁそうなんだけど・・・。」 [竹林総元帥]チュウラン 「次は我ら 鍛えてもらう。 下向いている場合ではないぞ。」 [近衛軍長]チーラン 「そだ、次は我らだ。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「うっし! 姉妹3人一緒にって久しいある。。。 相手 カズエ殿だし♪」 和恵姉さん 「そ、その意気! ビシビシといくわよぉ~~~!」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「ヒィーー、こ、怖いある・・・。」 [近衛軍長]チーラン 「なんかヤバそう・・・。」 和恵姉さん 「何か言った?」 『いぇいぇ、ガンバロウーって。。。 ェィェィォー!! 』 ( 冷や汗モノの二人であった ) ~ ~ ~ ここは中華皇国にある山間部奥、魔物の部隊である月光軍の進攻を受け、また青龍 による洪水、黄龍道との激戦以来、平穏な日々が経過していた大少林寺がある。 その第一門の前。 いつものように門番が二人、キリっとした顔つきで棒を片手に扉の両側に立っていた。 そこへ、 こういち 「よっ♪」 片手をあげて門番に声をかけるこういちがいた。 チュンホー 「あっ、こういち殿~ (^o^)/♪ 」 こういち 「チュンホーか、久しぶり。 門番を任せられるようになったんだね。」 チュンホー 「ご無沙汰しております。 はい、お蔭様です。」 こういち 「しっかりとがんばってね~☆」 チュンホー 「ありがとうございます。」 こういち 「じっちゃんの所いくんだ、入るよ。」 チュンホー 「はい、どうぞ。。。」 ( 蹲踞の姿勢から一礼して通すチュンホー ) 通過して、階段を上がり始めるこういち。 もう一人の門番 「あ、あのぉ・・・、じっちゃんって・・・」 チュンホー 「館長様の事だよ。 あのお方を知らないのか? 陳南家 南流伝承者 様だ ぞ。」 もう一人の門番 「えぇーーーーっ !! 」 チュンホー 「なんだよ、稽古もつけてもらってないのか?」 もう一人の門番 「私、直接は一度も・・・。 なんか拝見したことのあるような・・・でした・・・。」 チュンホー 「お前、そうとうな進級速度だったんだな。 知らないで門番してられないぞ。」 もう一人の門番 「は、はい・・・。」 館長室の前に立ち止まり扉を開けたこういち、 こういち 「あれ? 居ないや・・・。」 中を見渡した後、廊下に戻った。 こういち 「仕方ない、先に師範を探そう・・・。 ( 目をつぶり気を探る ) めぇ~っけ♪」 ~ ~ ~ 部屋を出ようとしていたチュウランに、 空軍兵 「総元帥様、ご報告が。」 -つづく- (な、なる程・・・) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年07月12日 15時31分26秒
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