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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2017年11月30日
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 『おぉぉ~』

 みんなの顔に笑顔があふれた。

ゆうすけ
  「こりゃ文字じゃなくて、実物が先に来ちゃったかもしれない~~♪
    ( 叩いた場所をマジマジと見つめた後、 )
   空軍兵さん、そこ指で押さえてて。 力軍兵さん、石の裏側に回ってみましょう。」

 ゆうすけを肩に乗せていた力軍兵がうなづくと、のっしのっしと場所を移動した。
 石の上から、

空軍兵
  「位置はこのラインです。」 ( 裏側から見える様にもぅ一方の手を掛ける )

 ゆうすけが仮の位置に手を添えて横を見た。

火軍兵
  「もうちょい下です。」

 真横から見ていた火軍兵が修正する声に、力軍兵がやや膝を曲げて高さを調整する。

火軍兵
  「そこです!」

 その声に添えた手を止めて、再び上にいる空軍兵の置いた手の位置を確認したゆう
 すけ、少し位置を訂正した後、顔をぐっと近づけて石を見つめた。

 そして剣の柄で、その辺りを叩いてみる。 "コポ "コポ
 明らかに音が異なる。 しばらくその付近を叩き続け、再び顔を石に近づけた。

ゆうすけ
  「ここだ。
    ( 指先でおよそ横25cm、縦に15cmを四角くなぞった。)
                            見つけたみたいだよ。」

 『よっしゃーーー♪ スピーカ音符OKベルクリスマスツリーきらきら

 溜まっていた不安とストレスを一気に爆発させたような歓喜が地下スペースに響き
 渡った。


  ~
    ~

[竹林総元帥]チュウラン
  「何っ! 見つかったか!」
空軍兵
  「はい、ゆうすけ殿の推測通りに、見つかりましてございます。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「では、すぐに参る。」 ( スッと立ち上がるチュウラン )
空軍兵
  「総元帥さま、ちょっとお待ちを。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「なんだ。」
空軍兵
  「は、ゆうすけ殿の配慮で、こういち殿と和恵殿だけを地下にお連れするようにと
   言いつかりましてございます。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「なんだと! なにゆえにゆうすけは・・・」

 奥から現れたこの人、

[神霊巫女]マーシャ
  「探し出したモノ、
   その新しい在り処を、誰にも知らせない為ではないでしょうか。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「マーシャ殿・・・・」
[神霊巫女]マーシャ
  「残念ながら書物にはどこにも見当たりませんでした。
   ゆうすけ君は次の隠し場所を、在り処を誰も知らない方が良いと判断したのでし
   ょう。 こういちと和恵を呼びつけたという事は、一番安全な場所と考えた。そ
   して我々にも二人の内どちらが、どのように手にしているかを誰にも判らないよ
   うにと。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「なるほど。 そうか、わかった。
   カズエ殿にそれを伝えてまいれ。 まだ外で二人をしごいておる事であろう。」
空軍兵
  「かしこまりました。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「それと、、、チーラン、スウランには見つかった事も伝えんで良い。 他の者にも
   他言無用にな。」
空軍兵
  「はっ。」


  ~
    ~

師範
  「ハイ! ハァーーイっ!」
         シュシュっきらきら  シャー シュッきらきらシュッきらきら
            キンきらきらキン 彡サッ キンキンきらきら

 木棒で受けていたこういち、

こういち
  「ん?」  彡サッ  急に師範との距離を大きく取って止まった。
館長
  「どうされた。」
こういち
  「ゆうすけに呼ばれた。 師範、今日はこれまで。」
師範
  「はぁ、はぁ、はぁ、あ、ありがとうございました。」
   ( 剣を腕下にしまい蹲踞で一例 )
館長
  「それはそれは。」
こういち
  「これからゆうすけんとこに行ってきます。 あー、それと追加の文言の探す作
   業、もういいみたい。。」
館長
  「ほぅ、すると進展があったのかもしれんの。」
こういち
  「そうみたい♪ じゃ、おいらはこれで。。。」

 師範はヘトヘトで、もう声が出せないようだ。

館長
  「お忙しい方じゃのぉ。。。」


  ~
    ~

クラウス総帥
  「なにっ! 無理と言うか!」
ニース博士
  「左様です。Spec-05 ですら既にこの地球上では出し得る限界を遥かに超えた能
   力。 これ以上と申されても、素材がございません・・・。
   また、仮に素材が見つかったとしても、人間の持てる対応力が及ばないため、
   肉体が崩壊すると推測されます。
   残念でありますが、 Spec は既に限界に達した・・・ という事です。科学者とし
   てはとても無念な事で言葉もありません。」

 研究所の一室、応接セットのある部屋で座って話す二人。

クラウス総帥
  「くそぉー!しかし現にこの力すら及ばない猛者共が複数いやがる・・・。
   どうすれば・・・、 どうすればやつらに勝てるのだ・・・・。」
ニース博士
  「確かに[力]でねじ伏せるには、それを上回る[力]で望むことが必要です。
   ですが総帥、胸を合わせて四つに組み、勝たなければならない・・・ではなく、
   味方に取り込む、または利用するなど横に並べるという考え方も一つの方法論
   かと存じます。」
クラウス総帥
  「お主の言いたいことは俺にもわかる。ブルーにも似た事を言われた。
   だが、この世界を牛耳り支配者に君臨するためには、あんな猛者どもがいる限
   り、[力]で上回る事が必修。 並べてはいつ寝首をかかれるかわからん。
   俺は、この組織の連中に飯を食わせてやらなならん。 その為にも力を付けて
   引っ張らねばならんのだ。」

 博士は立ち上がりタッセルで縛ってあるカーテンの横、窓際に移動し外を見ながら、

ニース博士
  「総帥殿は、責任感をしっかりとお持ちのようで。
   お蔭様で私どもも、安心して仕事が出来ております。

   過日、ザウバーが私の所へ訪ねてきました。」

 胸ポケットからタバコを取り出しライターで火喫煙を付けた博士、

クラウス総帥
  「うむ、あいつらも Spec-05 の施術を成されていたようだ。」

 煙を吐き出した後、

ニース博士
  「はい。
   実はその時に耳にした事なのですが、こんな事を言っておりました。
   『この地球が、この太陽系が宇宙から来る者に破壊される。』と。」
クラウス総帥
  「なんだと、この地球を破壊・・・・?」







                              -つづく-


第4-541話 想悩のラニーニャ -04 へ
 (暇人だな、あいつら・・・)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月10日 12時03分05秒
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