カテゴリ:第四章 4-481 ~ 560 話
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[神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「どれどれ。。」 ( タロがマーシャを見つめた。 ) 手を[探神霊石:源石球]の上にかざして、手のひらで何かを感じようとする動作。 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「ん~、やはり変わったように感じないわ。」 ゆうすけ 「[神霊巫女]、探りにも差が出るもんなんですか?」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「過去の人と比べた事はないからわからないけど、利江ちゃんと一緒にいると、差 はあるわね・・・。私が特別劣っているとも思えないから、利江ちゃんの感知能力が かなり高性能なのだと思うわ。」 ゆうすけ 「感受性の違い・・・かなぁ。 我々は凄いレーダーを手にしているって事ですね。」 利江は首からぶらさがる[探神霊石]の欠片を片手で握りながら、 [神霊巫女]利江 「うん、やっぱり以前より進みが早いと思う。」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「[探神霊石:源石球]で見た私より強く感じるんですもの、落ち込もうかしら。」 ゆうすけ 「でもお二人は、唯一複数、2体の三獣神の復活を経験されてます。 最高に恵まれていますよ、我々は。 経験は何物よりも得難いですから。」 [神霊巫女]利江 「恵まれてる・・・か・・・。 ねぇ、通説を元にって、さっき100年で蘇るのを前提にしたけど・・・」 ゆうすけ 「うっ、そうだ、 その元が100年ではなく、もっと短いものからの3倍だとしたらっ! ねぇ、蘇る満了からの逆算で見てみて! 過去2体の経験からするとどのくらい月日に余裕がある事になる?」 [神霊巫女]利江 「満了までから見た場合か・・・。いちを1年2年というよりはまだまだ遠い気がする けど・・・。」 ゆうすけ 「そ、そっか、遠いか・・・。」 [神霊巫女]利江 「でもね、来るときは急に来るんだもの。」 ゆうすけ 「うぅぅ、ほっとしたりまたヒヤヒヤしたり・・・。 頭痛いぜ・・・。」 [神霊巫女]利江 「ゆうすけ君はここで何を頂いてるの?」 置いてあったマグカップを手に取り、少し飲んでみる。 [神霊巫女]利江 「うっぺーー。 甘ぁ~いっ!!」 ゆうすけ 「そりゃそうさ、糖分ブチ込まなきゃ、頭回らねーし。」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「好みは人それぞれですけど、度が過ぎると・・・・ね。」 ゆうすけ 「まっ、その分 こういちと一緒にいると運動もさせられているからね。」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「まだおっかけっこしてるの!?」 ゆうすけ 「ちげーよ、今起きている事柄で、いやおうなしに動かなきゃならないって事だよ。 まっ、考慮する題材は増えたけど、知らなかったよりはいいや♪ なんとかなる べさ。」 [神霊巫女]利江 「変なところではおおざっぱなんだから・・・。」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「そうじゃなきゃ、身が持ちませんよ。」 [神霊巫女]利江 「そうだけど・・・」 そこへ、 [近衛軍長]チーラン 「あ゛ぁーー、もうダメぇーーー」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「もぅ、、、、動けないあるぅ・・・」 チュウランを真ん中に、左右抱きかかえられて帰ってきた3人。 [竹林総元帥]チュウラン 「もぅしばらくは動きたくない・・・」 ( 二人を床に寝転がせながら、) [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「あらあら、かなりしごかれましたね。」 [神霊巫女]利江 「大丈夫ですか?」 ( 既に用意していたデキャンタに入れてあった水を、コップに注いで一人ずつ手渡 しながら、) [近衛軍長]チーラン 「ゴク、ゴク、ゴク、、、、っあ゛ぁーー、生き返る~」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「ング、ング、ング、、、、ふぅ~、利江 ありがと。」 [竹林総元帥]チュウラン 「いつもながら気が利くな。」 [神霊巫女]利江 「こういち君とお姉さまが相手、心の準備はできてましたよ。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「利江、やる~♪」 そこへ、 和恵姉さん 「持てる[気]の使い方にみんな慣れてきてるけど、まだまだね。」 こういち 「チュウランもかなり凄くなってるよ。 でも、体格がまんまだから受ける時に体 が飛ばされてしまうなぁ。」 タロがしっぽを振りながらこういちの元へ。 [神霊巫女]利江 「お帰りなさい。」 ( 3人と同様に水を差しだす ) 和恵姉さん 「体格を言ったら こういちも でしょ。」 ( 受け取りながら ) こういち 「まぁね。 でも踏ん張れるもん。 ありがと。」 ゆうすけ 「姉さんの蹴りで、12m 動かされていたぜ。」 こういち 「あんな[力]で蹴られてみろよ、少しは受け流さなきゃ・・・ ゴクゴク ここの水は うんまいねー♪」 ゆうすけ 「あれで受け流したのかよ・・・ あぁ、ここの水は最上級さ。 土軍兵が石・砂でろ過装置を作り水軍兵が川からそのろ過装置へ運ぶ。そしてここや移住空間にある水槽に運ぶ。途中の水路にはコケなども生えてくるが浄化能力も備えている。増え過ぎたら木軍兵が除去しているんだから手入れもバッチシ。大したものだよ。」 「体格か・・・。 確かにおやじ殿は解放した時には何倍にも大きくなっておったが・・・」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「われらもあんなになっちゃうあるか !? 」 [神霊巫女]利江 「そんな・・・」 [近衛軍長]チーラン 「巨人、ヤダ・・・」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「仕方ありませんよ。」 落ち込む二人を見て、タロも、 タロ 『Cuuuu・・・』 ( 一緒に落ち込んであげていた ) ゆうすけ 「男女の差はあるだろうけどね・・・。」 ( チラっとスウランを見る ) [近衛軍長 補佐]スウラン 「ゆうすけを見下ろすように・・・ スウラン ヤダ・・・。」 和恵姉さん 「[気]を抑える鎧を身に着けている時は、まぁ普通だったけど。」 [近衛軍長]チーラン 「いつも鎧着る・・・か・・・。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「鎧、それもヤダ・・・」 和恵姉さん 「まぁ宿命ね。 あきらめが肝心♪」 [神霊巫女]マーシャ(南 志津) 「そうですね。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「うぅぅ・・・」 タロ 『Cuuuu・・・』 ( 再び、一緒に落ち込んであげていた ) タロの頭をなでながら、 こういち 「そう言えば、昨晩 Ryuichi が少しだけ挑んでたみたいだったね。」 和恵姉さん 「やつらの[気]、近くにあったから。」 こういち 「ゆうすけが別にいいよって言ったからだよ。」 ゆうすけ 「質問来た時にそう答えたが、どうせダメと言っても試しに行くんだろうから同じ さ。 どんな感じだった?」 こういち 「すぐに[気]を高めて望んでたね。 短時間で戻して去っていったから、遣られ てた訳でもないみたい。 援軍で向かう準備はしてたんだけど。」 和恵姉さん 「私達は最初の探りの時に、普通に一発、その後はスピードチェックだけ。 [気]を込めた一撃でも試したんでしょ。そんな時間で[気]を戻してたから。」 [近衛軍長]チーラン 「そんな、そんな事も判るのか?」 和恵姉さん 「想像よ。 あのハ゜カたれも倒しに行ってない事は分かるからね。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「やっぱすごいある・・・。」 ( 利江はちょっとニコニコしていたりした ) ゆうすけ 「あの姉さんの[気]でも平然と対処されてたら、ちょっと困るからね。 だから試しは必要。 Ryuichi に構わないと言ったものそのためさ。」 和恵姉さん 「速度は付いてきていたわ。 様子見の一撃でも苦痛ではなかったみたいだし。 催眠術に掛かったフリをしていたこういちに繰り出している感覚だったわ。 こういちは? あの王子と拳交えていたけど。」 こういち 「全然わかんない・・・」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「嘘・・・」 こういち 「相手は本気じゃなかったし、ジャレ合った程度だもん。 どの位[力]を残して たかなんてお互いにわからないでしょ。」 ゆうすけ 「そりゃそうだな。」 和恵姉さん 「黄龍道と最低でも同等以上とみてた方がいいみたいだから。」 [竹林総元帥]チュウラン 「まぁ、言っても我らの一派だ・・・。」 こういち 「あぁ。」 その時、タロが頭を持ち上げて、入り口の方を見た。 -つづく- (みなさんご熱心で) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月10日 13時32分43秒
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