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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2017年12月07日
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こういち
  「姉ちゃんのお蔭。 そして今まで遣り合った強い人たちのね。
   ご先祖様にはこんな対戦相手って、そぅそぅいなかったでしょ。
   得しちゃったみたい。」
[竹林総元帥]チュウラン
  「と、得と言うのか・・・。」

こういち
  「凄い人たちが来ちゃったから、対抗するための必要な[力]になっちゃうけど・・・。

   刻がこれを、この[力]を必要としているなら、おいらはそれに応えるだけさ。」


  ~
    ~

[近衛軍長]チーラン
  「こぉーんのぉぉっ ハィハィっ!  とぉぉぉりゃ
      バシバシっ ズゴっ
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「たぁーー! ハィっハィっ とぉぉりゃー!
        バシっバシっ ズゴっ

和恵姉さん
  「えっとね、惜しいんだけどまだダメね。」
[近衛軍長]チーラン
  「んもぉ~、なんでだ・・・」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「同じく・・・」
和恵姉さん
  「二人息は合っている様に見えるだけ。 やらなきゃいけないのは本当に二人で合
   わせるってこと。 今までは姉妹だけに勝手にコンビネーション、息が たまたま
   上手くハマってたという事であって、意識して合わせるのとは別の事よ。」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「ん・・・・」
和恵姉さん
  「相手を崩す攻撃はいいのよ、自分の遣りたいようにで。
   問題は決めに行く時。 今の攻撃はこちらにしたら、二人で攻撃されてても一つ
   一つを対処する数が増えているだけなの。決めに来られる時に、同時に来られた
   としたらどぉ?」
[近衛軍長]チーラン
  「遣りたいようにだと、手数が多いだけ・・・」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「決める時に同時に・・・?」

和恵姉さん
  「やってみましょうか。
   チーラン、受け手に。 スウランは私と一緒にチーランを攻めるわよ。」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「うっし。」
和恵姉さん
  「体験・・・だから、スウランは[気]を戻して。チーランは良く見えるようにその
   ままで。」
[近衛軍長]チーラン
  「分かった。」

 スウランがピンクに帯びた状態から、普段の姿に戻った。

和恵姉さん
  「スウラン、いつものように打って出て。 私が合わせるわ。」
[近衛軍長]チーラン
  「こいっ」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「うん、いっくあるよーーー!」
  「たぁーー!
     ハィっハィっ ハィっ、ハィっ、ハァーィ、ハィハィハィハィ

                               とぉぉりゃー!
     バシっバシっ ズゴっ ズゴっ バシバシバシ
                             ズゴっ

 スウランの攻撃に合わせ、少しズレるように拳、手套を繰り出す和恵、
 そして力の込めた一撃をスウランが繰り出した時、到達のタイミングが同時になるよ
 うに蹴りを見舞った和恵。

    シュ シュシュ       シュッ    ピタっ!

[近衛軍長]チーラン
  「うっ・・・」

 額から一筋の冷や汗が。
 スウランの蹴りは肘を出して受けているが、和恵の蹴りには対処出来ていなかった・・・。

和恵姉さん
  「どぉ? 少しズレるだけで楽になっちゃうけど、 同時だと難しいでしょ。」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「なるほど。。」
[近衛軍長]チーラン
  「確かに・・・。」
和恵姉さん
  「あなた達の良いところは、先に突進した方が必ずしもそのまま打ちに行かないっ
   て所。相手は真っ先に近づく方に神経を集中するもの。 タイミングも視線も受
   け方も軌道修正しなければならず、攪乱が最大の武器。
   だからそのまま戦うよりも、ある時に同時に打ち込まれたら・・・ って、
   相手困るわね。
   あとは攻撃の立ち位置。 1人は相手の視界から外れる所からが有効。

   これは、どちらか、または二人でその瞬間に息を合わせないと出来ない事よ。」

[近衛軍長]チーラン
  「視界の中の二人の攻撃だと、視線は楽く。対処も左右の手足、回避でなんとかな
   る。 カズエの言う手数が多いだけ。
   でも一人が横よりも後方に居られると、視線、体の動き、受け方、大変。目で確
   認いく間に打ち込まれる。 同時、キツい・・・。 対処、どちらか1っ・・・。」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「カズエ、凄い~☆」
和恵姉さん
  「あなた達なら出来るだろうし、強い一面になるわ。
   まず呼吸を合わせる事。そして心と気持ちを一つに。体は二つだけどどちらも自分
   の手足と思えれば。チーランとスウランの二人なら一体感は作れるんじゃないかな。」
[近衛軍長]チーラン
  「考えた事も無かった・・・。 我ら、それぞれで練習していたが・・・」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「うっし。 チーラン 練習あるよ♪」
[近衛軍長]チーラン
  「あぁ。」

和恵姉さん
  「さ、スウラン、[気]を高めなさい。 受けてあげるから。」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「了解ある~♪」

     『はぁぁぁぁぁぁ


  ~
    ~

 ゆうすけは独り元帥の間で、自分で記載した紙とにらめっこしていた。
 扉の横で立つ空軍兵が、

空軍兵
  「ゆうすけ殿、何か飲み物でもお持ちしましょうか?」
ゆうすけ
  「う、うん、頂こうかな。 ありがとう。」

 かなり没頭している様子。 腕を組んだり、頭を横に傾けたり・・・。
 そこへ声を掛けた空軍兵の差し入れが届く。

空軍兵
  「どうぞ。」
ゆうすけ
  「ありがとう。」
空軍兵
  「少し休憩されてはいかがですか?」
ゆうすけ
  「うん、そうしようか。。  \(^o^)/あーぁ」
空軍兵
  「随分と入れ込んでますね。」

 『作戦練る時はいつもそうよ♪』

空軍兵
  「神霊巫女様。」

 タロも一緒に横にいた。

[神霊巫女]利江
  「またなにか考えてるのね。 探し物が終わったばかりなのに・・・。」
ゆうすけ
  「まぁね、あまり時間がないからさ、今のうちにこちらの動き、想定される相手側
   の動き、その対処、、、、 考える事は山ほどある。
   制限時間いっぱいの時に導き出した方法だと、こぼれちゃう事柄もあるからね。」
[神霊巫女]利江
  「その通りにいかない事だってあるでしょ。」

 イスに座った利江の横で体を横にして寝ころぶタロ。

ゆうすけ
  「それも想定に入れとかなきゃ。
   『あっ、いっけねー』で地球無くなられてもさ・・・。」
[神霊巫女]利江
  「まぁそうだけど。」
ゆうすけ
  「我らの戦力、皆すべてが期待通り、練った作戦通りに動き活躍してくれる。この
   後ろ盾ががなきゃ立てた作戦なんて意味をなさない。 すごく助かっているよ。」

[神霊巫女]利江
  「ねぇ・・・」
ゆうすけ
  「ん・・・?」
[神霊巫女]利江
  「たぶん私にしか分からない事だと思うけど・・・」
ゆうすけ
  「なに・・・?   ん? 利江ちゃんにしか !? 」
[神霊巫女]利江
  「マーシャさんはまだ何もおっしゃってないから・・・」
ゆうすけ
  「おばさ・・・・ と利江ちゃん っておぃ、まさか !! 」
[神霊巫女]利江
  「うん、三獣神の・・・、朱雀。 少し[気]が強くなってきたの・・・。」
ゆうすけ
  「なんだって !! 」






                              -つづく-


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 (誰もいねぇぞ・・・)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2021年01月18日 11時45分38秒
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